2023.11.08

強みと幸せ

自分の強みを活かしている人は幸せ。という話がありますが、

そんな強みの調査票と、各強みと幸せの相関についての島井先生の研究。

(2023/8の論文。)

ーー

●強みの調査

VIA-ISは質問数多い & 著作権がVIA研究所にあるので研究ですら利用が難しい。

ので、質問数少なくて測れる強み尺度を作ったよ。

で、質問は↓。VIAが240問とかの所、なんと24問。

1. 独創性:わたしは、新しい見方や考え方を思いつき、独自の方法で解決につなげます

2. 好奇心:わたしは、新しいものが好きで、新しい人と出会ったり、新しい経験をしたいと思っています

3. 判断力:わたしは、ものごとをいろいろな側面から検討し、よく吟味した根拠をもって結論を下します

4. 向学心:わたしは、自分の知識や経験を深めたいと考えて、新しいことを学ぼうと熱心に努力します

5. 見通し:わたしは、ものごとのの流れや大筋をよくとらえていて、他の人から相談されることも多いです

6. 勇気:わたしは、さまざまな困難を真正面からとらえ、怖がったりしりごみしないで挑戦します

7. 勤勉性:わたしは、障害があったとしても、やり始めたことを完成するまでやり続けることができます

8. 正直:わたしは、まじめで信頼されており、どんなときにも嘘をつくことはありません

9. 熱意:わたしは、人生と日常生活に熱心で、いつも全力でエネルギッシュに活動します

10. 親密性:わたしは、温かくて他の人に寄り添うことのでき、他の人からも好かれています

11. 親切心:わたしは、他の人の面倒をみてあげて、何かしてあげたいという気持ちに満ち溢れています

12. 社会的知能:わたしは、その場の流れや人の気持ちによく気がつき、先回りして行動することができます

13. 忠誠心:わたしは、グループのメンバーと協力して、チームのために働き、積極的に責任を果たします

14. 公平性:わたしは、平等に機会があることが大切だと思い、みんなに同じように接します

15. リーダーシップ:わたしは、誰かに従うより、自分がリ-ダーとしてみんなのために働くのが得意です

16. 寛容性:わたしは、理不尽な扱いを受け流すことができ、他人の失敗を許すことができます

17. 謙虚:わたしは、自分の足りないところを認め、自分よりも他の人の成功を喜ぶほうです

18. 思慮深さ:わたしは、あとで後悔しないように、慎重に計画し、十分に注意深く準備します

19. 自己制御:わたしは、とても自制心があり、自分の感情や行動をコントロールして、平静で落ち着いています

20. 審美心:わたしは、美しいものや素晴らしいものを見つけて、それに心打たれて感激することが多いです

21. 感謝心:わたしは、人生の良い出来事を当たり前とは思わず、ありがたく感じその気持ちを伝えます

22. 希望:わたしは、望みがかなうことを期待し、それを信じて楽しく励むことができます

23. ユーモア:わたしは、人を笑わせるのが好きで、落ち込んだ雰囲気をなごませて楽しくすることができます

24. 精神性:わたしは、人生には大切な意味があると信じており、それに従って行動します

ーー

●強みと幸せの相関

さらに面白いのは、強み尺度と幸せの相関と重回帰の結果も載せて頂いています。

社会人で重回帰すると、希望(0.244)、自己制御(0.170)、勇気(0.103)、活力(0.102)、愛(0.087)、精神性(0.084)、思慮深さ(-0.094)

あたりが特に効いてくるとのこと。

表も載せますが、面白いです😍ご飯5杯はいけます😍😍

ーーーーー

Development and validation of the Character Strengths Test 24 (CST24): a brief measure of 24 character strengths

Character Strengths Test 24 (CST24)の開発と検証:24の性格的強みの簡易測定法

Shimai, S., Urata,

**Y. Development and validation of the Character Strengths Test 24 (CST24): a brief measure of 24 character strengths. **

BMC Psychol 11, 238 (2023).

https://doi.org/10.1186/s40359-023-01280-6

背景

本研究では、24の性格的強みをそれぞれ1つの概念語と1つの文章で表現したシンプルな尺度であるCharacter Strengths Test 24(CST24)の開発と妥当性の検証を目的とした。今後の研究のために、CST24の妥当性と有用性を検討するために3つの研究を行った。

方法

CST24の心理測定学的特性を調べるため、日本で3つのインターネット調査が実施された。研究1では、846名の成人を対象とし、ウェルビーイング尺度やストレングス尺度の評価を含むテスト開発、および再テスト信頼性に焦点を当てた。研究2では、高校生1137名と大学生1101名を対象に、CST24の因子構造を調査し、幸福度尺度や人生の意味尺度を用いてその妥当性を再確認することを目的とした。研究3では、524人の社会人が参加し、この尺度の今後の研究への可能性を探った。この研究では、CST24の有用性を評価するために、価値志向、道徳的基盤、仕事関連尺度など、さまざまな心理尺度を組み込んだ。

結果

研究1では、CST24の項目は、良好な再試験信頼性と内的一貫性を示し、よく分散した回答パターンを示した。CST24項目と主観的幸福感、人生の意味、肯定的自己理解、強みの知識または活用の尺度との間に有意な正の相関が認められた。研究2では、より大規模な尺度を用いた先行研究と一致して、多様な標本群にわたって因子構造の安定性が確認された。研究3では、中核的な強みと周辺的な強みの両方が特定され、重回帰分析によって、幸福感、価値志向、道徳的基盤、使命感、仕事関連の指標に大きく寄与する特定の強みが浮き彫りにされた。

結論

この結果は、24の性格的強みを測定する簡潔な評価ツールとしてのCST24の信頼性と妥当性を支持するものである。CST24のスクリーニングや探索的研究への潜在的な有用性は、今後の研究において注目されるべきであり、様々な領域における性格的強みの役割についての理解を深めるものである。

論文紹介 やってみよう ポジティブ心理学介入主観的幸福・幸福測定研究方法論・指標

← 検索にもどる