2025.05.18

スマートフォンやSNSは若者のメンタルヘルスに悪影響なのかについて、世界の120

という研究。面白いですね。

著者数も120名オーバー、200ページ超の大作論文。(まだ学会誌に載っていないプレプリントですが。)

たしかに、研究によっては悪影響あるよとか、むしろ良い影響もあるよ、とか色々言われている所。

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研究者の9割以上が同意している内容で言うと↓

・だいたいの欧米諸国では過去20年で若者のメンタルヘルスが低下している。特に女子は顕著。

・スマホとSNSの重度使用が睡眠不足を引き起こす可能性がある。そして、それはメンタルヘルスの低下につながる。

・スマホとSNSが注意力を低下させる可能性がある。そして、それはメンタルヘルスの低下につながる証拠が出始めているが検証段階。

・スマホとSNSが行動依存を引き起こす可能性がある。そして、それはメンタルヘルスの低下につながる証拠が出始めているが検証段階。

・女性の場合は、SNSの使用は身体への不満、完璧主義と関連している。それによりメンタルヘルスの低下につながる。

・スマホとSNSが社会的な孤立や攻撃性に影響を与えるかは、証拠が出始めているが検証段階。

・年齢制限や学校での禁止などはまだ予備調査段階である。

とのことで、

因果関係が確実と言えるまでではないものの、基本的には悪影響の証拠が揃ってきている感じですね。

日本以外においては、若者の幸福度が下がってきているのは、最近のトレンドとなってしまっています。。。

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ただ、他の研究では、

幸せな人はスマホやSNSでも幸福度落ちない、スマホルールを家庭で決めると幸福度落ちない、幸福度を高めるSNSの使い方もある、スマホやSNSは社会的つながりづくりにつながる、などなど言われているので、

だからスマホやSNSがダメだという訳ではないのですが、

基本的には、何も考えずに使うと、幸福度低下にはつながりそうですね。

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先日は、tiktokが22時以降は瞑想動画を強制的に出していく。という表明もありました。こういったものも含めて、スマホやSNSも幸せにつながっていくものとなっていくと良いですね。

TikTok、22時以降にフィードに瞑想動画を挿入 18歳未満ではデフォルト強制

ITMedia , 2025/5/16

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2505/16/news117.html

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スマートフォンやソーシャルメディアの使用が青少年のメンタルヘルスに及ぼす潜在的な悪影響に関する合意声明

A consensus statement on potential negative impacts of smartphone and social media use on adolescent mental health

Valerio Capraro, Laura Globig et al.

preprint,2025/5/16

https://osf.io/preprints/psyarxiv/b94dy_v1

スマートフォンやソーシャルメディアの使用が青少年のメンタルヘルスに与える影響については、依然として広く議論されています。専門家の意見を明確にするため、幅広い見解を代表する11分野から120名を超える国際的な研究者を集めました。デルファイ法を用いて、パネルは青少年のメンタルヘルスに関する国際的な傾向、スマートフォンやソーシャルメディアとの因果関係、政策提言を含む26の主張を評価しました。専門家は1,400件の参考文献を提示し、それぞれの主張について合意声明を作成しました。以下の結論は、回答者の92~97%が正確またはある程度正確であると評価しました。第一に、過去20年間でいくつかの西洋諸国において青少年のメンタルヘルスが低下しています。第二に、スマートフォンやソーシャルメディアの過度の使用は睡眠障害を引き起こす可能性があります。第三に、スマートフォンやソーシャルメディアの使用は、注意力の問題や行動依存症と相関しています。第四に、女子の間では、ソーシャルメディアの使用は、身体への不満、完璧主義、精神疾患への曝露、セクハラや性的虐待のリスクと関連している可能性があります。第五に、社会的剥奪と関係性攻撃に関するエビデンスは限られている。第六に、年齢制限や学校への持ち込み禁止といった政策に関するエビデンスは予備的なものにとどまっている。全体として、この審議プロセスの結果と提示された具体的な提言は、青少年のテクノロジー利用に関する今後の研究とエビデンスに基づいた政策策定に役立つ可能性がある。

投稿者によるコメント・補足(4件)
コメント 1

■幸せにSNSを使う奥義、社会的味わい。(social savoring)
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1478327149644645/

コメント 2

■SNSと幸せについて分かったこと、5つ。
①SNSを使って不幸せになるかというと、そんな人もいるし、そうでない人もいる。
 →青少年の 46% が実際にソーシャル メディアを使用した後、より前向きな気分になったのに対し、10% は気分が悪くなり、残りは以前と何ら変化を感じませんでした [18 ]
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②受動的に使うと幸福度が下がり、能動的に使うと低下しない。
 →ソーシャルメディアを受動的に消費することは通常、幸福度の低下と関連しているが、コンテンツを積極的に作成して投稿することはそうではないことがわかっている[19、20、ただし、 21も参照]、および22 ]
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③SNSの利用時間と幸福は関係性無しという報告もあれば、関係性有りという報告もある。(でも、効果の大きさは置いといて、幸福度下げる方向ではありそう)
 →ソーシャルメディアに費やす時間が、特に青少年や若年成人のうつ病やその他の幸福度の指標に悪影響を与えることが判明しています [6 – 8 ]
 →しかし、その後のこれらのデータセットの再分析や新しい大規模なデータセットの分析では、非常に小さな効果しか明らかにされず、効果がゼロであることさえも明らかになりました [ 9 – 13]]
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④SNSの多様性と幸福は関係なし
 →色んなSNSを使っても、幸福度への影響はなかった。
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⑤SNSの種類によっては、幸福度を高めるものも、下げるものもありそう。

https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1490985011712192/

コメント 3

■SNS断ちはウェルビーイングにつながるか
1週間未満のSNS断ちは、メンタルヘルスを悪化させた。
1週間以上のSNS断ちは、メンタルヘルスを改善した。
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1764398837704140/

コメント 4

■日本におけるXとインスタの幸福度
社会的比較(人と比べちゃう)かどうかによっても傾向が異なっていて、
比べちゃう人は、X(Twitter)で幸福度が落ちて、インスタは幸福度高める。
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1647192789424746/

メタ分析・レビュー 子ども・若者の幸福感情・レジリエンス研究方法論・指標

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