経済的自由と主観的幸福
ノルウェー科学技術大学のポール・ヌルティヌッセン先生の最新研究。
経済的自由な国は幸福度も高いのか?をヨーロッパの2010-2020年のデータ、約20万人からの調査。
ちなみに、経済的自由度は政府の規模や法制度などから算出されるもの。(下記参照)
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で、結果としては、山型だった。
要は、経済的自由度が一定水準までは幸福度が向上する。
が、一定以上だと、幸福度が下がる。
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原因としては、
①格差の拡大
②社会的信頼が低下
→社会的信頼の低下は、市場化が進んで、公共サービスに近い所も民間になるみたいな。
③選択のパラドックス
→選択肢が多すぎることによる心理的負担
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うーん、
行きすぎた自由は、むしろ幸せにつながらない。。。
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■経済的自由度指数(EFW)の構成要素(フレイザー研究所):
① 政府の規模(Size of government)
・政府支出、税金、政府が経済活動に介入する度合いを測定。
・政府が小さい(支出が少なく税負担が低い)ほど経済的自由度が高いとされます。
② 法制度および財産権の保護(Legal system and property rights)
・裁判所の公平性、契約執行の確実性、所有権の保護、警察や司法制度の質などを評価。
・司法制度が公正で、財産権が守られるほど経済的自由度は高くなります。
③ 健全な通貨(Sound money)
・インフレ率、通貨価値の安定性、マネーサプライの増加率、外貨預金口座開設の自由度などを評価。
・インフレ率が低く安定し、金融への規制が少ないほど、経済的自由度が高くなります。
④ 国際貿易の自由(Freedom to trade internationally)
・関税、貿易障壁、外国資本・外貨規制の度合いなどを評価。
・貿易障壁が低く、自由貿易が推進されているほど経済的自由度が高いとされます。
⑤ 規制(Regulation)
・ビジネスの規制、労働市場の規制、信用市場(金融取引)に対する規制の程度を測定。
・規制が少なく、市場取引が自由に行えるほど経済的自由度が高くなります。
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お金があれば問題ない? ヨーロッパにおける経済的自由と主観的幸福、2010~2020年
Mo Money Mo Problems? Economic Freedom and Subjective Happiness in Europe, 2010–2020
2025/2/26,Journal of Happiness Studies
https://link.springer.com/article/10.1007/s10902-025-00877-5
経済的自由は社会の繁栄と成長に不可欠であるという考えは広く受け入れられており、新自由主義は今や世界を形作る支配的なイデオロギーとなっている。経済的自由に関する膨大な文献は、主に経済的成果に対する好ましい影響について文書化しているが、経済的自由と生活の質の関係を調査した研究はほんの一握りである。ヨーロッパ諸国に関する入手可能な最新のデータに基づき、我々はフレイザー研究所の経済的自由度指数と、2010年から2020年までの期間における世界銀行、民主主義の多様性、欧州社会調査のデータとを組み合わせ、28か国から合計約199,000人の回答者を多層的に分析することができた。個人レベルでは、分析は回答者の人口統計学的背景、社会経済的地位、社会的信頼をコントロールした。国レベルでは、複合指数を通じて民主主義のレベルをコントロールした。集計モデルの結果は、経済的自由と幸福の間に逆U字型の曲線的関連があることを示している。しかし、経済的自由と幸福の個々の要素間の関係をテストした非集計モデルの結果は、5 つの要素のうちの 1 つである健全な通貨についてのみ逆 U 字型を示しています。経済的自由に関する研究と議論において最小限の政府に一方的に焦点を合わせているのは、誤っているようです。経済的自由を一般的な複合的な尺度として扱うと、作用しているプロセスを大幅に単純化しすぎるリスクがあります。マルチレベル手法の最近の進歩とデータへのアクセスの改善により、経済的自由が市民の幸福にどのように役立ち、利益をもたらし、うまく機能する社会に貢献できるかについての研究がさらに進むはずです。