男女平等とイルビーイング(不幸)の複雑な関係
香港大学のaraki先生らの研究。
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27カ国での調査。
男女平等な国は幸福度が高い、という話がありますが、
不幸についてはどうだろう?という研究。
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全体的には、男女平等でない国ほど、不幸も増える。
特に、男性の低所得層は影響が大きく、
伝統的な稼ぎ手としての期待が満たせないプレッシャーが原因だろう。
(現代日本の、低所得男性の未婚率が高い、とかも繋がってくる話かと思います。)
逆に女性の低所得層は有意な影響はなく、
女性の中所得層は、男女平等だと不幸せが増える。(むしろ!?)
女性の高所得層は、男女平等でないと不幸がめっちゃ増える。
という難解な結果。
うーん、男女平等が女性の幸せに効くかというのは、思ったよりも複雑そうです。
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私の仮説ですが、不幸せな職場が多いと、働く人が増える程、不幸せも広がります。
なので、男女平等と、職場を幸せな場所にしていくことは、
両立が大事だなぁ〜と思います。
(日本は男女平等度は低いですが、女性の方が幸せ。という傾向もあり。)
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また、本筋ではないですが、
添付に国別の男性・女性の不幸度が載っていますが、
収入が高いほど不幸せが少ないという国も多いですが、
デンマークとかは、収入による差がほぼ無いですね。。。凄い❗
他にも、ほぼ収入による不幸度に差がない国も多々あります。
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※不幸(イルビーイング):ここでは、キャントリルの梯子(人生を0-10で判定)の0-4点をイルビーイング層として定義
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★AIサマリー
この研究は、低所得と主観的な不幸(SIB: Subjective Ill-Being)の関係、およびそれがジェンダー不平等によってどのように変化するかを分析した社会学研究です。
主な発見:
低所得者は収入の多い人と比べて、性別を問わず多くの国でSIBを経験する可能性が高い
ジェンダー不平等が高い社会では:
男女ともにSIB(主観的な不幸)を経験するリスクが高まる
特に低所得男性において、その影響が顕著
男性の場合、伝統的な「稼ぎ手」としての社会的期待が満たせないことによるスティグマや心理的プレッシャーが要因と考えられる
研究方法:
ヨーロッパ社会調査(ESS)と世界価値観調査(WVS)のデータを使用
27カ国、35,000人以上のデータを分析
多レベルロジスティック回帰分析を実施
主な示唆:
ジェンダー平等の促進は、低所得者のSIBリスクを軽減する可能性がある
特に男性の場合、ジェンダー規範による心理的負担の軽減につながる可能性が示唆された
この研究は、所得格差の問題が単なる経済的な問題ではなく、社会規範やジェンダー不平等と複雑に絡み合っていることを示しています。
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低所得、不健康、ジェンダー不平等:貧困層におけるジェンダーによる苦しみのリスクの国際的差異を説明する
Low Income, Ill-being, and Gender Inequality: Explaining Cross-National Variation in the Gendered Risk of Suffering Among the Poor
2024/7/7,Social Indicators Research
https://colab.ws/articles/10.1007%2Fs11205-024-03358-z
DL用↓
https://link.springer.com/article/10.1007/s11205-024-03358-z
学者たちは長い間、男女差を含めた所得と幸福感の正の関連を調査してきた。しかし、(1) 低所得が女性と男性の不幸福感とどのように関連しているか、(2) その関連が社会レベルの男女平等(不平等)によってどのように変化するかについてはほとんどわかっていない。この知識のギャップを埋めることは、研究だけでなく、所得に基づく不幸福感の格差に取り組む社会政策にとっても重要である。本研究では、欧州社会調査および欧州価値観調査・世界価値観調査の共同データを使用して、国別の回帰分析と国際間のマルチレベル分析を行い、低所得、主観的不幸福感(SIB)、マクロレベルの男女平等の関係を調べた。まず、多くの国で、性別に関係なく、低所得者は裕福な人よりもSIBに苦しむ可能性が高いことを確認した。これは、高所得とより良い幸福感の正の関連に焦点を当てた従来のアプローチから得られた示唆が、低所得とSIBの研究に適用可能であることを示している。しかしながら、SIB のリスクはジェンダー不平等の程度によって大きく異なり、(1) ジェンダー不平等社会では女性と男性の両方が SIB の可能性が高くなる、そして重要な点として、(2) ジェンダー不平等の状況下では貧困層、特に男性に対する心理的ペナルティが強まる、という点が挙げられます。これらの結果は、ジェンダー不平等が女性の不幸を誘発するだけでなく、稼ぎ手としてのプレッシャーを悪化させたり、ジェンダー不平等の社会的期待に応えられない場合に汚名を着せたりすることで、低所得の男性にペナルティを与えていることを示唆しています。