2025.09.08

はぴテク相談室:養蜂活動を通して幸せを感じる

相談者

最近、なんか毎日がパッとしないというか…仕事も学校も、同じことの繰り返しで、楽しみが見つからないんですよね。趣味でも始めてみようかなとは思うんですが、何をやっても長続きしないし、自分に合うものが見つからなくて。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは気持ちが重くなりますよね。「楽しいことが見つからない」「続かない」って悩み、すごくよく聞きます。実はちょっと面白い研究を最近見かけて、ヒントになるかもしれないと思ったんですが、聞いてみますか?

相談者

はい、ぜひ!どんな研究ですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

2025年に発表されたイギリスの研究なんですが、なんと「養蜂(ようほう)」、つまりミツバチを育てる活動をした10代の若者たちが、幸福感やメンタルの状態がよくなったというものなんです。対象は低所得だったり、障害やうつ・不安を抱えていたりする14〜18歳の若者16人で、2ヶ月間・12回のセッションに参加しました。

相談者

え、養蜂ですか!?蜂って怖くないですか?そんな活動で幸せになれるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです、むしろ「蜂が怖い」というのがポイントのひとつだったりするんです。参加した若者たちも最初はみんな怖がっていたんですが、セッションを重ねるうちにだんだん慣れて、その「恐怖を乗り越えた」という経験自体が、自信や達成感につながったと語っていました。いわゆる「コンフォートゾーン(居心地のいい安全地帯)から出ること」が、気持ちにいい影響を与えたみたいなんです。

相談者

なるほど…確かに、怖いことを乗り越えたときって、なんか爽快な気持ちになりますよね。でも養蜂って、特別すぎてなかなか普通の人にはできなくないですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

おっしゃる通り!でも研究の中で、その「珍しさ」自体もプラスに働いていたんですよ。「あんまり人がやらないことをやっている」という希少性が、誇りや特別感につながっていたという報告があったんです。「自分だけのもの」みたいな感覚ですね。これ、別に養蜂じゃなくても、ちょっと珍しかったり、人と違うことへの挑戦に同じような要素があるかもしれないですよね。

相談者

確かに「自分だけがやってる」って感じ、ちょっとカッコいいかも(笑)。他にはどんな効果があったんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

いくつか興味深いものがあって、まず「生き物の世話をする責任感」が目的意識を生んだという点。ミツバチのお世話をすることで「自分がやらないといけない」という感覚が生まれ、それが毎日の生活に規則性とハリをもたらしたそうです。また社会的なつながりも増えて、「新しい友達ができた」「コミュニケーションがしやすくなった」という声も多かったです。参加者の一人は『社交が楽になって、今はたくさんの新しい友達がいる』と言っていましたよ。

相談者

「責任感が目的意識になる」っていうの、なんかわかる気がします。私もペットを飼っていたときのほうが、毎日にメリハリがあった気がして。でも今は何も「待ってくれているもの」がないというか…

はぴテクさん
はぴテクさん

すごく大事な気づきだと思います!その感覚、研究でも言われていたことと通じていて。「何かに必要とされている」「世話をする対象がある」ということが、気持ちの安定や活力につながりやすいようですよ。ペットを飼っていたときとの比較、すごくリアルなヒントじゃないかと思います。

相談者

じゃあ、また何か生き物と関わることを試してみるといいかもしれないですね。養蜂はさすがにハードル高いけど(笑)

はぴテクさん
はぴテクさん

(笑)そうですね。この研究はあくまで養蜂という特定の活動についてのもので、「何でも同じ効果がある」とは言えないのですが、「怖いと思っていることへの段階的な挑戦」「珍しい・人と違うことへの取り組み」「生き物や自然との関わり」「仲間と一緒にやる社会的な活動」あたりの要素が組み合わさって幸福感につながっていたと研究では報告されています。自分が興味を持てることで、この要素がいくつか重なるものを探してみるのが一つの手かもしれないですね。

相談者

なるほど!趣味を選ぶときに「ちょっと怖いけど面白そう」「あまり人がやってない」みたいな視点で考えてみるのも面白いかもしれないですね。なんか前向きな気持ちになってきました!

はぴテクさん
はぴテクさん

それは嬉しいです!ちなみにこの研究は16人という小規模な質的研究(インタビューや対話をまとめた調査)なので、「養蜂をすれば誰でも幸せになる」と断言できるものではないんです。でも「なぜその活動が気持ちに良かったのか」という要因の分析が、日常の趣味選びにも参考になるヒントを与えてくれていると思います。ぜひ、「ちょっとドキドキするけど面白そうなこと」を探してみてください!

■ 今日のまとめ

  • 「蜂への恐怖を段階的に克服する」経験が自信や達成感につながり、幸福感の向上と関連していたと報告されています。「ちょっと怖いけど挑戦してみる」という体験に、気持ちをポジティブにするヒントがありそうです。
  • 「あまり人がやらないことをやっている」という希少性や誇りの感覚、そして「生き物の世話をする責任感」による目的意識が、幸福感や生活のハリにつながっていた可能性が示されています。
  • この研究はあくまで特定グループへの小規模な質的研究ですが、「自然との関わり」「仲間との協働」「コンフォートゾーンからの脱却」といった要素の組み合わせが、ウェルビーイングに関連している可能性を示唆しています。

■ 出典・注意事項

  • 【出典】Sena Demir-Kassem, Rob Deeks, Ciara McCabe(レディング大学ほか)「Beekeeping for Mental Health Prevention and Wellbeing: A Pro-Environmental Qualitative Study in an Underserved Adolescent Community」2025年9月5日, preprint(査読前), medRxiv. https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2025.09.03.25334765v1

  • 【注意事項①:研究デザインについて】本研究は半構造化インタビューとフォーカスグループによる質的研究であり、参加者は16名と小規模です。統計的な因果関係を示すものではなく、参加者の主観的な体験を分析したものです。

  • 【注意事項②:対象集団の限界について】対象は英国スラウの特定の慈善団体に参加した14〜18歳の脆弱な青少年に限定されています。異なる年齢層・文化・環境の人々に同様の効果があるとは限りません。

  • 【注意事項③:査読前論文について】本研究はpreprintであり、まだ正式な学術査読を経ていない段階の研究です。今後の検証によって内容が変わる可能性があります。

投稿者によるコメント・補足(1件)
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研究自体の紹介はこちら😊
養蜂活動を通して幸せを感じる
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-09-08-1757369925/

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