2025.02.17

はぴテク相談室:カフェや公園といったサードプレイスを持つことは幸せに繋がる。

相談者

最近、なんだか毎日が単調で、気分が上がらないんです。仕事と家の往復ばかりで、なんか息が詰まるというか…。どうしたら気分が上がるのかなって思って。

はぴテクさん
はぴテクさん

それは辛いですね。毎日同じルートを繰り返していると、気分もなかなか変わりにくいですよね。実は最近、「どんな場所にいると幸せを感じやすいか」を調べた面白い研究が出たんですよ。千葉大学などの研究チームが、日本の柏の葉キャンパス地域の住民を対象に、場所と幸せの関係を調べたものなんです。

相談者

え、場所と幸せに関係があるんですか?それは気になります!どんな場所がいいんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

この研究では「幸せ」を2種類に分けて測っているんです。ひとつは「その瞬間の気分の良さ(MWB)」、もうひとつは「人生全体の満足感や意味(LWB)」です。で、その瞬間の気分を上げてくれる場所として出てきたのが、カフェやレストランと公共スペース(公園や広場)なんです。それぞれ相関係数0.11という数値で、気分の良さと関連が見られました。

相談者

カフェや公園ってそんなに効果があるんですね!でも、なんで公園やカフェだと気分が上がるんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究では「なぜか」という理由まで断言はできないのですが、瞬間的な気分に最も強く関連していたのは「リラックスできる・清潔な環境」で、相関係数がなんと0.56とかなり大きかったんです。また「自然環境」も0.14の正の関連がありました。公園にはこの両方の要素が重なっていることが多いですよね。カフェも、ゆったりできる空間という要素があるかもしれません。

相談者

なるほど〜。じゃあ逆に、気分が下がりやすい場所ってあるんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

あるんです。「移動中」というのが気分と負の関連(-0.11)があったんです。毎日の通勤・通学など、移動している時間って実は気分が下がりやすい傾向があるというわけです。あと意外だったのが、「賑やかな環境」も瞬間的な気分とは負の関連(-0.14)があったこと。騒がしい場所は、その瞬間の気分にはマイナスに働く可能性があるんですね。

相談者

移動中が下がりやすいのはなんか分かる気がします。でも賑やかな場所がマイナスなのは意外ですね。にぎわっている場所って楽しそうなイメージがあったので。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんですよ、面白いですよね。ただ、長期的な幸せ(人生全体の満足感)の方を見ると、賑やかな環境は正の関連(0.15)があるんです。つまり「その瞬間の気分」と「長期的な幸福感」では、同じ場所でも関連の方向が逆になることもあるんです。賑やかな場所は気分的にはちょっとしんどいけど、長い目で見ると充実感につながっているのかもしれない、という面白い関係が見えてきます。

相談者

長期的な幸せには何が関係していたんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

長期的な幸せと正の関連があったのは、文化施設・スポーツ施設・教育施設(0.06)、賑やかな環境(0.15)、そして「コミュニケーションが取れる環境」(0.13)でした。特に「コミュニケーションが取れる環境」というのがポイントで、人と話せる・交流できる場所にいることが、長期的な幸福感と関連しているんです。

相談者

コミュニケーションが取れる環境かぁ。私、最近あまり人と話せていないかもしれません。カフェに行っても一人でスマホ見てることが多くて。

はぴテクさん
はぴテクさん

それはとても正直な気づきですね。この研究でも、カフェや公園などの「サードプレイス」(自宅でも職場でもない第三の場所)の存在が、幸せな街づくりにとって重要だと指摘されています。そういった場所に行くこと自体も大切ですが、そこで少しでも誰かと言葉を交わしたり、コミュニティに触れたりすることが、長期的な幸福感と関連しているようなんです。

相談者

なるほど。じゃあ、まずカフェや公園に行って、できれば少し誰かと交流してみる、というのが良さそうですね。単調な毎日を変えるヒントになりそうです!

はぴテクさん
はぴテクさん

そうですね!ただ、この研究はあくまで「相関関係」を見たものなので、「カフェに行けば必ず幸せになる」と断言できるものではありません。また、対象が日本の特定の地域(柏の葉)の住民なので、すべての人に同じことが言えるかどうかは分かりません。でも、自分が心地よく感じられる場所を意識して選んでみたり、リラックスできる自然のある空間に足を運んでみたりすることは、気分の変化につながる可能性があると思いますよ。

■ 今日のまとめ

  • カフェ・公園・広場などの「サードプレイス」にいることは、その瞬間の気分の良さ(瞬間的幸福感)と正の関連がある
  • リラックスできる・清潔な環境や自然環境は、瞬間的な幸福感と特に強く関連しており、移動中や賑やかな環境は瞬間的な気分と負の関連がある
  • コミュニケーションが取れる環境や賑やかな場所は、長期的な幸福感と正の関連があり、その瞬間の気分とは異なる傾向が見られる

■ 出典・注意事項

  • 出典:Yu-Ru Chen, Atsushi Nakagomi, Masamichi Hanazato, Noriyuki Abe, Kazushige Ide & Katsunori Kondo, 'Perceived urban environment elements associated with momentary and long-term well-being: An experience sampling method approach', Scientific Reports, 2025/2/5. https://www.nature.com/articles/s41598-025-88349-x

  • 【注意事項①】本研究は相関関係を示したものであり、特定の場所にいることが幸福感を直接引き起こすという因果関係を証明したものではありません

  • 【注意事項②】対象は日本・千葉県柏市柏の葉地区に居住する成人であり、研究参加者の半数以上が世帯年収800万円以上という特定の集団です。結果がすべての地域・属性の人に当てはまるとは限りません

  • 【注意事項③】幸福度は自己報告式のアンケートで測定されており、測定方法の限界もあります

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
カフェや公園といったサードプレイスを持つことは幸せに繋がる。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-02-17-1739830153/

はぴテクさんのウェルビーイング相談室 ありがとうなんとかなる 地域・自治体ウェルビーイング主観的幸福・幸福測定自然・環境とウェルビーイング

← 検索にもどる