2024.01.16

はぴテク相談室:幸せと健康の因果関係

相談者

最近、なんとなく気分が沈んでいて…。体の調子も悪い気がするんですよね。気分と体って、やっぱり関係あるんでしょうか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは辛いですね。気分と体の調子がリンクしているように感じるのは、実はとても自然なことなんです。実際にそのつながりを長期間にわたって調べた研究があるんですよ。

相談者

へえ、どんな研究ですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

フィンランドで行われた研究で、1968年から続く長期データを使って、「感情的な幸福感」と「主観的な健康感(自分が健康だと感じるかどうか)」の関係を調べたものです。36歳から61歳まで、同じ人たちを追い続けたんです。

相談者

すごく長い研究ですね!で、結果はどうだったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

幸福感と健康感は、お互いに影響し合っていることが分かりました。幸福感が高いと、6〜11年後の健康感が良くなる傾向があり、逆に健康感が良いと、6〜11年後の幸福感も高くなる傾向があったんです。

相談者

6〜11年後にまで影響するんですか!かなり長い話ですね。でも、どっちが先なんでしょう?幸せだから健康になるの?それとも健康だから幸せになるの?

はぴテクさん
はぴテクさん

実はこの研究では、「どちらが原因でどちらが結果か」という因果関係までは断言できないと結論づけています。あくまで「お互いに関連し合って変化していく」という相互関係が見られた、ということなんです。

相談者

なるほど、どちらが先とは言えないけど、つながっているのは確かなんですね。具体的にはどんなことが影響していたんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

例えば、36歳のときに体の不調(頭痛や疲労感などの心身症状)が少なかった人は、42歳のときの生活満足度が高い傾向がありました。また、42歳のときにネガティブな気分が少なかった人は、50歳のときに心身症状が少ない傾向がありました。細かく見るとさまざまなパターンがあったんです。

相談者

ちょっと待ってください。「否定的な気分が高いほど、自己評価による健康状態が良かった」という部分もあったような気がしたんですが、それはどういうことですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

鋭いですね!そこは研究でも少し複雑な結果として挙げられています。関連の大きさや向きが、調べる変数や年齢の時期によって異なる場合があったんです。幸福感と健康感の関係はシンプルではなく、組み合わせによって微妙に違うこともある、ということを研究者自身も認めています。

相談者

じゃあ、今の私みたいに気分も体調も優れないときは、どこから手をつければいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究が示しているのは、幸福感と健康感はどちらか一方だけを高めるのではなく、両方が一緒に変化していく可能性があるということです。「気分が少し上向くと、体の感覚も変わってくることがある」「体の不調が減ると、気分も楽になってくることがある」という形で、どちらから取り組んでも影響し合う可能性があるんですよ。

相談者

どちらからでも良いって思うと、少し気が楽になりますね。小さなことでも積み重ねていけばいいのかな。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうですね。この研究は6〜11年という長いスパンで関連が見られたものですが、逆に言えば、日々の積み重ねがじわじわと影響していく可能性があるということでもあります。焦らず、気分でも体のケアでも、自分が取り組みやすいところから始めてみるのが大切かもしれませんね。

■ 今日のまとめ

  • 感情的な幸福感と主観的な健康感は、6〜11年後のお互いを予測する形で関連し合っていることが、長期追跡研究で示されました。
  • ただし「どちらが原因でどちらが結果か」という因果関係は断言できず、あくまで相互に関連し合いながら変化していく関係として捉えられています。
  • 関連の向きや強さは、測定する変数(生活満足度・ポジティブ/ネガティブな気分・心身症状など)や年齢時期によって異なる場合もあり、関係はシンプルではありません。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Kekäläinen et al. (2023) 'Longitudinal associations between emotional well-being and subjective health from middle adulthood to the beginning of late adulthood', Psychology & Health. https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/08870446.2023.2261038

  • 注意事項①:本研究は相関・縦断的関連の研究であり、因果関係(幸福感が健康を「引き起こす」など)を証明するものではありません。

  • 注意事項②:対象はフィンランドの特定集団(N=336)であり、他の国・文化・年齢層にそのまま当てはまるとは限りません。

  • 注意事項③:主観的健康感(自己評価)を指標としており、客観的な医学的健康状態とは異なります。

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研究自体の紹介はこちら😊
幸せと健康の因果関係
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-01-16-1705446007/

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