はぴテク相談室:日々の仕事を楽しむ人は、仕事における幸福感を6倍感じやすく、離職意向が37%低下
最近、仕事がつまらなくて…毎日ただこなしているだけな感じがして、正直もう辞めたいなって気持ちもあるんですよね。
そうなんですね、毎日ただこなすだけって、なんだかしんどいですよね。実は、その「仕事をつまらなく感じる」という状態が、離職意向にもかなり関係しているという研究があるんですよ。少し聞いてみますか?
ぜひ聞きたいです。辞めたい気持ちって、お給料とか待遇の問題だと思ってたんですが、違うんですか?
もちろんお給料も大事なんですが、2023年に発表された研究(メキシコの専門職937人を対象)によると、「日々の仕事を楽しむこと」が仕事の幸福感や離職意向にとても強く関係していたんです。実は離職意向が下がる要因として、お給料よりも「仕事を楽しめているかどうか」が大きく浮かび上がってきました。
えっ、そうなんですね!具体的にどれくらい違うんですか?
データで見ると、日々の仕事を楽しんでいる人は仕事での幸福感を約6倍感じやすいという結果が出ています。さらに離職意向については、仕事を楽しんでいる人はそうでない人より37%低かったんです。他にも「同僚から評価されていると感じること」「人生の目的に沿った仕事であること」「感謝されていると感じること」なども関係していたんですが、「楽しむ」が飛び抜けて大きな数値だったんですよ。
6倍ってすごいですね…。でも、つまらない仕事を「楽しむ」なんて、どうすればいいんでしょう?
おっしゃる通り、急に「楽しもう!」と思っても難しいですよね。まずは小さなところから「ちょっとだけ楽しめるポイント」を探してみることが一歩になるかもしれません。たとえば、今の仕事の中で「これだけはわりと好きだな」とか「これをやると少し達成感があるな」と感じる瞬間って、何かありますか?
うーん…同僚と雑談しているときは楽しいかな、あとは自分が担当したプロジェクトがうまくいったときはちょっと嬉しいですね。
それ、とても大事なヒントですよ!研究でも「同僚から評価されていると感じること」が仕事の幸福感と関係していました。同僚との雑談や、プロジェクトの達成感って、まさにその要素に近いですよね。そういう瞬間を意識して少し増やしていくことが、じわじわ効いてくる可能性があります。
なるほど。あと「人生の目的に沿った仕事」っていうのも気になりました。自分の目的って、正直よく分からないんですよね。
難しく考えなくて大丈夫ですよ。「自分がなんとなく大切にしていること」や「これができると嬉しい」という感覚が、目的のヒントになることが多いです。研究でも、人生の目的に貢献すると感じられる仕事を持つことが、離職意向を26%下げることと関係していました。今の仕事が自分の大切なことに少しでも繋がっているかな?と振り返ってみるだけでも、見え方が変わることがありますよ。
そう考えると、自分が担当した仕事で誰かが喜んでくれたときは確かに嬉しいです。人の役に立つことが好きなのかも。
素敵な気づきですね!「人の役に立つことが好き」というのは、立派な自分の目的のひとつだと思います。今の仕事の中でも、誰かの役に立っている場面を意識して見つけていくと、仕事への見方が少し変わってくるかもしれませんね。研究が教えてくれているのは、楽しめるポイントや感謝・評価の場面に気づくことが、幸福感や「続けたい気持ち」と関係しているということなんです。
なんか、辞めることばかり考えていたけど、今の仕事の中にも小さな楽しさを探す余地があるかもしれないって思えてきました。
その気づき、すごく大切だと思います!一気に変えようとしなくていいんです。「今日、ちょっと楽しかったこと」「感謝された瞬間」を意識するだけで、積み重なっていくものがあります。この研究が示しているのも、毎日の小さな「楽しむ」の積み重ねが、じわじわと仕事の幸福感につながっているということなので、焦らず少しずつ試してみてくださいね。
■ 今日のまとめ
- 「日々の仕事を楽しむこと」は、仕事の幸福感(約6倍)や離職意向の低下(37%)と強く関連しており、他の要因と比べても飛び抜けて大きな関係性が示されました。
- 仕事を楽しむことに加え、「同僚から評価・感謝されると感じること」「人生の目的に沿った仕事であること」も、幸福感や離職意向の低下と関係していました。
- 急に全てを変えなくてもOK。今の仕事の中に「ちょっと楽しい瞬間」「誰かの役に立てた場面」を意識して探す小さな積み重ねが、仕事への見方を変えるヒントになります。
■ 出典・注意事項
- 出典:Meaningful Work, Happiness at Work, and Turnover Intentions / Int J Environ Res Public Health, 2023 / https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36834260/
- 【注意事項①】本研究はメキシコの専門職937人を対象にしたものであり、他の国や職種・文化圏にそのまま当てはまるとは限りません。
- 【注意事項②】本研究は相関関係を分析したものであり、「楽しむこと→幸福感が上がる」という因果関係が証明されたわけではありません。
- 【注意事項③】研究自体も限界として、各変数を単一項目で測定しており、測定の妥当性・信頼性に制限がある可能性を認めています。
研究自体の紹介はこちら😊
日々の仕事を楽しむ人は、仕事における幸福感を6倍感じやすく、離職意向が37%低下
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-08-25-1724623802/