2023.12.30

はぴテク相談室:同志やメンターと、夢や目標、そしてその進捗や状況を共有することが、夢の実現につな

相談者

最近、自分でずっと頑張っているんですが、なかなか夢に近づいている気がしなくて…。もっと意志の力とか根性が足りないのかなって落ち込んでいます。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは辛いですね。でも実は「意志が弱いから夢が叶わない」という見方だけでは説明できないことがわかってきているんです。2023年にJournal of Personality and Social Psychologyという心理学の権威ある雑誌に発表された研究によると、目標達成には個人の力だけでなく、周りの人との関わり方もとても重要だということが示されているんですよ。

相談者

周りの人との関わり方、ですか?自分の夢は自分で叶えるものだと思っていたので、ちょっと意外です。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうですよね、従来は「やり抜く力(グリット)」とか「成長マインドセット」みたいな個人の資質が重要だと言われてきました。もちろんそれも大切なんですが、この研究では1,326人を対象に調べた結果、「道具的他者(どうぐてきたしゃ)」という存在との関係が目標達成と結びついていることが示されたんです。

相談者

道具的他者って、なんか難しそうな言葉ですね…?

はぴテクさん
はぴテクさん

わかりやすく言うと、「あなたの夢や目標を応援・サポートしてくれる人」のことです。メンターとか、同じ夢を持つ仲間とか。そういう人たちのことを研究では「道具的他者」と呼んでいます。この人たちとの関係の質が、目標達成と関連していたんです。

相談者

なるほど。でも、ただ仲がいい人がいればいいってこと?

はぴテクさん
はぴテクさん

そこが面白いポイントで、単に「仲がいい」「好き」というだけでは十分じゃないんです。研究で特に重要とされたのは「シェアードリアリティ(現実の共有)」というもの。簡単に言うと、夢や目標についての気持ち・考え・不安・信念を、その応援してくれる人と正直に共有しているかどうか、ということです。

相談者

気持ちや不安まで共有するんですね。進捗報告くらいはたまにしてるんですが、不安な気持ちまでは話したことなかったかもしれないです…。

はぴテクさん
はぴテクさん

それ、すごく大事な気づきだと思います!研究では、応援してくれる人との「現実の共有」が高いほど、目標の成功度合いも高い傾向が示されました。しかも3〜4週間後の追跡調査でもその関連が続いていたんです。さらに、この「現実の共有」が自己効力感(=「自分ならできる」という感覚)を高めることを通じて、目標達成につながっている可能性も示されています。

相談者

じゃあ、仲間やメンターと深く話し合うことが大切ということですね。具体的にどんなことを意識するといいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究によると、効果を高める要素として①自己効力感が高まっている状態であること、②目標や気持ちをごまかさず正確に共有すること、③その応援者と過ごす時間をちゃんと確保すること、④その人と気軽に連絡・相談できる関係を保つこと、の4つが挙げられています。まずは信頼できる1人に、夢だけでなく「今感じている不安」も含めて話してみるところから始めてみるのはどうでしょう?

相談者

なるほど!一人で抱え込まずに、信頼できる人と深く共有することが大事なんですね。ちなみに、これって誰でも・どこでも効果があるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

とても大事な視点です。実はこの研究にも限界があって、参加者の多くが北米の方々だったので、他の文化や環境でも同じ結果になるかはまだわかっていません。また、この研究は「現実の共有が目標達成と結びついている」という関連を示したものであって、「共有すれば必ず目標が叶う」という因果関係が証明されたわけではないんです。あくまで参考にしながら、自分に合った形で試してみてください。

相談者

なるほど、盲信はせずに参考にするんですね。でもなんだか、孤独に頑張り続けるよりも、誰かと一緒に目標を共有する方が楽しそうだし、続けやすそうです!

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです!研究者も「人々の現実は他の人と共に作られるものであり、孤立して構築されるものではない」と言っています。一人で意志の力を絞り出すよりも、気持ちや夢を共有できる仲間を持つことが、結果的に目標達成と関連しているというのはとても希望のある知見だと思いますよ。まず身近に、夢について深く話せる人を一人探してみましょう!

■ 今日のまとめ

  • 目標達成には個人の意志力だけでなく、夢を応援・サポートしてくれる人(メンター・同志)との関係の質が重要と関連している
  • 単なる「仲のよさ」ではなく、感情・不安・信念なども含めた深い「現実の共有(シェアードリアリティ)」が目標達成と結びついている傾向が示されている
  • この関係は「自己効力感(自分ならできる感覚)」を通じてさらに強まる可能性があり、応援者との時間確保や正直な共有が効果を高める要素として挙げられている

■ 出典・注意事項

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
同志やメンターと、夢や目標、そしてその進捗や状況を共有することが、夢の実現につな
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2023-12-30-1703941197/

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