2024.07.24

はぴテク相談室:ポジティブな孤独と幸せ

相談者

最近、休日に一人でいる時間が増えたんですけど、なんか「孤独でかわいそう」みたいに思われてる気がして、ちょっとモヤモヤしてるんです。一人でいることって、やっぱり良くないことなんですかね…?

はぴテクさん
はぴテクさん

そのモヤモヤ、すごくよく分かります!でも実は、「一人でいること」には2種類あるって知っていましたか?英語だと、Loneliness(ロンリネス)とSolitude(ソリチュード)って呼び分けているんです。

相談者

2種類?どう違うんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

Lonelinessは、誰かとつながりたいのにつながれなくて、苦しい・寂しいと感じる状態。一方のSolitudeは、自分から「一人の時間を選んでいる」状態で、必ずしもネガティブな感情を伴わないんです。休日にひとりで好きなことをしている、まさにそれがSolitudeに近いかもしれません😊

相談者

あ、それは全然違いますね!私は別に寂しいわけじゃなくて、むしろ一人の時間が好きな感じです。でも、それってウェルビーイング的にどうなんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

実はそこを調べた研究があるんです!2024年に日本公衆衛生雑誌で発表された研究で、この「ポジティブな孤独=Solitude」を測る日本語版の尺度(質問表)を作って、幸せとの関係を調べたものです。札幌市の20歳以上の237人を対象にした調査なんですよ。

相談者

へえ!で、結果はどうだったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

「ポジティブな孤独」のスコアが高い人ほど、主観的な健康感・ポジティブな感情・生活満足度と統計的に有意な正の相関が見られたんです。つまり、ポジティブに一人の時間を楽しめている人は、幸せに関わる指標とも関連していたということですね✨

相談者

じゃあ、一人でいることが好きなのって、悪いことじゃないんですね!ちなみに、その尺度ってどんな質問なんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

面白い質問があるんですよ!たとえば「自分の時間を確保することで、集中力が高まり最高の結果を出すことができる」「ストレスを感じている時に、自分の時間を持つことで心が晴れやかになる」「自分の時間が、私の新しい発想を生み出す」といった9つの文章に、どれくらい当てはまるかを答える形です。

相談者

あ、それ全部当てはまる気がします(笑)。一人でいると逆に集中できるし、アイデアも浮かぶし。これってポジティブな孤独スコアが高いってことですかね?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうかもしれませんね😄 ちなみにこの研究で面白いのは、「ポジティブな孤独」のスコアは、友人や家族とのつながり(ソーシャルネットワーク)や孤独感(Loneliness)とは有意な相関がなかったんです。つまり、友達が多い・少ないとは別の話で、社会的なつながりとは独立した概念だということが示されているんですよ。

相談者

それはすごく重要な発見ですね!友達が少ないから孤独、ってわけじゃないんだ。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです!「一人でいる=かわいそう」という見方は、LonelinessとSolitudeをごっちゃにしてしまっているかもしれません。自分が選んで楽しんでいる一人の時間は、Solitudeとして幸せと関連している可能性があるんですよね。

相談者

なんか、自分の「一人時間好き」に自信が持てた気がします!積極的に自分の時間を大切にしてみようと思います。

はぴテクさん
はぴテクさん

素敵な気づきですね😊 ただ一点だけ補足すると、この研究は「関連がある(相関)」を見たものなので、「一人時間を増やしたら幸せになる」という直接の因果関係が証明されたわけではありません。でも、自分が心地よいと感じる時間を意識的に作ること自体は、とても大切なことだと思いますよ✨

■ 今日のまとめ

  • 孤独には「苦しい孤独(Loneliness)」と「自ら選んだポジティブな孤独(Solitude)」の2種類があり、同じ「一人でいる」でも全く異なる概念です。
  • 日本人237人を対象にした研究で、ポジティブな孤独のスコアは主観的健康感・ポジティブ感情・生活満足度と正の相関が見られました。
  • ポジティブな孤独は、友人の多さや孤独感(Loneliness)とは統計的に独立した概念であり、社会的なつながりの量とは別の次元で幸せに関連している可能性があります。

■ 出典・注意事項

  • 中尾凪沙, 平野美千代「日本語版Positive Solitude尺度の開発および信頼性・妥当性の検証」日本公衆衛生雑誌, 71巻7号, 2024年7月 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/71/7/71_23-096/_article/-char/ja

  • 【注意事項】本研究は相関分析によるものであり、「ポジティブな孤独が幸せを引き起こす」という因果関係を示したものではありません。

  • 【注意事項】対象者は札幌市A区在住の20歳以上で平均年齢58.5歳の237人であり、有効回答率は33.9%です。若年層や他の地域への一般化には限界があります。

  • 【注意事項】本尺度はPalgi et al.(2021)のPositive Solitude Scaleの日本語版であり、日本の文化的文脈での使用における妥当性を検証したものです。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
ポジティブな孤独と幸せ
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-07-24-1721862606/

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