2024.07.22

はぴテク相談室:自分の人生の主人公は、自分だ❗と考えると幸福度が高まる。

相談者

最近、なんだか毎日がつまらなくて…。仕事も人間関係も、なんとなく流されてるだけで、自分の人生って感じがしないんです。こういう気持ち、どうにかなりますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは辛いですね。「流されてるだけ」って感覚、すごくよく分かります。実はミズーリ大学の最新研究で、まさにそのことに関係する面白い発見があるんです。「自分は自分の人生の主人公だ」と感じている人は、そうでない人に比べて幸福度が高い傾向があったんですよ。

相談者

主人公…ですか?なんか恥ずかしい感じもしますけど(笑)。でも確かに、私って自分の人生の脇役みたいな気がしてるかもしれません。

はぴテクさん
はぴテクさん

そう感じる方、実は多いんです。特に別の研究では、日本人はあまり自分が主人公だと思えていないという結果も出ているくらいで。でも「主人公感」って、ナルシストになるとか自己中になるとかじゃないんですよ。この研究では、自尊心やナルシシズムとは別の要素として「主人公感」が幸福度に独自に関係していることが確かめられているんです。

相談者

へえ、ちゃんと区別されてるんですね。じゃあ「主人公感」が高い人って、具体的にどういう状態なんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究では、主人公感が高い人は「自律性」「有能感」「関係性」という3つの心理的な欲求が満たされている傾向が見られました。自律性は「自分で決めている感覚」、有能感は「自分はできるという感覚」、関係性は「人とつながっている感覚」です。この3つがそろうと幸福感につながりやすい、というのは心理学でよく知られた考え方なんですよ。

相談者

なるほど。確かに最近、何も自分で決めてないし、仕事でもうまくいってる感じしないし、人とも表面的なつき合いしかしてない気がします…。

はぴテクさん
はぴテクさん

そういう状態が重なると、脇役感が強まっちゃいますよね。でも、朗報があって!研究2では、「主人公みたいに感じた過去の瞬間を思い出してもらう」だけで、幸福感や欲求の充足感が高まったんです。記憶を書き出すという簡単なワークで、変化が見られたんですよ。

相談者

思い出すだけで?それは手軽ですね。どんなことを思い出せばいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

「自分が主人公みたいだと感じた瞬間」ならなんでもOKです。大きな出来事じゃなくていい。自分で何かを決めた時、誰かの役に立てた時、夢中で何かに取り組んだ時…そういう小さな場面でも十分です。逆に「脇役みたいだと感じた時」を思い出したグループは幸福感が下がったので、思い出す内容の選び方は大事ですね。

相談者

言われてみれば、去年友人の引っ越しを手伝って感謝されたとき、なんか自分らしかったな、って思います。ああいう瞬間ですよね。

はぴテクさん
はぴテクさん

まさにそれです!すごく良いエピソードですね。そしてもう一つ、研究3では、主人公感が高い人は「自分の価値観に合った目標」を自分で選ぶ傾向があることも分かりました。外から言われたからじゃなく、自分が「これをやりたい」という内側からの動機で動いている、ということです。

相談者

私、目標って言えるものがそもそもないかもしれません…。どこから始めればいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

焦らなくて大丈夫ですよ。まずは今日お話ししたような「主人公みたいだった瞬間」を日記に書いてみることから始めてみませんか?その積み重ねの中から、「自分はこういうことが好きなんだ」「こういう時に生き生きしてるんだ」という自分の価値観が見えてくることがありますよ。研究の手法をそのまま日常に活かせる形ですね😊

相談者

なんか少し気持ちが軽くなりました。「主人公」って言葉、最初は照れくさかったけど、自分の人生をちゃんと自分のものにしていく、ってことなんですね。やってみます!

■ 今日のまとめ

  • 「自分は人生の主人公だ」と感じている人は、幸福度や自律性・有能感・関係性といった心理的欲求の充足感が高い傾向が、研究で示されています。
  • 「主人公みたいだと感じた過去の瞬間」を思い出して書き出すだけで、幸福感や欲求充足感が高まることが実験で確認されています。小さな体験でもOKです。
  • 主人公感が高い人は、外からの圧力ではなく自分の価値観に沿った目標を選ぶ傾向があります。まずは「主人公だった瞬間」を振り返ることが、自分らしい目標づくりへの入り口になりそうです。

■ 出典・注意事項

  • 【出典】Olson, B. D. et al. (2024). The autobiographical critic within: Perceiving oneself as a major character in one's life story predicts well-being. Journal of Research in Personality. https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0092656624000588

  • 【関連記事】Seeing yourself as a main character boosts psychological well-being, study finds. PsyPost, 2024/7/20. https://www.psypost.org/seeing-yourself-as-a-main-character-boosts-psychological-well-being-study-finds/

  • 【注意事項①】本研究は相関・縦断・実験デザインを組み合わせていますが、主人公感が幸福度を高めるという一方向の因果関係が完全に証明されたわけではありません。双方向の影響の可能性もあります。

  • 【注意事項②】研究の参加者はオンライン調査への回答者が中心であり、年齢・文化・背景が限られている可能性があります。日本人など特定の文化圏への一般化には慎重さが必要です。

  • 【注意事項③】効果の大きさや持続性については今後さらなる研究が必要であり、本研究の知見は暫定的なものとして捉えることが望ましいです。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
自分の人生の主人公は、自分だ❗と考えると幸福度が高まる。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-07-22-1721685607/

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