2025.03.31

はぴテク相談室:宇宙規模の時間を感じると幸せになる。

相談者

最近、仕事のミスや人間関係のもめごとが続いていて、毎日モヤモヤしてるんです。なんか頭の中がずっとグルグルしてて、なかなか気持ちが楽にならなくて…。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは消耗しますよね。毎日グルグルが続くのは、本当につらい。今日は、そのモヤモヤをちょっと違う角度から眺められるかもしれない、面白い研究をご紹介したいんです。「宇宙の時間スケール」を使って幸福度を上げる、という話なんですが、興味ありますか?

相談者

宇宙?なんか急にスケールが大きすぎて、私の悩みと関係あるのかなって思っちゃいますけど…(笑)どんな研究なんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

その「スケールが大きすぎる」感覚こそが、実はポイントなんです😊 クイーンズランド大学のホーンジー先生らの研究で、宇宙の歴史140億年を1年のカレンダーに圧縮した動画やスライドを見て、「自分の人生ってこの時間の中でどんな位置にあるんだろう」と書き出すワークをした人たちが、1週間後に幸福度・人生満足度・不安感などが改善した、という結果が出たんです。

相談者

へえ!具体的にどのくらい変わったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

人生満足度が7点満点で約0.51点、割合にすると約7.3%向上しました。比較として、急に仕事を失うような出来事で幸福度が5〜10%下がるとも言われているので、それと同じくらいの幅の変化が、動画を見て少し書くだけで起きた、というのはなかなか大きいと思いませんか?さらに、他人を許せる気持ち・自分を許せる気持ち・不安の減少なども確認されています。

相談者

自分を許す、他人を許す、か…。私、仕事のミスをいつまでも引きずっちゃうタイプなんですよね。なんでこういう効果が出るんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究では、「広大な時間の中で自分がとても小さい存在だと感じること」がカギだと分析されています。これを「スモール・セルフ(小さな自己)」と呼んだりします。自分のミスや対立って、普段は頭の中でものすごく大きく見えますよね。でも宇宙の140億年のカレンダーで見ると、人類が登場するのはなんと12月31日の23時30分頃。そのスケールで眺めると、日常の悩みが相対的に小さく見えて、自我がちょっと緩む感覚があるようなんです。

相談者

12月31日の23時30分…!それは確かに、「私のミスって…」ってなりそうですね(笑)。でも、逆に「じゃあ自分の人生なんて無意味じゃん」って暗くなる人もいそうじゃないですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

鋭いところを突きましたね!実は研究者たちもその点を心配していたんです。でも結果として、「死への不安が高まる」「無意味さを感じて落ち込む」といった悪影響は確認されませんでした。むしろ逆で、不安が減った。これは研究者たちにとっても「懸念が杞憂だった」という形で明記されています。

相談者

それは意外ですね。じゃあ、実際に私もやってみることってできるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

できますよ!研究で使われた手順はこんな感じです。まず宇宙カレンダーを紹介する動画(約12分)を見る。次に、人類の時間的な位置づけを示す10枚のスライドを眺める。そして「この時間スケールの中に自分の人生を置いたとき、どんなことを感じるか」を少なくとも3文、2分間で書く。これだけです。動画もスライドも研究者が公開しているものが使えます。

相談者

思ったより手軽ですね。なんか「ディープタイムウォーク」という言葉も研究紹介で見たんですが、それは何ですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

ディープタイムウォークは、地球誕生からの46億年を「歩く距離」に置き換えて、一歩一歩体を動かしながら時間の流れを体感するワークです。今回の宇宙カレンダー研究とは別の取り組みなんですが、「自分の小ささを時間軸で感じる」という点では共通していますね。体を使って歩きながら感じるぶん、さらに深い体験になりそうだという期待もあります。ただこちらはまた別の話なので、今日の研究とは分けて考えてくださいね。

相談者

なんか、悩みがあるときって自分の世界がどんどん狭くなっていく感じがするんですよね。宇宙の話って、その逆をやってくれる感じがして、ちょっとやってみたくなりました。

はぴテクさん
はぴテクさん

まさにそういうことだと思います。悩みのグルグルって、視野がどんどん内側に向かっていくんですよね。宇宙カレンダーはその視野を一気に外側・上側に引っ張り出してくれるイメージです。「自分が小さい」って普段はネガティブに聞こえますが、この文脈では解放感につながるみたいで、面白いですよね😊 ぜひ12分の動画、試してみてください!

■ 今日のまとめ

  • 宇宙の140億年を1年に圧縮した「宇宙カレンダー」の動画・スライドを見て感想を書くワークをした人は、1週間後に人生満足度・他者への許し・自己許し・不安の改善が確認された(人生満足度は約7.3%向上)。
  • 効果のカギは「広大な時間の中で自分が小さい存在だと感じること(スモール・セルフ)」で、自我が緩み日常の悩みが相対的に小さく見えやすくなると考えられている。
  • 「無意味感や死への不安が高まるのでは」という懸念は、この研究では確認されず、むしろ不安は減少していた。

■ 出典・注意事項

  • Matthew Hornsey et al., 'The cosmic calendar: being reminded of the vastness of time can improve wellbeing', The Journal of Positive Psychology, 2025/3/21. https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17439760.2025.2481039

  • 【注意事項】本研究は実験参加者360名を対象としており、特定の集団・文化的背景に偏りがある可能性があります。結果の一般化には限界があります。

  • 【注意事項】実験デザイン上、動画視聴・スライド閲覧・記述課題の組み合わせによる効果であり、どの要素が単独で効いているかは切り分けられていません。

  • 【注意事項】研究で観察されたのは統計的な関連・変化であり、宇宙カレンダー体験が幸福度を高める「原因」と断定するものではありません。個人差もあります。

投稿者によるコメント・補足(1件)
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研究自体の紹介はこちら😊
宇宙規模の時間を感じると幸せになる。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-03-31-1743458403/

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