2025.11.19

福祉学×交通学×ウェルビーイング

福祉×交通において、ウェルビーイング視点で考えていく重要性や枠組みを提案頂いている論文😊

ウェルビーイング単体での研究も重要ですが、

他分野と掛け合わせていくのも面白いですし、重要ですね❗

ほとんど全ての分野と掛け合わせられるんじゃないでしょうか。

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福祉交通学という視座―ウェルビーイングのための移動支援―

交通科学,2025/11

木村 年晶先生,田村 啓子先生,内山 伊知郎先生

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kokaken/56/2/56_06/_pdf

こうした福祉と交通の協働による移動支援の枠組みにおいて,もうひとつ欠かせない視点が「心理学」である.例え制度や交通手段が整備されていても,人が実際に「行こう」「外に出よう」と感じるには,それを支える動機づけが不可欠である.移動は,「気分転換をしたい」「思い出の場所を訪れたい」「誰かに会いたい」「社会とつながっていたい」「役割を果たしたい」など,様々な動機づけに支えられている.こうした動機づけを維持することは,生活の質(QOL)や心理的ウェルビーイングの向上にも関連する.実際,高齢期において,余暇活動や社会貢献に関する目標を持ち続けることや,それらの動機付けに支えられた社会関係を維持することは,充実した生活を支えるために重要であることが示されている(40,41 .すなわち,「移動できること」は,単なる物理的な移動手段や日常生活の維持にとどまらず,自分らしく生きるための土台となる.

従って,福祉学が「誰が誰を支えるか」,交通学が「どうように移動するか」を担うとすれば,心理学は「何のために移動するのか」に焦点を当てる.移動の背景にある個人の価値や目的を明らかにすることで,「ウェルビーイングをもたらす移動支援」とは何か,すなわち自己実現や社会参加へとつながるような支援のあり方を探求することが可能となる.福祉学,交通学,心理学の 3 つの視点を統合した移動支援の理論的フレームワークを Figure 1 に示す.この理論的フレームワークは,各専門領域の役割を明示し,相互の補完的関係性が「住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けるための持続可能な移動支援」につながるという構造を分かりやすく視覚化したものであり,学際的な連携にとどまらず,実際の移動支援の設計にも活用できる実践的指針としての意義を有している.

とりわけ,福祉と交通の連携は,現実的な制約の中で「理想と現実のギャップ」をどう調整するかが問われる領域である.そのためには,福祉がもつ生活支援ネットワークと,交通が提供する移動手段を有機的に結びつけ,地域に既存する人材と資源を再構成し,地域の実態に即した支援体制を構築する必要がある.

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