2025.08.02

幸せを1問で聞くならば?-人生への満足とキャントリルの梯子-

ハーバード大学のノア・バジェット先生らの最新研究😊

幸福度を1問で測ろうとした時に、

人生への満足度を聞く方法と、ワールドハピネスレポートなどで使用されているキャントリルの梯子

という2大手法があります。

では、そんな2大手法では、どちらがより幸せを表しているか?

をGlobal Flourishing Studyの22カ国20万人以上からの調査。

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●幸せを1問で聞く2大手法

人生満足度(Life Satisfaction, LS):

「全体的に、最近の人生にどの程度満足していますか?」

カントリル・ラダー(Cantril's Ladder, CL):

「0から10までの梯子を想像してください。上が最高の人生、下が最悪の人生を表すとき、現在どの段にいますか?」

※ラダーは、人生評価なので、Life Evaluation、LEとも。

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●人生満足度、強し。

結果としては、人生満足度の方が、幸せと関連する項目と、より強い関係性を示しました。

・人生満足度の方がカントリル・ラダーよりもすべての繁栄指標とより強く相関

・242の比較のうち217(89.6%)で人生満足度が優位

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●何故、人生満足度?

・人生満足度の方が、感情的な幸せ、人生の意味、人間関係といった要素をより反映しており、経済面でも同程度反映されていた。

・カントリル・ラダーは経済的地位や富への思考に偏りがち

・人生満足度は人間関係や意味などの非物質的側面をより包括的に反映

・経済成長だけでなく、人間的側面の幸福も重視すべき

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●カントリル・ラダーから人生満足度になると

・現在のカントリル・ラダーではフィンランドなど北欧が上位

・人生満足度になると中所得国のランキングが上がる。

・↓だから。

人生の意味・目的:中所得国の方が高所得国より高い傾向

人間関係の満足度:中所得国で良好な結果

向社会的性格特性:中所得国の方が高い自己報告

⇒人生満足度だと、インドネシア、メキシコ、エジプトがTOP3。

これからは、こういった国から人間的な幸せを学ぶ時代になるだろう。

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とのことで、結構な転換点となりそうな研究😊

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人生満足度はカントリルの梯子よりも繁栄と強く相関している

Life satisfaction is more strongly correlated with flourishing than Cantril’s Ladder

Padgett, R. Noah & Felton, Chris & Case, Brendan & Lomas, Tim & Johnson, Byron R. & VanderWeele, Tyler J

2025/7/31,preprint(まだ未発表)

https://ideas.repec.org/p/osf/osfxxx/8yfzc_v1.html

政策立案者も学者も、主観的幸福度を測る有益な一項目尺度を求めている。一項目尺度として広く用いられているのは、世界価値観調査、一般社会調査、オーストラリアの「Measuring What Matters」フレームワークなどで用いられる生活満足度と、世界幸福度報告書で用いられるキャントリルのはしごである。我々は、22か国、20万人以上の参加者を含む世界繁栄調査のデータを用いて、これらの一項目評価を比較した。その結果、平均して、生活満足度はキャントリルのはしごよりも幸福、健康、生きがい、性格、人間関係、経済的安定とより強く相関していることが判明した。繁栄のすべての側面を同時に調査した場合、この結果は22か国すべてに当てはまった。しかし、キャントリルのはしごは、いくつかの国で幸福度の経済的側面とより強い相関関係にあった。生活満足度は、全体的な主観的幸福度の包括的な一項目評価を提供する。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

以前紹介した記事より。
人生満足度(LS)と、キャントリルのラダー(人生評価、LE)の各国スコア
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人生評価と人生満足度と幸福感は違うのか?ーGFSのデータよりー
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1887671742043515/
日本の特徴
人生評価(LE):5.90、22カ国中16位(キャントリルのラダー)
生活満足度(LS):6.03、22カ国中19位
幸福感(Happiness):6.22、22カ国中20位

論文紹介 主観的幸福・幸福測定研究方法論・指標お金・経済と幸福

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