1年後、幸せが高まるのはどんな人?
希望、人生の目的、感謝が1年後の幸せを予測する
めっちゃ面白いです❗
以前、幸福度の世界調査(GFS,20万人以上が対象)で、
幸せは人は、1年後どうなるのか。(幸せの結果)という研究を紹介しましたが、その逆の論文を公開頂きました😊
どんな人が、1年後に幸せなのか。(幸せの原因)というハーバード大学のタイラー・バンダーウィール先生ら50名!の最新研究。
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まず、
幸せの結果の研究とも同様ですが、
幸せな人が、1年後も幸せ。という影響が大きくありました。
なので、
幸せは幸せの原因でもあり、幸せの結果にもなる。
要はスパイラルが強固にあることが分かりました。
それ以外については、↓
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■世界
何が1年後の幸せを予測するの?重要度順の上位項目。
①重要なことを追求する自由(人生の目的) 0.12
②希望 0.12
③孤独感 -0.11(これだけ逆に効く。)
④感謝 0.1
⑤楽観性 0.09
⑥経済的に余裕がある/やりくりしている 0.07
⑦社会的支援 0.06
⑧国家への帰属意識 0.06
⑨愛情/思いやりの表現 0.06
⑩生活のバランス 0.04
⑪達成感 0.04
でした❗
人生の目的、希望、つながり(孤独の逆)、感謝、楽観性があると、
1年後に幸せになる。
これらは経済的余裕よりも影響が大きくありました。
ウェルビーイングな国や会社や個人を目指すのであれば、
経済的な問題と同じかそれ以上に力を入れて、
人生の目的、希望、つながり(孤独の逆)、感謝、楽観性について考えるのが大事ですね😊
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■日本
ちなみに、日本だけで見ると、以下。
①希望 0.15
②重要なことを追求する自由(人生の目的) 0.09
③感謝 0.09
④経済的に余裕がある/やりくりしている 0.09
⑤孤独感 -0.09(逆)
⑥苦しみ -0.07(逆)
⑦愛情/思いやりの表現 0.06
⑧達成感 0.05
⑨楽観性 0.04
⑩国家への帰属意識 0.04
⑪都市/地域への満足度 0.04
(P780ある追加資料より抜粋してソート。追加資料、デカ!)
希望がより重要度高いですね。
また他の国の傾向では、先進国では金銭関係の項目の影響が小さいのですが、日本は経済的な余裕の影響が大きめです。とはいえ、希望、人生の目的、感謝には劣る。し、実際の所得はほとんど効いてきませんでした。
他にも、
つながりや苦しみからの解放、愛情、達成感、楽観性、日本人としての誇り、地域への満足が効く。
これらがあると、1年後の幸福度が高まっていきます😍
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日本のウェルビーイングを高めて行くには、
みんながどう希望を持って生きれるか、
みんながどう人生の目的を持ってそれを追求できるか、
みんながどう感謝に溢れていくか
を考えるのが大切❗
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グローバル繁栄研究における縦断的分析:第1波が第2波の繁栄を予測する要因
Longitudinal Analyses in the Global FlourishingStudy: Wave 1 Predictors of Wave 2 Flourishing
Tyler VanderWeele(ハーバード大学),その他49名
preprint(nature portfolio),2025/10/13
[https://assets-eu.researchsquare.com/files/rs-7491892/v1/a2bffcd0-1b2f-4a8f-b471-49cdabdf927e.pdf?c=1760435306](https://assets-eu.researchsquare.com/files/rs-7491892/v1/a2bffcd0-1b2f-4a8f-b471-49cdabdf927e.pdf?c=1760435306)
グローバル繁栄研究の第1波および第2波における縦断的パネルデータ分析を用い、繁栄の多様な側面とその潜在的決定要因を評価する。グローバル繁栄研究は、地理的・文化的に多様な22カ国と1地域(全6大陸に居住者が存在する)の20万人以上を対象とした縦断的パネル調査であり、各国で代表性を確保したサンプリングを実施している。幸福感、健康、意味、人格、人間関係、経済的安定の領域を包括する総合的繁栄指数について、各国における第1波(主に2023年)から第2波(2024年)への変化を報告する。また、多変量交絡要因を制御した上で、第1波の予測変数に対する第2波の繁栄度を回帰分析した縦断的解析結果も報告する。各領域における繁栄は、広範な交絡変数を調整した後でも、他の領域の繁栄を予測する。繁栄の最も顕著な1年間の予測変数としては、最も重要なことを追求する自由、希望と楽観主義、愛情/思いやりの表現、社会的支援、自国への帰属意識、婚姻、宗教的礼拝への参加、孤独感、健康上の制限、痛み、主観的経済的安定性が挙げられる。本分析は、社会の繁栄を改善するための潜在的な介入対象を示す可能性がある。ただし、効果の大きさは国によってかなりの異質性があり、最も効果的な戦略は各特定の状況に合わせて調整されたものとなる可能性が高い。
notebookLMさんに動画解説頂きました😊
https://youtu.be/gQM1hNfsfSo
【背景】
■ 研究の思想的出発点
▼ フラリッシングという概念
この研究の中心概念「フラリッシング(flourishing)」は、単なる幸福感を超えた、人生の総合的な充実を意味します。
●VanderWeele (2017b) の定義:
「人生のあらゆる側面が良好であり、その人が生きる文脈も含めて、相対的に達成された状態」
出典:
VanderWeele, T. J. (2017). On the promotion of human flourishing. Proceedings of the National Academy of Sciences, 114, 8148-8156.
この論文の重要性:
・フラリッシングを多次元的に定義
・6つの普遍的な領域を提案
・測定可能な枠組みを提示
・科学と政策をつなぐ概念として位置づけ
▼ なぜ多次元的アプローチが必要なのか
●VanderWeele & Lomas (2023) の主張:
従来の幸福研究は、生活満足度や感情的幸福など、単一次元に偏りすぎていた。
出典:
VanderWeele, T.J. and Lomas, T. (2023). Terminology and the well-being literature. Affective Science, 4:36-40.
多次元アプローチの利点:
・人間の経験をより包括的に捉える
・政策の優先順位付けに役立つ
・介入のターゲットを明確化できる
・生活の異なる側面の相互作用を理解できる
●VanderWeele & Johnson (2025a) の実証:
多次元指標は単一次元指標よりも、人々の生活の質を正確に反映する。
出典:
VanderWeele, T. J., and Johnson, B.R. (2025). Multidimensional versus unidimensional approaches to well-being. Nature Human Behavior, 9:857-863.
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■ フラリッシング指数の開発と検証
▼ 測定尺度の開発プロセス
●Lomas et al. (2023) の理論的枠組み:
フラリッシングの動的で柔軟なマップを提案。幸福、ウェルビーイング、健康、フラリッシングの関係性を整理。
出典:
Lomas, T., Pawelski, J.O., and VanderWeele, T.J. (2023). A flexible map of flourishing: The dynamics and drivers of flourishing, well-being, health, and happiness. International Journal of Wellbeing, 13, 1-38.
この枠組みの特徴:
・静的ではなく動的なプロセスとして理解
・複数の要因の相互作用を重視
・文化的文脈を考慮
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▼ 心理測定学的検証(信頼性と妥当性)
心理測定学とは:
心理的特性を数値で測定する方法の科学。信頼性(測定の一貫性)と妥当性(測定したいものを実際に測定できているか)が重要。
●Weziak-Bialowolska et al. (2019a) - 国際的検証:
アメリカ、中国、スリランカ、カンボジア、メキシコで12項目フラリッシング指数を検証。
出典:
Węziak-Białowolska, D., McNeely, E., and VanderWeele, T.J. (2019). Human flourishing in cross cultural settings: evidence from the US, China, Sri Lanka, Cambodia and Mexico. Frontiers in Psychology, 10 (Article 1269): 1-13.
主な発見:
・高い内的一貫性(信頼性)
・異なる文化圏でも機能する
・各領域が独自の情報を提供
●Weziak-Bialowolska et al. (2019b) - 職場での検証:
職場環境でのフラリッシング指数の妥当性を確認。
出典:
Węziak-Białowolska, D., McNeely, E., and VanderWeele, T.J. (2019). Flourish index and secure flourish index – validation in workplace settings. Cogent Psychology, 6 (1598926): 1-10.
●Höltge et al. (2023) - ネットワーク分析:
フラリッシングを複雑なシステムとして分析。異なる領域間の相互作用を明らかに。
出典:
Höltge, J., Cowden, R. G., Lee, M. T., et al. (2023). A systems perspective on human flourishing: Exploring cross-country similarities and differences of a multisystemic flourishing network. The Journal of Positive Psychology, 18:695-710.
重要な洞察:
・フラリッシングは線形ではなくネットワーク構造
・ある領域の改善が他領域に波及
・国によってネットワーク構造が異なる
●Zambelli et al. (2025) - 22カ国での心理測定ネットワーク:
今回のGFSデータを用いて、各国での測定特性を詳細に分析。
出典:
Zambelli, M., Tse, D.C.K., Cowden, R.G., Holtge, J., Johnson, B., Padgett, R.N., and VanderWeele, T.J. (2025). The psychometric network of individual flourishing across nationally representative samples from 22 countries. Scientific Reports, in press.
▼ 普遍的な価値の実証
●Lomas et al. (2026) - 価値の普遍性:
22カ国の人々のほぼ全員が、良い性格、幸福、健康、意味、人間関係を重視。その後に宗教/スピリチュアリティとお金が続く。
出典:
Lomas, T., Padgett, R.N., Chen, J., et al. (2026). People almost universally value having good character, happiness, health, meaning, and relationships, followed behind by religion/spirituality and money: Commonalities but also variation in priorities across 22 countries in the Global Flourishing Study. Working Paper.
この発見の意義:
・フラリッシングの6領域は文化を超えて価値がある
・測定の正当性を支持
・ただし優先順位には文化差も存在
【研究詳細】
■ 研究の背景と目的
▼ なぜこの研究が始まったのか
人々が「よく生きる」「幸せに生きる」とはどういうことなのか。これを世界規模で科学的に調べようというのがこの研究の出発点です。
「フラリッシング(flourishing)」とは:
人生のあらゆる側面が良好な状態のこと。単なる幸福感だけでなく、健康、人間関係、人生の意味、経済的安定なども含む総合的な概念です。
▼ 研究の目標
・世界中の人々がどれくらい「よく生きている」のかを測定する
・何が人々の幸福度を高めるのかを科学的に明らかにする
・政策や支援プログラムに役立てる
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■ 研究の規模と対象
▼ 驚異的な規模
・参加者:20万人以上
・対象国:22カ国+1地域(香港)
・6つの大陸すべてをカバー
・各国で国民を代表するようにサンプリング
・5年間の追跡調査を予定(現在2年目)
▼ 参加国リスト
アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、中国、エジプト、ドイツ、香港、インド、インドネシア、イスラエル、日本、ケニア、メキシコ、ナイジェリア、フィリピン、ポーランド、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、タンザニア、トルコ、イギリス、アメリカ
▼ データ収集時期
・第1波:2022年3月〜2024年1月(ほとんどは2023年)
・第2波:2024年1月〜12月
・中国は他国より遅れて実施(第1波から最低6ヶ月空けて実施)
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■ 何をどうやって測定したのか
▼ 幸福度(フラリッシング)の6つの領域
この研究では、以下の6領域をそれぞれ2つの質問で評価しています:
幸福感
・人生全体の満足度
・日常的な幸福感
健康
・身体的健康の自己評価
・精神的健康の自己評価
人生の意味・目的
・人生でやっていることの価値
・人生の目的の理解
性格・人格
・困難な状況でも善を促進する行動
・将来のためにいまの喜びを我慢できる力(遅延満足能力)
人間関係
・友人関係への満足
・人間関係の質への満足
経済的安定
・生活費の心配の少なさ
・安全・食料・住居の心配の少なさ
各質問は0〜10点で評価され、12項目の平均が「フラリッシング指数」となります。
▼ その他の測定項目
心理的要因:
楽観主義、希望、自由度、心の平穏、人生のバランスなど
社会的要因:
社会的サポート、国への帰属意識、孤独感、差別経験など
行動的要因:
結婚、宗教的集会への参加、ボランティア、寄付、運動習慣など
性格的要因:
感謝の気持ち、許し、他者への愛情表現など
健康要因:
健康問題、痛み、喫煙、飲酒など
経済的要因:
教育、雇用、収入、住宅所有、主観的な経済状況など
宗教的・精神的要因:
信仰の強さ、宗教的経験、神との関係性など
子ども時代の経験(回顧的に評価):
両親との関係、家庭の経済状況、虐待経験、宗教的活動など
幸せは人は、1年後どうなるのか。(幸せの結果)の紹介は↓
日本では幸せな人が、どんどん幸せになっている。
ー幸せな人は1年後にどうなっているんだろう?研究よりー
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/2023148985162456/