はぴテク相談室:幸せな人は、幸福感が安定する。
はぴテクさん、こんにちは。最近、自分って生まれつき幸せになれない性格なのかな…って思うことがあって。友達はいつも明るいのに、私はすぐ気分が落ち込んだり、感情がジェットコースターみたいに上下して疲れるんです。これって変えられないものなんでしょうか?
相談してくれてありがとうございます😊 その「生まれつきだから変えられないかも」という不安、すごくよく分かります。実は最近、幸せと遺伝の関係を大規模に調べた面白い研究が出たんですよ。一緒に見ていきましょう!
遺伝と幸せの関係って、どんなことが分かったんですか?
オランダで1万5千人以上を対象に行われた研究なんですが、「長期的な幸福感」はたしかに約43%が遺伝の影響を受けていることが分かりました。ポジティブな感情の出やすさは51%、ネガティブな感情の出やすさは41%くらい。つまり、半分くらいは遺伝が関係しているんです。
やっぱり半分も遺伝なんですね…。じゃあ、変えるのは難しいってことですか?
ここが面白いポイントで!「幸せの強さ・大きさ」には遺伝の影響が40〜50%ありますが、「感情がどれだけ上下に揺れるか(変動しやすさ)」については、遺伝の影響がずっと小さかったんです。長期的な幸福感の変動しやすさに対する遺伝の影響はたった12%、ネガティブな感情の揺れについてはほぼ環境の影響(78%)だったんですよ。
え、それってどういうことですか?感情のジェットコースターは、遺伝よりも環境や経験で決まりやすいってこと?
そういうことです!研究の著者たちも、「変動しやすさは遺伝よりも後天的な環境の影響が大きい」と示されたと述べています。なので、感情が揺れやすいという部分は、生まれ持った性質というより、これから学んだり練習したりすることで変わっていく余地が大きいと考えられます😊
なるほど!でも、幸せな人と幸せじゃない人って、感情の安定度にも違いがあるんですか?
それも研究で明らかになっていて、長期的に幸福感が高い人ほど、年単位での幸福度の揺れが小さい傾向が見られました。また、ポジティブな感情が強い人は、短期的な感情(ポジティブもネガティブも)が揺れにくいという関連も確認されています。幸せな状態と感情の安定には、お互いに関係がありそうです。
じゃあ、まず幸福感を少しでも上げることを意識すれば、感情の安定にもつながる可能性があるってことですね。
その方向性はこの研究と整合的ですね😊 ただし、これは「相関(関係性)」のデータなので、どちらが先に変わるといった順番まではこの研究では分かっていません。筋肉の話に例えると、筋肉のつきやすさにも遺伝は50%くらい関係しますが、筋トレすれば誰でも筋肉はつきますよね。幸せも似たようなイメージで捉えると分かりやすいかもしれません!
筋トレのたとえ、すごく分かりやすいです!遺伝があるからといって諦めなくていいんですね。でも、具体的にどうすれば感情の安定や幸福感を育てられるんでしょう?
この研究自体はその「方法」まで調べたものではないのですが、変動しやすさが環境や経験の影響を大きく受けるという結果は、日々の習慣や過ごし方の積み重ねが関係している可能性を示していますね。まずは「自分の感情が遺伝で全部決まっているわけではない」と知ることが、一歩目として大事だと思います😊
そうですね。変えられる部分があると分かっただけで、少し気持ちが楽になりました。ありがとうございます!
それは良かったです!自分の幸せを「育てていける」という視点、大切にしてくださいね。今日のポイントをまとめますね😊
■ 今日のまとめ
- 幸福感の強さには約40〜50%遺伝が関与しているが、感情の「揺れやすさ(変動性)」は遺伝の影響が小さく(12〜22%程度)、環境や後天的な経験の影響が大きいことが示されました。
- 長期的に幸福感が高い人は年単位での幸福度が安定しやすく、ポジティブ感情が強い人は短期的な感情(ポジティブ・ネガティブ両方)も揺れにくい傾向が見られました(ただし因果関係ではなく相関です)。
- 感情のジェットコースターのような「揺れやすさ」は、生まれ持った性質よりも後天的な部分が大きいため、諦めずに取り組んでいける余地があります。
■ 出典・注意事項
- 【出典】Personality and Individual Differences, 2024/12/14|Individual differences in wellbeing dynamics: A genetically-informed comparison of Ecological Momentary Assessment and longitudinal survey data|https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0191886924004562
- 【注意事項①】本研究は相関関係を示したものであり、「幸福感が高いから安定する」「安定しているから幸福感が高い」といった因果の方向は明らかにされていません。
- 【注意事項②】双子ペアのサンプル数(縦断データ2,784組、EMAデータ149組)に限りがあり、特に短期的感情の遺伝率推定は慎重に解釈する必要があると著者らも述べています。
- 【注意事項③】対象はオランダ双子登録のデータであり、文化的・社会的背景が異なる集団への一般化には限界があります。
研究自体の紹介はこちら😊
幸せな人は、幸福感が安定する。
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-12-14-1734213605/