地理学的な都市居住者の幸せ
地理学に掲載されていた梅田先生らの研究。仙台近辺の方への調査。
・利便性、安全性、コミュニティ意識の3つが主観的幸福感に直接効いていた
・その3つに効いてくるのは添付の通り。
→最近、地域の信頼関係って、幸せに大事だなぁ〜と思っていて、
やっぱり近所の人との関係作りとか、地域イベントとか、地域でのボランティア活動とか、大事だなぁ😊
ーーー
※主観的幸福度
「全体として,あなたは幸せだと思いますか」
→1. 全くそう思わない~5. とてもそう思うの5 段階
ーーー
■AIサマリー
この研究論文は、都市居住者の主観的幸福感に関連する近隣環境要因について分析したものです。主なポイントは以下の通りです:
▼研究目的:
近隣の生活環境が居住者の主観的幸福感に与える影響を明らかにすること
特に、客観的環境指標(人口密度など)と認知的環境指標(利便性、安全性、コミュニティ意識)の両方を考慮し、その関連性を分析すること
▼研究方法:
仙台都市圏を対象地域として選定
構造方程式モデリング(SEM)を用いた分析
2021年に実施されたインターネット調査データを使用(有効回答1,731票)
▼主な結果:
・認知的環境指標(利便性、安全性、コミュニティ意識)は、いずれも主観的幸福感に正の影響を与えていた
・都市のコンパクト性に関する指標(人口密度、街路接続性、施設種類数)は:
利便性を介して間接的に幸福感を高める効果があった
しかし、安全性への負の影響もあり、全体効果としては有意ではなかった
・地理的剥奪指標(近隣の社会経済的困窮度)は:
主観的幸福感に対して負の影響を与えていた
この効果は3つの認知的環境指標を低下させることを通じて生じていた
▼研究の意義:
都市環境と居住者の幸福感の関係について、より詳細なメカニズムを明らかにした
都市計画における環境の公平な社会的配分の重要性を示唆した
ーーー
都市居住者の主観的幸福感に関連する近隣の客観的・認知的環境要因の分析
季刊地理学,2024/10/9
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tga/76/3/76_106/_pdf/-char/ja
要 旨
地理学や都市計画において生活の質は,主に近隣の生活環境の充実度といった社会的側面から検討されてきた。しかし,生活の質については人々が主観的に幸福を感じている状態といった心理的側面からも評価される必要がある。
そこで,本研究では仙台都市圏を対象に,近隣の客観的環境指標が認知的環境指標を介して主観的幸福感に影響を及ぼす経路の解明を目的として,SEM(構造方程式モデリング)による分析を実施した。
その結果,客観的環境指標が主観的幸福感に与える影響のほとんどは,利便性,安全性,コミュニティ意識の認知的環境指標によって媒介される間接効果と推定された。
都市のコンパクト性に関する指標群は利便性を介して間接的に主観的幸福感を高める経路が析出されたものの,全体効果は確認できなかった。
他方で,近隣の困窮度を測る地理的剥奪指標はいずれの認知的環境指標にも負の影響を及ぼし,これを介して主観的幸福感に対して負の全体効果を与えていることが確かめられた。