ミドルエイジ層のウェルビーイングなど
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
さんのミドルエイジのウェルビーイングについての調査報告。
パネル調査の第1回なので、これからが楽しみ😍
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―ミドルエイジ層の仕事、生活、健康、ウェルビーイングについてパネル調査を開始―
JILPT 個人パネル調査「仕事と生活、健康に関する調査」(略称:JILLS-i)
第 1 回調査結果 、7/14
https://www.jil.go.jp/press/documents/20230714.pdf
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■サマリ
<主観的ウェルビーイングの状況>(p.13~16【図表 11~13】)
「主観的ウェルビーイング」とは、人生に対する満足度や幸福度、やりがい、日々の感情などをあらわす概念である。
就業形態と主観的ウェルビーイングの関連は、男女で、また婚姻状態によって大きく異なっている。
まず、男女を通じて配偶者がいる人の主観的ウェルビーイングの水準が相対的に高い。
男性は雇用形態で主観的ウェルビーイングに大きな違いがあり、正社員と自営業はほぼ同じだが、非正社員および非就業では大きく下がる。
一方、女性では、既婚の場合、就業形態による違いはほとんどみられない。非婚女性では、自営業の主観的ウェルビーイングの水準が相対的に高く、正社員・非正社員の間に違いはほとんど見られない。
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■結論
以上の結果をまとめると、
第一に言えるのは、就業形態と主観的ウェルビーイングの関連は、
男女で異なるということである。男性では、正社員と自営業等の主観的ウェルビーイングの水準
はほぼ同程度だが、それに比べ非正社員では低い。一方、女性では、自営業の主観的ウェルビー
イングのスコアが最も高く、正社員、非正社員の間では違いがほとんど見られない。この点は、
日本の雇用において正社員と非正社員との間、また男女間に大きな処遇格差があることと無関係
ではないだろう。就業形態の違いやそれに連なる処遇や労働条件が主観的ウェルビーイングを規
定するメカニズムについて、本調査を通じて更に研究を進めていきたい。
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第二は、男女を通じて配偶者がいる人で主観的ウェルビーイングの水準が高いということである。
この結果は、日本社会における既婚/非婚の意味を問いかけているといえる。パートナーを
得ることが心理的な安心感や幸福感につながる面もあるだろうが、配偶者のない人の主観的ウェ
ルビーイングの水準が低いという結果は、我々の社会では結婚しないことによる「生きづらさ」
があることを示唆している可能性がある。さらに、今回の結果からは、非婚者の主観的ウェルビ
ーイングの水準は、女性よりもむしろ男性でより低い可能性があることも分かった。この点につ
いても本調査を用いてさらに詳細な分析を進めていきたい。
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第三は、既婚女性にとっては、就業形態が主観的ウェルビーイングにほとんど関連しないこと
である。この背景には、日本社会では、就業していない女性の既婚者が「専業主婦」として社会
的・制度的に広く認知されてきた経緯があり、それが高い自己評価ややりがいの源になっている
可能性があることや、経済面では女性自身がどの就業形態であっても世帯年収の分布には違いが
ないこと等がある可能性がある。「主観的ウェルビーイング」の水準が高いことはそれ自体望まし
いことだが、「主観的ウェルビーイング」は「ウェルビーイング」全体のうちのひとつの構成要素
にすぎず、ほかにも健康・所得・仕事の質・住居環境・社会的繋がりなども全体的な「ウェルビ
ーイング」の実現には欠かせない。今後、本調査を通じて、こうした観点からの研究も進めてい
きたい。