はぴテク相談室:幸せに対する信念7つ
最近、なんか幸せって何なのかよくわからなくなってきて…。頑張っても幸せになれないし、もともと自分は幸せになりにくい性格なのかなって思ったりもするんです。
その気持ち、すごくよくわかります。実はね、「幸せに対してどんな考え方を持っているか」が幸福度に関係しているという研究があるんです。韓国とカナダの人たちを対象にした2024年の研究なんですが、幸せに関する信念を7つに整理していて、それぞれが幸福度と関連していることがわかっています。
信念?自分が幸せについてどう思っているか、ってことですか?
そうそう、まさにそれです!たとえば「自分は幸せになりにくい性格だ」って思っているとしたら、それは①「幸福の柔軟性の欠如」という信念に近くて、研究では幸福度を下げる方向と関連しているんです。
えっ、じゃあ「幸せになりにくい」って思い込んでいること自体が、幸せを遠ざけているってこと…?
この研究は相関関係を調べたものなので、「思い込みが原因で幸せになれない」と断言はできないんですが、その信念と幸福度の低さがセットで見られやすい、という関係はあります。ほかにも「幸せはちょっとしたことで壊れてしまう」という②脆弱性の信念や、「幸せかどうかは環境や運次第」という③外在性の信念も、幸福度と低い方向で関連しています。
確かに私、「幸せって続かない」とか「環境が変わらないとどうにもならない」ってよく思ってました…。逆に幸福度が高い方向と関係している信念はどんなものですか?
2つあって、まず⑥「変容的苦痛」という信念です。苦しいことを乗り越えることが幸せにつながる、という考え方ですね。もうひとつは⑦「包括的幸福」で、自分だけじゃなく、他の人や周りの環境との関係の中に幸せがある、という見方です。どちらも幸福度と高い方向で関連していました。
苦難を乗り越えることが幸せにつながる…か。なんか「辛かったことも無駄じゃなかった」って思える感じですかね。あと「幸せって必ずしも良いものじゃない」って思う人もいるんですか?
いるんですよ!それが④「幸福への恐れ」という信念で、「幸せになると何か悪いことが起きそう」とか「幸せすぎるのは怖い」みたいな感覚です。これも幸福度と低い方向で関連していました。無意識のうちに幸せを遠ざけてしまっている場合があるかもしれないですね。
あー…それ、ちょっとわかるかも。調子がいい時に「このあと絶対何か悪いことある」って思ったりします。あと、幸せを追い求めること自体はどうなんでしょう?
それが⑤「幸福の価値付け」、つまり「幸せはとても大事だからしっかり追い求めよう」という信念ですね。面白いことに、この信念は文化によって関連の仕方が違っていて、韓国などアジア圏では幸福度と高い方向で関連しているのに、カナダなど欧米では行きすぎると幸福度と低い方向で関連していたんです。
文化によって違うんですね、それは意外でした。じゃあ日本人の私はどっちに近いんだろう…。でも、こうして7つを聞いてみると、自分がどの信念を持っているか振り返れる気がします。
そうなんです、それがこの研究の面白いところで!「自分は幸せになれない性格」って思っていたのが、実は「信念のパターン」として見直せるかもしれない。①〜④の信念を強く持っているなと気づくだけでも、ちょっと距離を置いて考えられるきっかけになりますよね。
なんか、「性格の問題」じゃなくて「考え方のくせ」として見ると、少し気が楽になりました。今日教えてもらったこと、ちゃんと覚えておきたいです!
■ 今日のまとめ
- 「幸せになりにくい」「幸せは壊れやすい」「環境次第」「幸せは怖い」といった4つの信念は、幸福度と低い方向での関連が研究で見られています。
- 「苦難を乗り越えることが幸せにつながる」「他者や環境との関係の中に幸せがある」という2つの信念は、幸福度と高い方向で関連しています。
- 「幸せを追い求めることは大切」という信念は文化によって関連の仕方が異なり、一概に良い・悪いとは言えない複雑さがあります。
■ 出典・注意事項
- Joshanloo, M. (2024). Factor structure and measurement invariance of conceptions of happiness in Korea and Canada: an application of penalized structural equation modeling in Mplus. Quality & Quantity. https://www.springerprofessional.de/en/factor-structure-and-measurement-invariance-of-conceptions-of-ha/50158726
- 【注意事項】本研究は韓国とカナダを対象としたものであり、日本を含む他の文化・集団にそのまま当てはまるとは限りません。
- 【注意事項】本研究は相関関係を調べたものです。特定の信念を持つことが幸福度を直接引き上げる・下げるという因果関係が証明されたわけではありません。
- 【注意事項】7つの信念は研究者が提案した枠組みであり、幸せに関するすべての信念を網羅しているわけではないとされています。
研究自体の紹介はこちら😊
幸せに対する信念7つ
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-11-02-1730590203/