日本における
「主観的ウェルビーイング」、「幸福」、「満足度」、「QOL」、「生きがい」、「感情・気分」、「自尊感情」
に関する尺度を調べたよ。という東大の最新論文。
へー、こんなのも!というものも😊
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主観的ウェルビーイングおよび近接概念に関する尺度の現状
Journal of Human Environmental Studies,2024/6
https://www.jstage.jst.go.jp/article/shes/22/1/22_81/_pdf
要旨
人々が快適で幸せに暮らしているかどうかを評価することは、心理学のみならず、政策立案や都市開発など多様な分野で求められている。このような要請に応えるため、多くの心理学研究では、被験者にいくつかの質問項目を提示し、それに回答してもらう質問紙法が用いられてきた。しかし近年では、人々の主観的幸福度を測定する尺度が非常に多くなっている。本研究では、どのような学問領域でこれらの尺度が扱われているのかを明らかにし、今後の尺度活用の示唆を得るために、人々の主観的幸福度を測定する尺度とその近接概念についてレビューを行った。Google ScholarとCiNii Researchのデータベースを用いて文献レビューを行った。スクリーニングの結果、本研究におけるレビューの対象となる70の出版物が見つかった。これらの論文で扱われた具体的な構成は以下の通りである:主観的幸福に関する報告10件、幸福に関する報告12件、満足に関する報告10件、生活の質に関する報告10件、生きがいに関する報告7件、感情と気分に関する報告11件、自尊心に関する報告10件である。これらは心理学だけでなく、幅広い学問分野で検討された。生きがいを測定する7つの尺度はいずれも英語から翻訳されたものではなく、日本人参加者を対象とした調査に基づいて項目が作成された。主観的幸福感や近接概念の尺度は様々であることから、この分野の新しい尺度の必要性は、調査を実施する際に今一度十分に検討されるべきである。新たな尺度の必要性が高くない場合は、先行研究でよく用いられている代表的な尺度を用いることが重要である。本研究で得られた知見は、心理学研究者による主観的幸福感や近接概念に関する尺度の適切な使用や、他分野の研究者への適切な助言にとって意義深いものである。
表1:本レビューの基準に該当する文献の一覧 ID | カテゴリー | 尺度名 | 著者 | 年号 | 項目 | 被引用数 | 創域 | 翻訳 | 学会発表 a1 | 主観的ウェルビーイング | 消費における主観的ウェルビーイング4概要尺度 | 水島ほか | 2021 | 20 | 0 | 消費心理学 | | a2 | 主観的ウェルビーイング | 日本語版ウダイモニック・ウェルビーイング尺度 | 楠堂ほか | 2019 | 21 | 0 | 心理学 | ○ | ○ a3 | 主観的ウェルビーイング | 大学生活における主観的ソーシャル・キャピタル尺度 | 芳賀ほか | 2017 | 33 | 8 | 教育心理学 | | a4 | 主観的ウェルビーイング | 日本語版インターネットストレス尺度 | 遠藤ほか | 2016 | 15 | 1 | 健康心理学 | ○ | a5 | 主観的ウェルビーイング | 日本語版 Valuation of Life(VOL)尺度 | 中川ほか | 2013 | 13 | 2 | 心理学 | ○ | a6 | 主観的ウェルビーイング | Well-Being への尊くさ尺度 | 國藤ほか | 2011 | 24 | 0 | 身体運動学 | | a7 | 主観的ウェルビーイング | 幸福的 well-being 尺度 | 中原 | 2011 | 12 | 8 | 老年学 | ○ | a8 | 主観的ウェルビーイング | 改行い高い生質尺度 | 田中ほか | 2006 | 14 | 1 | 心理学 | | a9 | 主観的ウェルビーイング | 日本版ホープ尺度 | 加藤・Snyder | 2005 | 8 | 13 | 心理学 | ○ | a10 | 主観的ウェルビーイング | 心理的ウェルビーイング尺度 | 西田 | 2000 | 43 | 115 | 教育心理学 | ○ | b1 | 幸福 | 児童用幸福感尺度 | 小島・中辻 | 2024 | 12 | 0 | 心理学 | | b2 | 幸福 | キャリア幸福感尺度 | 落田・今島 | 2023 | 12 | 0 | 教育心理学 | ○ | b3 | 幸福 | 職域における主観的幸福感区子尺度 | 井上ほか | 2022 | 67 | 0 | 臨床心理学 | | b4 | 幸福 | 日本語版ポジティブ心理学分野の動向に関する尺度 | 左京ほか | 2021 | 5.4 | 0 | 心理学 | ○ | b5 | 幸福 | 高校生 ID | カテゴリー | 尺度名 | 著者 | 年号 | 項目数 | 被引用数 | 領域 | 翻訳 | 学会発表 ---|---|---|---|---|---|---|---|---|--- e1 | 生きがい | 生きる意味への問い経験尺度 | 亀田 | 2015 | 26 | 0 | 青年心理学 | e2 | 生きがい | 生きがいプロセス尺度/生きがい状態尺度 | 熊野 | 2013 | 15,12 | 5 | 心理学 | e3 | 生きがい | 生きがい意識尺度 | 今井ほか | 2012 | 9 | 27 | 公衆衛生学 | e4 | 生きがい | 高齢者向け生きがい感スケール | 近藤・鎌田 | 2003 | 16 | 53 | 社会福祉学 | e5 | 生きがい | 大学生の生きがい感尺度 | 近藤・鎌田 | 1998 | 31 | 25 | 健康心理学 | e6 | 生きがい | 高校生における生きがい尺度 | 吉田 | 1994 | 8 | 6 | 精神医学 | e7 | 生きがい | 学校における児童の生きがい感尺度 | 古川ほか | 1993 | 24 | 4 | 教育心理学 | f1 | 感情・気分 | 料理気分満揚尺度 | 枝澄ほか | 2020 | 58 | 0 | 感性工学 | f2 | 感情・気分 | 短縮感気分尺度 | 石田ほか | 2018 | 20 | 2 | 学校保健学 | f3 | 感情・気分 | 短縮版自己評価感情尺度 | 原田 | 2015 | 12 | 3 | 心理学 | f4 | 感情・気分 | 感情調節尺度(Emotion Regulation Questionnaire)日本語版 | 吉津ほか | 2013 | 10 | 26 | 感情心理学 | ◎ | f5 | 感情・気分 | 大学生版日常気分状態尺度 | 鴨・鈴木 | 2011 | 18 | 0 | 心理学 | f6 | 感情・気分 | 一時的気分尺度 | 徳田 | 2011 | 18 | 40 | 心理学 | f7 | 感情・気分 | 気分尺度 | 福岡 | 2011 | 20 | 4 | 医療福祉学 | ◎ | f8 | 感情・気分 | 運動に伴う改訂版ポジティブ感情尺度 | 橋本・村上 | 2011 | 12 | 16 | 健康心理学 | f9 | 感情・気分 | 簡易気分調査票日本語版(BMC-J) | 田中 | 2008 | 9 | 18 | 心理学 | ◎ | f10 | 感情・気分 | 気分評
消費における主観的ウェルビーイング4類型尺度とか面白いなぁ。