幸せを阻害するゼロサム信念と性格
正直さ-謙虚さ、好奇心はゼロサム信念を減らす
一方の利益は、もう一方の利益を阻害するという信念である、ゼロサム信念。
このゼロサム信念は、幸福度を低下させることが知られています。
(既存研究を見るに、どちらの因果もありそう。Różycka-Tran et al. (2021)など)
また、幸福度を下げるだけでなく、向社会的な行動や環境保護活動を阻害するとも言われています。
こんなゼロサムの信念はどんな性格と結びついているのか?
という最新研究😊
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●やったこと
対人間でのゼロサム信念(ZSB-HH)と、対自然環境でのゼロサム信念(ZSB-NH)と
性格(Hexaco)と政治的志向(保守的かどうか)。
を313名に調査。
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●結果
結果としては、
■対人間でのゼロサム信念(ZSB-HH)
正直さ-謙遜さ(β=-0.22)
協調性(β=-0.22)
開放性(β=-0.10)
がゼロサム信念を低下させる
政治的志向(保守的)(β=0.19)が
ゼロサム信念を向上させる。
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■対自然環境でのゼロサム信念(ZSB-NH)
正直さ-謙遜さ(β=-0.24)
情動性(β=-0.22)
開放性(β=-0.23)
がゼロサム信念を低下させる
政治的志向(保守的)(β=0.46)が
ゼロサム信念を向上させる。
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どちらにも効くのが
正直さ-謙虚さ、開放性(好奇心)でした。
ゼロサム信念を抑えて、幸福度を高める為にも、
これらの特性を鍛えていくのは大切ですね😊
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※
正直さ-謙虚さ
例:私は贅沢な生活には興味がない、私は公正であることを重視する
開放性
例:私は創造的なアイデアに興味がある、私は新しいことを学ぶのが好きである
協調性
例:私は他人に対して寛容である、私は争いを避けようとする
情動性
例:私は恐怖を感じやすい、私は感情的になりやすい
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ゼロサム信念の性格相関:人間と人間、自然と人間の関係におけるゼロサム信念におけるHEXACO性格次元の役割
The personality correlates of zero-sum beliefs: The role of HEXACO personality dimensions in zero-sum beliefs in human-human and nature-human relations
Personality and Individual Differences,2025/9/6
Seokhan (Scott) Yoo(オーストラリア、モナッシュ大学), Pamela Pensini
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0191886925003903?dgcid=rss_sd_all
ゼロサム信念(ZSB)、すなわち一方の利益は他方の損失を必然的にもたらすという確信は、向社会的な行動や環境保護的な行動を阻害する。本研究では、HEXACOモデルの性格特性が、人間同士の行動(ZSB-HH)および自然と人間の行動(ZSB-NH)におけるZSBを予測するかどうかを検証した。オーストラリア在住者313名(女性84%、男性年齢 50.40歳)を対象に、性格、政治的志向、およびZSBに関する尺度を実施した。階層的回帰分析の結果、
誠実性と謙虚さ(β = −0.24)、感情性(β = −0.22)、経験への開放性(β = −0.23)は
ZSB-NH(R 2 = 0.379、f 2 = 0.12)の低下を予測し、
誠実性と謙虚さ(β = −0.22)、協調性(β = −0.22)、経験への開放性(β = −0.10)は
ZSB-HH(R 2 = 0.339、f 2 = 0.20)の低下を予測することが示された。
政治的志向は、ZSB-NH(β = 0.46)の最も強力かつ正の予測因子であり、ZSB-HH(β = 0.19)の中程度の予測因子でもあり、特性とZSBの関連を部分的に媒介していた。これらの研究結果は、誠実さ・謙虚さや経験への開放性といった特性が、両領域において一貫してゼロサム思考を低下させる一方で、情緒性や協調性といった特性は、状況が人間に関わるものか環境に関わるものかに応じて、これらの信念をより選択的に形作る可能性があることを示唆しています。これらの影響がいつ、どのように現れるのかを明らかにするにはさらなる研究が必要ですが、今回の結果は、競争的な世界観を形成する上での性格の役割を強調し、ZSBが対人協力と持続可能性に及ぼす心理的障壁を浮き彫りにしています。
NotebookLMさんの論文解説動画
https://youtu.be/8AhntBIF204