2024.05.17

はぴテク相談室:幸せの経路~味わうことから幸せが始まる~

相談者

最近、なんとなく毎日が単調で、生きがいとか幸せってどこにあるんだろう…って感じることが多くて。いきなり「人生の意味を見つけよう!」って思っても、どこから手をつければいいか全然わからないんですよね。

はぴテクさん
はぴテクさん

その気持ち、すごくよくわかります。「人生の意味を見つけよう」っていきなり言われても、ちょっと壮大すぎて途方に暮れちゃいますよね。実は台湾の大学生561人を対象にした研究で、幸せへの「順番」みたいなものが見えてきたんです。それが面白くて、最初のステップは意外とシンプルなんですよ。

相談者

え、どんな順番ですか?幸せって急に手に入るものじゃないってことはわかるんですけど…

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究によると、幸せへの経路はこんな流れなんです。まず「味わう(savoring)」→「レジリエンス(立ち直る力)」→「人生の意味」→「幸せ」という順番です。いきなり人生の意味を探すんじゃなくて、まず日常の良い瞬間をちゃんと味わうことが出発点になっているんですね。

相談者

「味わう」って、具体的にどういうことですか?何か特別なことをしないといけないんでしょうか?

はぴテクさん
はぴテクさん

難しいことじゃないんです。研究では「Savoring Belief(味わう信念)」という言葉を使っていて、これは「自分の人生にある良い経験に意識を向けて、感謝して、その気持ちをじっくり膨らませる能力」のことです。たとえば、おいしいコーヒーを飲んだとき「あ、おいしいな」で終わらせず、その香りや温かさ、ほっとする感じをゆっくり感じてみる、みたいなイメージです。

相談者

なるほど…それなら今日からでもできそうですね。でも、それが「立ち直る力」や「人生の意味」につながるって、どういう仕組みなんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究では、味わう信念が強い人ほど、レジリエンス(困難があっても立ち直りやすい力)が高く、さらに人生の意味も感じやすいという関連が確認されています。そしてそのレジリエンスと人生の意味が、幸せ感につながっていた、という流れです。直接「幸せになろう」と頑張るより、良い瞬間を丁寧に味わうことが、結果的に幸せへの道を作っていくみたいなんですね。

相談者

じゃあ、意識的に「味わう」練習をするといいってことですか?何かコツはありますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究自体は「こう練習しろ」という介入実験ではないので、断言はできないのですが、関連する「MMT理論」という考え方が参考になります。マインドフルネス(今この瞬間に意識を向けること)の実践が、人生の意味の発見につながるプロセスを説明した理論で、「今の体験をただ感じる」という習慣が、自動的な思考のパターンから距離を置く助けになるとされています。日記に今日の良かったことを書く、散歩しながら景色を眺める、といった小さなことでも「意識して味わう」練習になりそうですよね。

相談者

毎日単調って思ってたけど、もしかして見逃してる良いことがたくさんあるのかもしれないですね。ちょっと視点が変わった気がします。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです!研究の言葉を借りると「庭が花開くためには水と日光と手入れが必要なように、幸福も良い瞬間を味わい、困難から立ち直り、人生に意義を見出す能力を育てることで育まれる」とされています。いきなり大きな意味を探そうとしなくていい。まず小さな良い瞬間に気づいて、じっくり味わうことから始めるのが、この研究が示す出発点なんです。

相談者

「人生の意味を見つけなきゃ」って焦ってたんですが、それより先にやることがあったんですね。なんか少し楽になりました。

はぴテクさん
はぴテクさん

焦らなくていいんですよ。この研究では、味わう→レジリエンス→意味→幸せ、という流れが確認されていますが、これはあくまで台湾の大学生を対象にした調査で、関連性(相関)を見たものです。「味わえば絶対に幸せになれる」という因果関係の証明ではない点は押さえておいてほしいのですが、「良い瞬間を意識する」という習慣は、とても取り組みやすい入口だと思います。今日、何か小さく「おっ、これいいな」と感じたことを一つ思い出してみるところから始めてみませんか?

相談者

そうします!今日のお昼ご飯、窓際で食べたらあったかくて気持ちよかったんですよね。あれを味わっておけばよかったな(笑)。次からはちゃんと感じるようにしてみます!

はぴテクさん
はぴテクさん

それです、それ!その「窓際のあたたかさ」を思い出せたこと自体、もう味わいが始まってますよ。焦らず、小さな良い瞬間を積み重ねていきましょう。応援しています!

■ 今日のまとめ

  • ①「味わう力(良い経験に意識を向けて感謝し、じっくり感じる能力)」が、レジリエンス・人生の意味・幸せ感と関連しており、幸せへの出発点として注目されています。
  • ②いきなり「人生の意味」を探そうとするのではなく、日常の小さな良い瞬間を丁寧に味わうことが、幸せへの経路の入口になり得ます。
  • ③これらはあくまで調査で確認された「関連性」であり、因果関係の証明ではありませんが、意識して今の良い瞬間に気づく習慣は、日常の中で取り組みやすい実践です。

■ 出典・注意事項

  • 【出典】Chou, H.-C. et al. (2024). Savoring Belief, Resilience, and Meaning in Life as Pathways to Happiness: A Sequential Mediation Analysis among Taiwanese University Students. Behavioral Sciences, 14(5), 388. https://www.mdpi.com/2076-328X/14/5/388

  • 【注意事項①・対象の限界】本研究の対象は台湾の大学生561名(平均年齢約21歳)であり、他の年齢層・文化・国の人々にそのまま当てはまるとは限りません。

  • 【注意事項②・相関と因果】本研究は横断的なアンケート調査による分析であり、変数間の「関連性(相関)」を示したものです。「味わうことが原因で幸せになる」という因果関係を証明したものではありません。

  • 【注意事項③・自己報告の限界】使用された尺度はすべて自己報告式であり、主観的な回答に基づいています。

投稿者によるコメント・補足(1件)
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研究自体の紹介はこちら😊
幸せの経路味わうことから幸せが始まる
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-05-17-1715987708/

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