日本人の主観的幸福感の測り方
についてのレポート。半年くらい前のやつですが。
でも、面白いです😍
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現在、あなたはどの程度幸せですか。「とても幸せ」を 10 点、「とても不幸」を 0 点とすると、 何点くらいになると思いますか。
について、
SWLS(人生満足尺度)のスコアとは、割と近しい傾向になった。
また、普通の人の幸せは何点ですか?と聞くと、5点だったり7点だったりしたりするので、深く分析するときは、自分の点数-普通の人の点数とか良いんじゃ無いか。
(理想的な幸福度は何点ですか?との比較データも有😄)
Big5性格傾向との関係性では、外向性・協調性・開放性は幸せに効く、神経症傾向は反転させると幸せに効く。勤勉性は絶妙。
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Positive Health 指標の6つの次元(身体の状態・心の状態・生きがい・暮らしの質、社会とのつながり・日常の機能)はだいたい健康度を表している。
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幸福度と疾患・症状との関係性は、幸せな人ほど疾患が少なそうだが、データ数少ないので、これから更に調査を進めるよ。
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など。こうすれば測れる!みたいなシンプルな話ではないのですが、一つ一つ、めっちゃ面白いです。思っていたよりも、シンプルに聞いちゃうのも有な気がしてきました。日本語なので是非❗
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⽇本⼈の主観的幸福感 〜何をどのように測るべきか〜
⻑崎 貴裕先生
東京⼤学未来ビジョン研究センター , 2023/6/21
https://ifi.u-tokyo.ac.jp/news/16192/
要旨
主観的幸福感の測定は、医学・公衆衛生・心理学・社会学・経済学・マーケティングなどの様々な分野において、環境や施策が個人の幸福にどのようにつながっているか示すうえで、近年重視されている手法である。主観的幸福感の測定方法は 10 点法(11 段階)で行われることが多いが、その妥当性に対する検証や測定されたスコアの意味に対する検討は十分ではないと考えられる。主観的であるがゆえに、回答者による個人差も大きく、個人の回答が何を基準に行われているかについて様々な視点で見ていく必要があるアンケートによる主観的幸福感とは何を測っているのか、様々な主観的な測定指標との関係を元に明らかにしていく。
また測定方法としての 10 点法(11 段階)妥当性について検討を行い、日本人にあったライフスタイルをデザインする指標を探求することを最終目的とし、解析を行った。2020年度はパイロット調査として、既存の各種指標および疾患、症状、属性などとの関係性を明らかにし、我が国における健康概念と指標の構築のための基礎情報を得ることを目的に生活者 2,400 人(20代~70 代 性年齢別に回収数を割付)医療従事者352人(性年代別の設計はしていない)にインターネット調査を実施した。
調査項目は、国内外で過去に行われた調査を参考に設計した。具体的には、我が国の「満足度・生活の質に関する調査」(内閣府、[1])、「国民生活選好度調査」(内閣府[2])、「健康意識に関する調査」(厚生労働省、[3])およびオランダの Positieve Gezondheid (英名:Positive Health)(*[4 ])等の指標を参考とした。
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2021 年度は主観的幸福感の測定方法についての基礎研究を行った。生活者 2800 人(10 代~70 代 性年齢別に回収数を割付、内 1200 人は前年回答者、調査設計は複雑なので後述の調査設計を参照のこと)を対象に 10 点(11 段階)の主観的幸福感の測定を中心に主観的幸福感について異なる質問の仕方をした場合の反応の違いや Big Five 、SHS、SWLS といった心理指標との関係などについて基礎的な分析を行った。また前年からの変化についてもデータを収集した。
2020 年度と 2021 年度の調査結果から得られた主な知見は以下の通りである。
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第一に、10 点法での主観的幸福感の測定は安定した指標であると考えられる。
異なる調査手法である訪問面接調査と調査モニターを対象としたインターネット調査との間で結果に大きな差異は観察されない。平均が 6 点程度である。5 点と7,8点の回答が多くなる二山の分布である。女性のほうが男性よりも幸福度が高い、60 代以上で幸福度が高くなる、収入が高いほど幸福度だが、一定の収入までいくと幸福度の増加が頭打ちになるといった結果は既存研究と合致している。
第二に、個人ごとの主観的幸福感のデータを評価する上では次の点に留意する必要があることが分かった。
個人の「幸せ」に対する回答基準は人によって異なっている。10 点法では「普通の人の幸せ」を何点と考えるかは個人によって差があり、5 点を「普通の人の幸せ」とする人もいるし 7 点を「普通の人の幸せ」とする人もいる。それが、主観的幸福の回答の基準となっており、同じ7点でも個人によって意味が異なると考えられる。統計的な分析をする場合には大きな問題とはならないが、個人別のデータについて深く分析をする場合には「主観的幸福感」の点数と「普通の幸せ」の点数の差分で解釈すべきと考える。
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主観的幸福感と健康の関係を考えるうえで、新しい健康概念についても調査を行った。オランダではPositive Health と呼ばれる新しい健康概念に基づいた活動がヘルスケアや街づくりなどの分野で存在する。Positive Health 指標ついては6つの次元(身体の状態・心の状態・生きがい・暮らしの質、社会とのつながり・日常の機能)を提示して、10 点法で測定した。それぞれのスコアは後述の通りである。Positive Health 指標が個人の健康観に合致しているかについて確認しており、8 割近くが「合っている」「やや合っている」と回答しているが、「合っている」という回答は 13.0%にとどまった。PositiveHealth 指標は日本の従来の健康観に留まらず、より広い概念を示していることが示唆される。主観的幸福感と Positive Health 指標の相関では「暮らしの質」「生きがい」「心の状態」「社会とのつながり」「身体の状態」「日常の機能」の順で高くなっている。尚、アンケート調査の中で Positive Health の概念を詳細には伝えきれていないとも考えられ、定量的な調査結果の指標としての利用については、今後の工夫が必要である。
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更に、主観的幸福感と人の性格を示す Big Five の5つの次元(外向性,協調性,勤勉性,神経症傾向,開放性)の関連を調査した。幸福度が高いと外向性が高くなる傾向が強く、協調性、開放性についても同様の傾向が見られた。幸福度が低いほど神経症傾向強い結果となった。因果関係としてはパーソナリティ特性によって主観的幸福感は影響を受けると考えるべきだろう。幸福度の総合指標として用いられている SWLS(人生満足度尺度)と主観的幸福度の回答結果についての整合性は高く、両者はよく似た概念を測定しているものと思われる。
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最後に、疾患・症状と幸福感の関連については各疾患・症状ごとの幸福度は異なり、一定の傾向があることが確認された。残念ながら詳細な分析については 2020 年度調査のサンプルサイズでは限界があり、また性・年齢といった属性と疾患・症状の相関と性・年齢の幸福度の相関はそれぞれ強いことにも留意する必要がある。
これらの結果と考察を踏まえ、2022 年度は新たに 50 万人規模の疾患・症状と主観的幸福感を回答している人のデータベースを対象として疾患・症状と幸福感の分析を進める。