2025.09.23

はぴテク相談室:日本男性は愛と感謝が足りない

相談者

なんか最近、毎日仕事してるのに充実感がないというか…感謝されてる実感もないし、誰かとつながってる感じもしなくて。自分だけがこんな感じなのかなって思って。

はぴテクさん
はぴテクさん

それはつらいですね。実は、そう感じている男性って、日本にはかなり多いかもしれないんです。ハーバード大学のティム・ロマス先生たちが、22カ国・約20万人を対象にした大規模な調査(Global Flourishing Study)を分析した研究があるんですが、日本では特に男性の「ウェルビーイング(幸福や豊かさ)」が女性よりも低い傾向が出ていたんです。

相談者

えっ、そうなんですか。でも日本って女性の方が大変そうなイメージがあったんですが…

はぴテクさん
はぴテクさん

そうですよね、ジェンダーギャップ指数では日本は世界的にも格差が大きい国のひとつなんです。でもこの研究では「幸福度や人生の豊かさ」という軸で見ると、日本は女性の方がほとんどの項目で高かった。しかも世界的には男性の方が幸福度が高い国の方が多い中で、日本はその逆で、しかも差がかなり大きかったんです。

相談者

へえ…具体的にどんな項目で差があったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では「幸福と満足度」「社会的なつながりの質」「人生の意味や目的」「健康状態」「経済的な安定」「性格・美徳」という6つの領域で調べているんですが、日本の男性は特に「愛と感謝」「人間関係」「意味や目的」あたりで女性との差が大きかったんです。さっきおっしゃっていた『感謝されてる実感がない』『つながってる感じがしない』というのは、まさにその部分と重なりますよね。

相談者

なんか、自分だけじゃないと思うと少し楽になりました。でも、なんで日本の男性はそういう項目が低くなるんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究はあくまで「関係性を調べたもの(横断的な分析)」なので、「だからこうなる」という原因まではわからないんです。ただ研究では、こういった男女差は国ごとの社会文化的な背景に影響されていると述べられています。日本特有の働き方や人間関係のスタイルが影響している可能性はありそうですよね。

相談者

確かに…仕事以外の場での感謝とか愛情とか、あんまり意識したことなかったかもしれないです。

はぴテクさん
はぴテクさん

そこが「伸びしろ」とも言えるかもしれません。研究者も同じようなことを言っていて、差が大きいということは、逆に言えばそこを意識するだけで変わる余地も大きいということでもあります。たとえば、日常の中で『ありがとう』を意識的に言ったり受け取ったりする、誰かとの会話の質を少し大切にしてみる、そういった小さなことも「社会的なつながりの質」に関係してきますよ。

相談者

言われてみると、感謝って言葉、仕事でもプライベートでも最近ほとんど使ってない気がします。もらうのも、渡すのも。

はぴテクさん
はぴテクさん

それに気づけたのはすごく大事なことだと思います。この研究はあくまで統計的な傾向を示したものですし、個人差ももちろん大きいので「日本男性みんながそうだ」というわけではありません。でも、自分の生活を振り返る入口として使えるデータだと思いますよ。あなた自身が『感謝』と『つながり』に意識を向けてみるだけで、何か変わってくるかもしれませんね。

相談者

そうですね。なんか、課題が見えた気がします。意味や目的も低いって言ってたじゃないですか、そっちも気になって。

はぴテクさん
はぴテクさん

はい、「人生の意味や目的」も日本の男性で差が出ていた領域のひとつです。これも原因まではこの研究ではわかりませんが、仕事以外に「自分がなぜここにいるか」を感じられる場面が少ないと、充実感を持ちにくくなることはあるかもしれません。『何のために働いているか』とか『誰かの役に立っている実感』みたいなことを、日常の中で少し立ち止まって考えてみることが、ひとつのきっかけになるかもしれませんね。

相談者

ありがとうございます。自分だけじゃないってわかったし、何から意識してみればいいかも少し見えてきた気がします。

■ 今日のまとめ

  • ハーバード大学の研究(22カ国・約20万人対象)では、世界的には男性の方がやや幸福度が高い傾向がある中、日本は逆で女性の方がほとんどの項目で高く、その差は特に大きかった。
  • 日本の男性は特に「愛と感謝」「人間関係の質」「人生の意味や目的」の項目で女性との差が大きく、これは裏返せば意識を向けることで変わりやすい「伸びしろ」とも言える。
  • この研究は横断的な調査(ある時点での関係性の分析)であり、因果関係を示すものではない。また個人差も大きいため、傾向はあくまで参考情報として捉えることが大切。

■ 出典・注意事項

  • Tim Lomas, R. Noah Padgett, Meg A. Warren, Byron R. Johnson, Tyler J. VanderWeele『Male versus female flourishing: A cross-sectional analysis of 202,898 participants across 22 countries on 73 variables in the Global Flourishing Study』Scientific Reports(プレプリント), ResearchSquare. https://www.researchsquare.com/article/rs-7302947/v1

  • 【注意事項】本研究は横断的分析であり、相関関係を示すものであって、因果関係を証明するものではありません。

  • 【注意事項】対象は22カ国の参加者ですが、国・地域によって傾向は大きく異なります。日本のデータも標本の特性に左右される可能性があります。

  • 【注意事項】性別間の平均的な傾向を示したものであり、個人差は非常に大きいです。「日本の男性全員がこうだ」という解釈は適切ではありません。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
日本男性は愛と感謝が足りない
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-09-23-1758593321/

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