2025.11.07

愛されるよりも、愛を示す方が、幸せにつながる

GFSのデータを使った、

愛されることと愛を示すことと幸せについての4万人弱を対象とした最新研究😊

(異性間の愛ではなく、もっと汎用的な愛。)

結果としては、

愛されることも愛を示すことも幸せ(Flourishing:繁栄)に効いていました。が、愛を示すことが、愛されることの5倍くらい影響が大きかった。

また愛されることが、愛を示すことにもつながっていました、

つまり愛されるから、人を愛せる。

しかし、その影響もそこまで大きくありません。

要は、愛を示すほど、人は幸せになるんですね😍

収入への満足度よりも、愛を示すことの方が幸せにつながっていました。

愛を示すといっても、難しい事ではなく、

笑顔で接するとか、そっと寄り添うとか、ユーモアを交えるとか、アイコンタクトとか、

一緒にいるとか、喜びを分かち合うとか、悲しみに耳を傾けるとか、

相手の可能性を信じたり、相手の目標を応援したり、

ちょっとしたお菓子を渡したり、手助けしたり、

とかとかです。

ということで、愛されることを願うよりも、

ひたすらに愛を示していくことが幸せにつながる😊

という研究でした。

親切とか感謝もされるよりも、した方が幸せ。につながる話ですね。

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愛を感じることと愛を示すこと:繁栄との関連

Feeling Loved and Showing Love: Associatations with Flourishing

preprint,2025/10/20

Juan Xi(アクロン大学),Matthew T. Lee(ベイラー大学)

https://www.researchsquare.com/article/rs-7894749/v1

多くの実証研究で、愛されていると感じることは幸福に有益であることがわかっています。しかし、他人に愛情を示すことの効果や、愛情を感じることと愛情を示すことの相対的な重要性が、全体的な繁栄に及ぼす影響については、あまりわかっていません。私たちは、米国の成人人口を代表する 38,312 人の大規模なサンプルデータを使用し、子供の頃に親に愛情を感じたこと、神からの愛を感じたこと、人生で他人に愛情を示すこと、繁栄の関係性を調査しました。その結果、親や神からの愛を感じることよりも、他人に愛情を示すことが繁栄に重要であることがわかりました。愛情を示すことの効果サイズは、主観的な収入の感情に匹敵します。愛情を示すことは、愛情を感じることが繁栄に与えるプラスの効果にも影響します。この研究は、研究者によって見過ごされてきた、愛情を示すという日常的な習慣の重要性を強調しています。
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【AIのサマリ】

■ 主な発見

▼ 1. 日常的に愛を示すことが、最も強く幸せと結びついている

・「人に愛を示す」ことの効果は、収入の満足度に匹敵するほど大きい

・寄付やボランティアよりも強い効果

・小さな愛の表現(笑顔、優しい言葉、話を聞くこと)でも十分

▼ 2. 「与えること」は「受けること」より幸せにつながる

効果の強さの順位:

1位:日常的に人に愛を示すこと

2位:神や高次の存在に愛されていると感じること

3位:子ども時代に父親から愛されたこと

4位:子ども時代に母親から愛されたこと

▼ 3. 子ども時代に愛された人は、大人になって他の人に愛を示しやすい

・親や神的な存在から愛された経験は、他者に愛を示す行動を促す

・その結果、さらに自分自身の幸せにもつながる

・愛の「好循環」が生まれる

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■ あなたにできること

▼ 子ども時代の経験は変えられないけれど...

・過去に愛された経験が少なくても大丈夫

・今日から、身近な人に愛を示すことで、自分の人生の充実を高められる

・これは誰にでもできる、最もパワフルな幸せの方法

▼ 「愛を示す」とは?

特別なことではありません。例えば:

・相手の話に耳を傾ける

・笑顔で接する

・優しい言葉をかける

・そばにいてあげる

・小さな思いやりの行動

・相手が大切だと伝える

お金も特別なスキルも必要ありません。

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■ なぜこれが重要なのか

▼ 寄付やボランティアとの違い

・寄付:経済的な余裕が必要、受け手との直接的な交流は少ない

・ボランティア:時間と労力が必要、やりすぎると燃え尽きることも

・愛を示すこと:誰でも今すぐできる、日常生活の中で自然にできる

▼ 動機が大切

・義務感や社会的プレッシャーからではなく

・「この人に愛されていると感じてほしい」という思いから

・その気持ちが、相手だけでなく自分も幸せにする

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■ 具体的な数字

・99.9%の人が、何らかの形で他者に愛を示している

・平均的な頻度:10点満点中8.6点

・約4割の人が「常に」愛を示していると回答

→つまり、愛を示すことは特別なことではなく、多くの人が日常的に行っている

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■ 研究が教えてくれること

▼ 愛は人生の充実に不可欠

・愛に関する4つの要素だけで、人生の充実度の28%を説明できる

・これは驚くほど大きな影響

▼ 複数の愛の経路がある

親から愛された経験→人生の充実

神的な存在から愛された経験→人生の充実

他者に愛を示すこと→人生の充実

愛された経験→他者に愛を示す→人生の充実

どの経路からでも、幸せにたどり着ける

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■ 今日から始められること

▼ ステップ1:意識する

・あなたはすでに愛を示しているかもしれない

・それが自分の幸せにもつながっていることを知る

▼ ステップ2:少し増やす

・今日、誰か一人に小さな愛を示してみる

・難しく考えず、自然な形で

▼ ステップ3:習慣にする

・毎日の生活の中で、意識的に愛を表現する機会を見つける

・それが自分自身の人生も豊かにする

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■ まとめ

この研究は、私たちに希望を与えてくれます:

・幸せになるために、特別な才能やお金は必要ない

・過去は変えられなくても、今から行動できる

・小さな愛の積み重ねが、人生を変える力を持つ

・他者を幸せにすることが、自分も幸せにする

古来の知恵「与えることは受けることより祝福される」が、現代科学で証明されました。

あなたの身近な人に、今日、小さな愛を示してみませんか?

それが、あなた自身の人生をより豊かにする第一歩になります。

投稿者によるコメント・補足(5件)
コメント 1

notebookLMさんに動画解説頂きました。
https://youtu.be/N1XZU1-2BMk

コメント 2

マインドマップにしていただきました。
https://mapify.so/share-link/xCe2ZmzKBx

コメント 3

全体をチラ見したい方向けに、マインドマップにしていただきました😊
https://mapify.so/share-link/2p7hRHh1c4

コメント 4

【背景】
■ この研究の前提となる既存研究について
この論文は、愛とフラーリッシング(人生の繁栄・充実)の関係について、3つの大きな研究領域の知見を統合しています。話の流れに沿って説明します。
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■ 1. 親からの愛を受けることと成人後のウェルビーイング
▼ 基礎理論:愛着理論
・Bowlby(1973)の愛着理論:人間は生まれつき、特に乳幼児期に養育者との強い情緒的な絆を形成する必要があり、これが情緒の調整や安全感の基盤となる
・この理論は当初、精神病理の予防に焦点を当てていたが、後に人生全体の繁栄を説明する理論へと拡張された(Mikulincer & Shaver, 2005; Waters et al., 1991)
▼ 長期追跡研究の知見
・Russek & Schwartz(1997):ハーバード大学のストレス研究で35年間の追跡調査を実施。大学生時代に「親からケアされている」と報告した男性は、中年期の慢性疾患の発症率が大幅に低かった
・Moran et al.(2019):米国の中年成人2,088人を追跡。子ども時代の親の温かさ(parental warmth:愛情の重要な側面を捉える尺度)が、成人後のウェルビーイングを予測
・Huppert et al.(2009):1946年生まれの英国女性を対象にした10年間の追跡研究。親のケアと適切にコントロールされた温かい養育が、中年期の心理的ウェルビーイングを予測
・Chen et al.(2018):MIDUS研究(米国の大規模縦断研究)で3,929人の成人を9年間追跡。子ども時代の温かさの記憶が高い人ほど、中年期の情緒的・心理的・社会的領域でのフラーリッシングが有意に高かった
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▼ 親の愛と向社会的行動の関連
・Wertz et al.(2025):1,000組以上の双子を追跡した研究。5歳と10歳で母親からより多くの温かさを受けた子どもは、18歳までに親切さ、誠実性、開放性が高くなることを発見(遺伝的要因を統制しても)
・Katsantonis et al.(2023):2000~2002年生まれの1万人以上を対象にしたコホート研究。幼少期の親子間の愛情ある絆が、子どもの親切さと共感性を大きく高める
・Stern et al.(2024):共感的なケア(empathic care:愛と密接に関連する概念)を表現する親を持つ10代の若者は、より高い共感性を発達させ、これは若年成人期、さらには次世代の親になった時まで持続する
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■ 2. 神的な愛(divine love)とウェルビーイング
▼ 神的な愛とは
・神的な愛とは、愛情深い高次の存在との親密な関係の知覚のこと
・祈り、礼拝、瞑想、個人的な危機の瞬間などで体験され、深い情緒的な安らぎ、意味、内なる平和の源として報告される(Beck, 2006; Levin, 2001; Lee et al., 2013)
▼ 実証研究の知見
・Marcovski & Miller(2025):米国成人1,499人を調査。高次の存在や神に抱擁されていると感じる人は、人生満足度、感謝、ポジティブ感情が最も高く、不安と抑うつが最も低かった
・Ai & Hall(2011):心臓手術を生き延びた患者に焦点を当て、神に愛されているという強い感覚が、患者の長期的なウェルビーイングを予測することを示した
・Dollahite, Marks, & Dalton(2020):個人的な逆境の中で神との超越的な体験をした人々への詳細なインタビュー分析。参加者はこの体験を家族の絆を深め、許しを促進し、利他的な行動を動機づける変容的な力として描写
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▼ 日常的な体験への拡張
・Keltner(2023):畏敬の念(awe)の研究。自然の美しさ、人間の道徳的行為、日常生活の創造的な知覚によって喚起される日常的な畏敬の念が、ウェルビーイングを高めることを発見
・Fiske(2019):カーマ・ムータ(kama muta)という新しくラベル付けされた感情の研究。「愛に動かされること」(神的な愛を含む)と定義され、このような体験が温かさ、つながり、社会的絆の増加を引き起こし、すべてが情緒的ウェルビーイングに貢献
▼ 神的な愛と向社会的行動
・Preston & Ritter(2010):実験操作で神のイメージを心に呼び起こされた参加者(宗教集団のアイデンティティではなく)は、向社会性を表現する可能性が高かった
・Lee et al.(2013)、Oviedo(2015):神的な愛の体験や神との親密なつながりを持つ個人は、ボランティア、慈善寄付、援助行動に従事する可能性が高いという証拠

コメント 5

【研究内容】
■ 研究の内容について
この研究は、米国成人を対象に、愛を受けることと愛を示すことがフラーリッシング(人生の繁栄)にどのように関連するかを大規模調査で検証したものです。
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■ 1. データと対象者
▼ 使用したデータ
・Global Flourishing Study(GFS:世界フラーリッシング研究)の第1波データを使用
・GFSは、20カ国以上、約20万人の参加者を対象とした5年間の縦断研究
・本研究では米国サンプルのみを分析
▼ 対象者
・米国成人 38,312人
・コンピューター支援のウェブベース確率サンプル
・各回答者にはGallup社が重み付けを実施し、米国成人人口全体を正確に代表するよう調整
▼ なぜ米国サンプルに焦点を当てたか
・引用している既存研究の多くが米国サンプルを使用
・研究者自身が米国に居住し、文脈に最も精通している
・研究の目的は文化間比較ではなく、米国における愛と繁栄の関係の理解
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■ 2. 測定方法(変数)
▼ 従属変数(結果として測定するもの):フラーリッシング
・10項目フラーリッシング尺度(FS10)を使用(VanderWeele, 2017)
・フラーリッシングとは:人生の包括的な繁栄・充実のこと
5つの領域で構成:

幸福と人生満足度
精神的・身体的健康
意味と目的
人格と徳性
親密な社会関係

・これらの領域は、それ自体が目的であり、他の目的のための手段ではないと考えられている
・各項目は0~10点の11段階で測定
・全体スコアは10項目の平均値(0~10点)
・各領域のスコアは、その領域の2項目の平均値
例:「全体として、あなたは人生にどの程度満足していますか?」
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▼ 独立変数(予測要因):愛の経験

父親から愛されたと感じたか
・質問:「成長期に父親から愛されていると感じましたか?」
・回答:はい(1)/いいえ(0)の二値変数
・結果:81.83%が「はい」と回答
母親から愛されたと感じたか
・質問:「成長期に母親から愛されていると感じましたか?」
・回答:はい(1)/いいえ(0)の二値変数
・結果:88.39%が「はい」と回答
神的存在から愛されたと感じるか
・質問:「あなたは、神、あなたが崇拝する主な神、またはあなたの人生を導くスピリチュアルな力に愛され、ケアされていると感じますか?」
・回答:同意する(1)/同意しない・関係ない・わからない(0)
・結果:55.47%が「同意する」と回答
・注:「関係ない」と回答した人(8,923人)は、この形態の愛を経験していないと推測(95%が宗教を重要でないと考えている)

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▼ 媒介変数(メカニズムを説明する変数):愛を示すこと
・質問:「あなたの人生の誰かに、あなたが彼らを愛している、またはケアしていることをどのくらいの頻度で示していますか?」
・回答:0(まったくない)~10(常に)の11段階
・結果:

平均スコア:8.56点
99.88%が何らかの頻度で愛を示していると回答
38.54%が最高点(10点)を記録
98.28%が5点以上

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▼ 統制変数(結果に影響する可能性のある他の要因)
人口統計学的変数:
・年齢(平均49.22歳)
・性別(女性51.77%、男性48.23%)
・婚姻状況(既婚59.78%)
・教育水準(9段階:無学歴から大学院学位まで)
・雇用状況(雇用されている60.14%)
・収入についての感覚(4段階:非常に困難~快適に生活)
・住宅所有(所有者68.33%)
・世帯内の子どもの数(平均0.57人)
・宗教の重要性(重要48.33%)
他の向社会的行動:
・寄付(過去1ヶ月に慈善団体に寄付したか:50.15%が「はい」)
・ボランティア(過去1ヶ月に組織でボランティアをしたか:27.91%が「はい」)
・見知らぬ人への援助(過去1ヶ月に見知らぬ人を助けたか:58.91%が「はい」)
→これらを統制することで、「愛を示すこと」の独自の効果を特定

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