日本人における感謝、自尊心、楽観主義が、主観的および心理的幸福にどう影響するか?
という日本での研究の論文。(英語ですが)
感謝、自尊心、楽観主義
と
主観的ウェルビーイング(人生満足尺度SWLS、主観的幸福感尺度SHS)
リフ先生の心理的ウェルビーイング(PWB)
の3つの幸福度指標
の関係性。
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①感謝、自尊心、楽観主義が幸せに繋がるか。
添付の図の通りなのですが、基本的にはどれも幸せに繋がる。
感謝は、心理的ウェルビーイング(PWB)の人格的成長、他者との肯定的関係、人生の目的、主観的幸福(SHS)に効く。
自尊心は、心理的ウェルビーイング(PWB)の自律性、環境制御力、人格的成長、自己受容、そして主観的ウェルビーイング(SWLS、SHS)に効く。
楽観主義は、心理的ウェルビーイング(PWB)の自己受容に効く。
とのことで、
感謝、自尊心、楽観主義を高めると、幸せの要素に、網羅的に効きそう。
感謝:ありがとう因子、自尊心:やってみよう因子、楽観主義:なんとかなる因子と考えると、幸せの4つの因子にも繋がってきそう。
(ありのまま因子がないですね。)
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②心理的ウェルビーイング(PWB)の6要素と主観的ウェルビーイング(SWLS、SHS)の関係性
こちらも図を添付しましたが、面白い。
心理的ウェルビーイング(PWB)は↓の6要素なのですが、主観的ウェルビーイングに相関があるものもあれば、ないものもあった。
自律性、環境制御力、人格的成長、他者との肯定的関係、人生の目的、自己受容
ー
環境制御力、自己受容、他者との肯定的関係は主観的ウェルビーイングと相関
人格的成長は、弱い相関。
自律性と人生の目的は、相関がなかった。
うーん、そうなのか、、全部相関あるかなと思いましたが・・・
自律性は、たとえ他の人と意見が反対であっても、私は自分の意見を言うことを恐れない。とか。
人生の目的は、私は、人生の方向や目的について、考えをもっている。とか。
和をもって、とうとしとなす日本人には、自律や人生の目的は、あまり幸せに効かないのかな・・・
ただ、対象が大学生なので、その点もあるかと思います。
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あ、ちなみに、SWLSとSHSは結構相関がありました。他の研究でも言われている通り。
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リフの心理的ウェルビーイングの質問は↓から見れます😊
https://mhpn.m.u-tokyo.ac.jp/rs/pwb-42
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日本人における感謝、自尊心、楽観主義と主観的および心理的幸福との間の明確な関連性
Distinct associations between gratitude, self-esteem, and optimism with subjective and psychological well-being among Japanese individuals
BMC Psychology,2024/3
https://bmcpsychology.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40359-024-01606-y
背景
ポジティブ心理学的介入の有効性は、文化的背景を含む様々な要因に影響されることを示唆する証拠が増えている。このような境界条件のもとで、個人の幸福感の向上に効果的に寄与できる介入対象を特定することは、実行可能な介入を開発する上で極めて重要なステップである。この目的を達成するために、われわれは、感謝の気質、自尊心、楽観主義が、日本人の主観的幸福感(SWB)および心理的幸福感(PWB)とどのように関連しているかを調べた。
方法
多変量回帰分析を用いて、他の変数の影響を考慮しながら、3つの潜在的介入目標とSWBおよびPWBとの間の独自の関係を定量化した。参加者(N=71)はまた、感謝、自尊心、楽観主義が、日常生活における瞬間的な感情状態と1日の満足度評価との関連をどのように形成するかを探るために、4週間の経験サンプリング研究を行った。
結果
多変量回帰分析の結果、自尊心は感謝の気質と比較してSWBとの関連性が圧倒的に強く、感謝の気質はPWBの次元、特に自己成長、他者との肯定的関係、生きがいとの関連性がより強かった。経験サンプリングデータから、感謝の気質と自尊心はともに、瞬間的な肯定的情動と1日の満足度評価との関連を緩和するものの、その緩和の仕方は正反対であることが示された;感謝の気質が大きいほど関連は強まり、自尊心が大きいほど関連は弱まった。
結論
全体として、今回の結果は、感謝、自尊心、楽観主義が全体として個人の幸福感に影響を与える一方で、研究対象コホートにおけるSWBとPWBを促進する上で、それぞれ異なる役割を果たしている可能性が高いことを示唆している。