Kawaii-ness(カワイイネス)と幸せと脳科学
日本発の概念、"Kawaii"の最新研究😊
京都大学の國分先生や、サンリオさんなどによる。
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かわいさへの反応性(KRI)は、主観的幸福感(SHS)につながる。
主観的幸福感(SHS)は、脳内の情報処理や感情調節の質(FA-BHQ)につながる。
が、
一方で、
男性、高齢者、知識労働に従事する人、年収の高い人は、
かわいさを避ける傾向がある(KRIが低い)。
ので、もったいないよ❗
という話😊
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かわいさへの反応性が幸福度を高めるのかぁ。
基本的に●●が幸せにつながる系の話は、なるべく試すようにしています。
が、このかわいさへの反応性(KRI)というのが、
自分自身をかわいいと思うとか、かわいいと思われることに喜びを感じる、とか中々ハードルが高い部分もあり、、
うーん、でも幸せにつながるなら、実験的に、かわいいオジサンを目指してみるかなぁ😂
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■KRI(Kawaii Reactivity Index)の因子
①自己指向的反応
自分自身をかわいいと思うなど、自分に関するかわいさを感じる傾向。
②自己表現の快感情
かわいいと思われることに喜びを感じ、積極的にかわいい自分を表現したい傾向。
③環境受容
周囲の人や環境から影響を受け、かわいいと感じやすくなる傾向。
④環境順応
世間の流行や他者の評価を通じて、自分のかわいいという感覚が決まる傾向。
⑤他者指向的反応
赤ちゃんや動物など、自分以外の対象に強い愛情やかわいさを感じる傾向。
⑥他者への快感情
他者の意外な一面(ギャップ)や、けなげさなど、他人に対してかわいいと感じる感情。
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■KRI(Kawaii Reactivity Index)フル
自己指向的反応
1:自分をかわいいと思うことがある
2:人前に出るのが好き
3:かわいい人・モノを見るのが好き
4:かわいいと思われたい
5:日常的に「かわいい」という言葉を使う
6:鏡を見るのが好き
自己表現の快感情
7:かわいいと思われるよう気を遣う
8:褒め言葉の中で「かわいい」がもっとも嬉しい
9:鏡を見るときには笑顔を作る
10:身近なところにかわいいものを置いている
11:かわいいお店やテーマパークに行くのが好き
12:かわいげがあると思われた方が得だと思う
環境受容
13:「かわいい!」と声がするとその方向を見てしまう
14:人がかわいいと思うものは大抵自分もそう思う
15:かわいいお店に入るとテンションがあがる
16:かわいい人を見るとウキウキする
17:かわいい食べ物を見るとテンションがあがる
18:かわいい広告や動画をつい見てしまう
環境順応
19:かわいいと言われているものはチェックする
20:かわいいと思う対象はブームに影響される
21:目にする頻度が高いかわいいアイドルを好きになることがある
22:人気のかわいいランキングに影響される
23:評判のかわいい食べ物を食べてみたいと思う
24:かわいい人の服装や言動を真似することがある
他者指向的反応
25:赤ちゃんや小さな動物を見るのが好き
26:ミニチュア化したものはかわいいと思う
27:かわいさを感じるものと定期的にふれあいたい
28:音や声にかわいさを感じることがある
29:自分の好きなかわいいアイドルやキャラクターがいる
30:身の回りのものや人に対して「かわいい」という言葉をよく使う
他者への快感情
31:ギャップにかわいさを感じることがある
32:きもかわいい(気持ち悪さの中にあるかわいさ)を理解できる
33:しぐさや行動にかわいいと思うことがある
34:けなげな人に魅力を感じる
35:甘えられると嬉しい
36:どんな人でもかわいいところを見出せる
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かわいいは人口統計学的変数、幸福、脳の状態を媒介する
Kawaii-Ness Mediates Between Demographic Variables, Happiness, and Brain Conditions
brain science,2025/3/9
by Keisuke Kokubun,Kiyotaka Nemoto,Taiko Otsuka,Maya Okamoto,Yuko Shiga,Yuya Makizato,Aya Komaki and Yoshinori Yamakawa
https://www.mdpi.com/2076-3425/15/3/289
背景・目的: 多くの社会、特に日本のような男性優位の社会では、男性であること、年齢を重ねること、知識労働に従事すること、高年収を稼ぐことが成功の条件とみなされています。その一方で、生活に「かわいい」を取り入れることで幸福感やウェルビーイングを維持・向上できることを示した研究が増えています。
方法: そこで本研究では、「かわいい」に対する反応を表す変数と4つの人口統計学的変数(性別、年齢、収入、知識労働)、幸福感、磁気共鳴画像(MRI)画像計算から得られる分数異方性脳ヘルスケア指数(FA-BHQ)を用いて、それらの関係を分析しました。
結果: 182人の健康な男女から得られたデータを使用したパス解析の結果、かわいいが人口統計学的変数と幸福感の関連を媒介し、幸福感がFA-BHQと関連していることが示されました。さらに、幸福感と個々の脳領域の相関解析により、感情調節を司る大脳辺縁系-視床皮質経路を含む脳領域が幸福感と関係していることが確認できた。
結論:これらの結果から、男性、高齢者、知識労働に従事する人、高年収者は「かわいい」を避ける傾向があること、その結果、本来得られるはずの幸福感が得られないこと、その結果、脳を健康に保つことができず、感情調節を含む脳機能が正常に働かないこと、パフォーマンスの維持・向上を妨げていることなどが示唆された。本研究は、人口統計学的尺度と「かわいい」感、幸福感、脳の状態との関係を明らかにした初めての試みである。
KRI:かわいさへの反応性
FA-BHQ:脳内の情報処理や感情調節の質。みたいなの。
GM-BHQ:脳内の認知機能や情報処理の質。みたいなの。
■研究の背景
研究の前提となる既存研究
この研究「Kawaii-Ness Mediates Between Demographic Variables, Happiness, and Brain Conditions」の前提となる既存研究について、話の流れに沿って説明します。
かわいさの基本概念と効果
かわいさ(kawaii-ness)研究の起源は、動物行動学者コンラート・ローレンツの「ベビースキーマ」の概念にさかのぼります。ローレンツは「体に比べて大きな頭」「顔の下部にある大きな丸い目」「丸みを帯びた体型」などの特徴が、観察者から養育行動を引き出すことで個体の生存率を高めると提案しました[33]。
日本語の形容詞「かわいい」は、対象や人に対する好意的な評価を表現するために日常的に使用され、見る人に生じる感情を指します[5]。かわいさは単に保護を引き出すだけでなく、対象を見続けたい、共存したいという欲求[5]や遊び心[34]とも関連しています。
かわいさの心理的・社会的効果
先行研究では、かわいさが人々の行動に与える影響が示されています:
日本社会と男性性の問題
一方で、かわいさの発祥地である日本は、同時に男性性が強調される社会でもあります。ホフステードの研究[2]によれば、日本は世界で最も「男性的」な国で、お金を稼ぐことや昇進することを重視し、生活の質の向上はあまり重視しない文化を持っています。
このような仕事以外のことへの関心の低さは、以下のような問題と関連している可能性があります:
脳科学との接点
近年の研究では、多様性の理解や芸術への関わりが脳の健康に影響を与える可能性が示されています:
脳の状態を測定する指標(FA-BHQ)
本研究では、脳画像分析から得られる「FA-BHQ」(Fractional Anisotropy Brain Healthcare Quotient)という指標が使用されています。FAは白質(神経線維)の微細構造の完全性を反映する指標として神経科学研究で広く使用されており[26]、パーキンソン病などの病態進行の評価[27]や、感情調節[28]および認知能力[29]の評価に使用されています。
また、FAと幸福感の相関も近年確認されています[30, 31]。この研究での幸福感は「喜び、満足感、またはポジティブな幸福感と、自分の人生が良く、意味があり、価値があるという感覚を組み合わせた体験」[32]を指し、快楽的幸福と幸福主義的幸福の両方の意味を含んでいます。
研究の位置づけ
これらの既存研究を踏まえ、本研究は人口統計学的変数(性別、年齢、収入、知識労働)とかわいさへの反応性、幸福感、そして脳の状態(FA-BHQ)の関係を明らかにすることを目的としています。特に、かわいさへの反応性が人口統計学的変数と幸福感の間を媒介し、その幸福感が脳の状態と関連しているという仮説を検証しています。
かわいさを日常生活に取り入れることで得られる幸福感が、脳の状態の維持・改善を通じて社会生活でのパフォーマンス向上につながる可能性を示すことが、この研究の意義となっています。