はぴテク相談室:人生に目的を持つと、4年以内に性格が良くなる。
最近、なんとなく毎日が惰性で流れていく感じがして…。自分の性格も暗いし、やる気も出ないし、どうしたらいいんだろうって思っています。
それは辛いですね。毎日が流れていくだけで手ごたえがない感じ、よく分かります。ちょっと聞いてもいいですか?「これが自分の人生の目的だ!」とか「こういう人生にしたい!」みたいな感覚って、今はあまりない感じですか?
そうですね…目的とか夢とか、そういうのがはっきりない気がします。だから余計にふわふわしているのかも。でも、目的があれば性格まで変わるものなんですか?
実はそこにとても興味深い研究があるんです。アメリカの成人1万1千人以上を13年間追いかけた大規模な調査で、「人生の目的意識が高まると、その後4年以内に性格がポジティブに変化する」ことが分かったんです。しかも、逆の方向――性格が良いから目的が見つかる、ではなかった、という結果も出ています。
えっ、それって性格って変わるものなんですか?性格は生まれつきで固定されているイメージがあって…。
実は性格は大人になってからも少しずつ変わることが分かっています。この研究で使われた「ビッグファイブ」という性格の指標で見ると、目的意識が高まった人は、エネルギッシュになって(外向性)、人に優しくなって(協調性)、まじめになって(誠実性)、気持ちが安定してきて(神経症傾向が減る)、何事も面白がれるようになった(開放性)という5つ全部でポジティブな変化が見られたんです。
すごいですね…!でも「人生の目的」ってどうやって見つけるんでしょう?なんか大げさで、自分には縁遠い話のような気がして。
大きな夢じゃなくていいんですよ。「こんなふうに生きていきたい」「これが自分には大事だ」という感覚でOKです。研究では「人生の目的」を、キャロル・リフ先生の心理的ウェルビーイング尺度というものを使って測っています。たとえば「自分の人生には方向性がある」「毎日に意味を感じる」といった感覚のことです。
そういう感覚のことなんですね。今の自分にはそれが薄いのかも…。なんでそういう目的意識があると性格が変わるんでしょう?
研究者たちはいくつかの可能性を挙げています。一つは、目的意識があると、計画を立てて目標に向けた行動をとる力――自分をうまくコントロールする力が育まれる、というルート。もう一つは、目的意識が幸福感を高め、心の辛さを減らすことで、じわじわと性格にもいい影響が出る、というルートです。ただし、これはあくまで「関連が見られた」という話で、すべての人に同じことが起きると断言はできません。
なるほど、目的を持つことで行動が変わって、その積み重ねで性格も変化していくイメージですね。マンガのルフィみたいな感じですか(笑)
まさに(笑)!「海賊王に俺はなる!」と目的を掲げて、旅を続ける中で人間的に成長していく——あのイメージはあながち外れていないかもしれませんね。大事なのは、目的を「完璧に決める」ことより、「今の自分にとって大事なこと・向かいたい方向」を意識してみることかなと思います。
ちょっと気が楽になりました。完璧な目標じゃなくてもいいなら、なんとなく方向性を持つところから始めてみようかな。でも4年かかるとしたら、気長に待たないといけないですね(笑)
4年というのはこの研究の測定タイミングの話なので、「4年待たないと変わらない」ということではないんですよ。日々の行動や気持ちは少しずつ積み重なっていきます。「今日、自分にとって大事なことに少し近づいた」という感覚を育てていくことが、結果的に性格や幸福感にもつながっていく可能性があるということですね。
そう聞くと、毎日の小さなことでも意味があるんだなって思えてきます。まず「自分は何を大切にしたいのか」を考えてみるところから始めてみます!
それが一番の第一歩だと思います!焦らず、自分のペースで「これが大事だな」という感覚を少しずつ育てていってください。応援しています😊
■ 今日のまとめ
- 人生の目的意識が高まると、4年以内に外向性・協調性・誠実性・情緒安定・開放性という性格の5つの側面がポジティブに変化することが、13年間の大規模追跡調査で示されました。
- 目的意識→性格変化という方向は確認されましたが、逆(性格が良いから目的が見つかる)は確認されませんでした。目的意識が先に来る可能性が高いです。
- 「人生の目的」は大きな夢でなくてもOK。「自分にとって大事なこと・向かいたい方向」を意識することが、性格や幸福感にポジティブな変化をもたらす可能性があります。
■ 出典・注意事項
- 出典:Increases in sense of purpose predict future positive changes in personality traits / British Journal of Psychology, 2024年8月12日 / https://bpspsychub.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/bjop.12726
- 注意事項①:本研究はアメリカ成人を対象とした縦断的調査であり、日本など他の文化圏にそのまま当てはまるとは限りません。
- 注意事項②:統計的な関連(目的意識の変化と性格変化の関連)が確認されたものですが、すべての個人に同じ効果が生じることを保証するものではありません。
- 注意事項③:「4年以内」という期間は研究の測定間隔に基づくものであり、変化が必ず4年かかることを意味するわけではありません。
研究自体の紹介はこちら😊
人生に目的を持つと、4年以内に性格が良くなる。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-08-13-1723510065/