頭が良いと幸せなのか?→いえ、幸せには関係ありません。
アメリカとイギリスの5万人弱での調査を元にしたマットブラウン先生の2021年の研究。
IQと色んな人生の成果の関係性を見てみた。
で、
幸福度(リフ先生の心理的ウェルビーイング)とIQの相関も見たよ。
ー
すると、
心理的ウェルビーイング全体としてはIQとの相関は見られない。
項目別に見ると、
人格的成長(Personal Growth)と自律性(Autonomy)にのみ、
僅かに相関があった。ほんと僅かにIQが高いほど高い。
(R² = .029、.022)
一方で、
ポジティブな他者関係(Positive relations)とかは、山型で、
IQが真ん中くらいが若干高い。IQ高いとむしろ下がる。
それらをトータルで見ると、影響なし。
ー
とのことで、
IQは、幸せにつながらないよ。
という感じでした😊
ー
参考までにですが、
一方でIQが高いと、↓らへんは高まるようです。
でも、幸せにつながらないなら、ほとんど意味ないですね。
ボランティア活動への参加がIQと相関しているのは、ちょっと意外。
●IQが高いほど、高まるもの。
教育達成度(R² = .254)
職業達成度(R² = .155)
年収(R² = .064)
ボランティア活動(R² = .032)
ーーー
R²:決定係数の目安
一般的な社会科学研究における効果量の解釈の目安:
R² = .02 (2%): 小さい効果
R² = .13 (13%): 中程度の効果
R² = .26 (26%): 大きい効果
※Linear R²:線形での目安。
※Quadratic R²:二次曲線は別。
ーーー
■リフ先生の心理的ウェルビーイング
心理的幸福感の6つの側面を測定:
①ポジティブな他者関係(Positive Relations)
②自己受容(Self-Acceptance)
③人格的成長(Personal Growth)
④人生の目的(Purpose in Life)
⑤環境制御力(Environmental Mastery)
⑥自律性(Autonomy)
ーーー
Can You Ever Be Too Smart for Your Own Good? Comparing Linear and Nonlinear Effects of Cognitive Ability on Life Outcomes
賢すぎることはあるか?認知能力が人生の結果に及ぼす線形および非線形の影響の比較
Perspect Psychol Sci,2021/12
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33682520/
DL用
https://psyarxiv.com/rpgea/download
認知能力が人生の成果にとって重要であることは専門家の間で長年のコンセンサスとなっているが、学術文献や一般文献では反対意見が急増し続けている。こうした信念の相違は、さまざまな状況で証拠に基づく政策立案や意思決定を行う上での障害となっている。よく言われている考え方の 1 つは、認知能力が高いことは重要ではないか、あるいは特定のポイント (IQ ポイントが 100 または 120 を超えると表現されることもある) を超えると実際に有害であるというものである。我々は、1957 年から現在までの米国と英国の 48,558 人の参加者からなる 4 つの縦断的代表コホート研究のデータを使用して、これらの概念を実証的にテストした。その結果、青年期に測定された能力は、その後の職業、教育、健康、および社会的な成果のほとんどと正の相関関係にあることがわかった。ほとんどの効果は、中程度から強い線形傾向または実質的にゼロの効果 (平均R 2範囲 = .002-.256) によって特徴付けられた。ほぼすべての非線形効果は、大きさが実質的に有意でなかった (平均増分R 2 = .001) か、コホートまたは調査波全体で再現されませんでした。能力が高いことによるマイナス面を裏付ける証拠は見つかりませんでした。また、スコアが高くてもメリットがなくなる閾値を示す証拠も見つかりませんでした。したがって、認知能力が高いことは一般的に有利であり、実質的に決して不利ではありません。