2024.12.12

はぴテク相談室:はたらく幸せ/不幸せ×働き方

相談者

最近、副業を始めようか迷っていて…。今の仕事がなんとなく楽しくないというか、充実感がないんですよね。副業すれば気分が変わるかなと思って。はぴテクさん、何かアドバイスもらえますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それはモヤモヤしますよね。実は、パーソル総合研究所と前野研究室が2024年に発表した研究で、「はたらく幸せ・不幸せ」と副業の関係を調べたものがあるんです。その内容がご状況にとても関係しそうで、面白いんですよ!

相談者

へえ、どんな内容ですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

まず、この研究では「はたらく幸せが高い人」と「はたらく不幸せが低い人」は、実は別々のグループだという話から始まります。「幸せが高い」と「不幸せが低い」って同じことじゃないの?と思いますよね。でも、特徴がぜんぜん違うんです。

相談者

え、そうなんですか!どう違うんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

「はたらく幸せが高い人」は、仕事のクオリティを追求したり、社会への貢献、挑戦すること、企業の理念への共鳴、働く場所の自由度なんかを重視している傾向が見られました。一方、「はたらく不幸せが低い人」は、仕事とプライベートの両立、残業が少ない、職場の人間関係が良好、社内ネットワークを大切にする、といった傾向があったんです。

相談者

なるほど、幸せを積み上げる方向と、不幸せを取り除く方向って、アプローチが違うんですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

まさにそのイメージです!ただ、両方に共通していたこともあって、「現状の仕事に満足している」「今の仕事を続けたい」「能動的な姿勢」「趣味を楽しんでいる」といった点は、どちらのグループにも見られました。

相談者

じゃあ、私みたいに「なんとなく不満」という状態は、どのグループに近いんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究では、「はたらく不幸せが高い人ほど、副業を希望する傾向がある」という結果が出ていました。今の仕事に充実感がないと感じているなら、そういう気持ちが副業への関心につながるのは自然なことかもしれません。

相談者

じゃあ、副業したくなるのは不幸せだからってこと…?ちょっとショックですね(笑)

はぴテクさん
はぴテクさん

(笑)研究者の方も「身も蓋もないですが」ってコメントしていたくらいです!でも、面白いのはここから。実際に副業をしている人たちのデータを見ると、「はたらく幸せが高い」傾向があったんですよ。副業を希望している段階ではなく、実際にやっている人たちに、です。

相談者

えっ!じゃあ、副業を始めたら幸せになれるってこと?

はぴテクさん
はぴテクさん

ここは大事な点なのですが、この研究は「副業している人=幸せが高い傾向がある」という関係性を示したもので、「副業すれば幸せになれる」という原因と結果を証明したものではないんです。元々幸せを感じやすい人が副業もしているのかもしれないし、副業が何か良い影響を与えている可能性もある。まだそこまではわからないんですね。

相談者

なるほど、慎重に考えないといけないんですね。ちなみに、副業している人って今の仕事がすごく嫌いな人たちなんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それも面白くて、実際に副業をしているのは「はたらく幸せも不幸せも中くらいの人」に多い傾向があったんです。すごく幸せに働いている人は「今の仕事で十分」と感じるのか副業を求めず、すごく不幸せな人は希望はするけど実際には行動に移せていない、という姿が見えてきました。

相談者

なんか、今の自分を客観的に見るヒントになりそうです。まず「何が不満なのか」を整理してみた方が良さそうですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

その姿勢、とても良いと思います!この研究で見えてきた「はたらく幸せが高い人の特徴」、例えば挑戦できる環境、裁量の大きさ、社会との繋がりなどを参考に、今の仕事で足りていないものを考えてみるのも一つの方法ですね。副業はその後の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

■ 今日のまとめ

  • 「はたらく幸せが高い」ことと「はたらく不幸せが低い」ことは別々の状態で、それぞれ関連する働き方の特徴が異なる傾向がある。
  • はたらく不幸せが高い人ほど副業を希望する傾向があるが、実際に副業しているのは幸せ・不幸せが中程度の人に多い傾向がある。
  • 実際に副業をしている人にははたらく幸せが高い傾向が見られたが、これは相関であり「副業すれば幸せになれる」という因果関係を示すものではない。

■ 出典・注意事項

  • 出典:パーソル総合研究所・前野研究室『これからの時代の「働く」を捉えるために ワークスタイル研究部会』第25回日本オフィス学会大会(2024年12月12日)https://www.jos-japan.jp/activity/pdf/workstyle_2024.pdf

  • 注意事項①:本研究は調査データに基づく相関関係の分析であり、ある要因が別の要因を引き起こすという因果関係を証明するものではありません。

  • 注意事項②:調査対象や回答者の属性(業種・年齢・雇用形態など)によって結果が異なる可能性があり、すべての働く人に一般化できるとは限りません。

  • 注意事項③:「はたらく幸せ/不幸せ7因子」はパーソル総合研究所・前野研究室が定義した独自の概念・測定尺度に基づいており、一般的な「仕事満足度」とは異なります。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
はたらく幸せ/不幸せ×働き方
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-12-12-1734040803/

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