2024.05.20

はぴテク相談室:価格の低い広告を見ると幸福度が高まる

相談者

最近、なんとなく気持ちが沈んでいて、毎日の買い物や広告を見るたびに「高いな〜」って感じることが多くて、なんだかしんどいんです。お金のことを考えると余裕がなくなる感じがして…。何かいい方法ってありますか?

はぴテクさん
はぴテクさん

それは辛いですね。実は最近おもしろい研究があって、「広告に載っている価格の高さ・低さ」が、人の幸福感に影響するかもしれないという研究が発表されたんです。少し聞いてみますか?

相談者

え、広告の価格が幸福感に関係するんですか?それは意外ですね。どんな研究なんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

2024年に『Psychology & Marketing』という学術誌に掲載された研究なんですが、スウェーデンと米国の人たちを対象に実験が行われました。参加者に「価格が高い広告」と「価格が低い広告」をそれぞれ見てもらって、その後の気持ちや考え方を比較したんです。

相談者

それで、どんな違いが出たんですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

低価格の広告を見た人たちは、「自分は経済的にゆとりがある」と感じやすくなり、その結果として幸福感も高まる傾向があったんです。さらに、お金よりも時間を大切にしようという気持ちが生まれたり、困っている友人を助けようとする気持ちも高くなることがわかりました。

相談者

すごい!価格の安い広告を見るだけでそんな変化があるんですね。でも、なぜ「経済的にゆとりがある」と感じるようになるんでしょう?

はぴテクさん
はぴテクさん

研究者たちも同じ疑問を持って、2つ目の実験でそのメカニズムを掘り下げたんです。どうやら、安い価格を見ることで「自分にも手が届く、余裕がある」という感覚が生まれて、それが幸福感につながっているのではないかと考えられています。広告って商品を売るためのものですが、こういう意図していない心理的な影響もあるんですね。

相談者

なるほど〜。じゃあ意識的に安い価格の広告を見るようにしたら、ちょっと気分が変わるかもしれないということですか?

はぴテクさん
はぴテクさん

そうかもしれません!ただ一点注意してほしいのは、この研究は「低価格広告を見た人は幸福感が高かった」という関連性を示したものであって、「必ず幸福になる」と断言できるわけではないんです。あくまで実験の結果として相関が見られた、ということです。でも、日常の中でちょっと意識してみる価値はありそうですよね。

相談者

確かに。あと、「お金より時間を大切にする」という部分も気になりました。私はいつもお金のことばかり考えて、時間を楽しめていない気がするんですよね。

はぴテクさん
はぴテクさん

それ、すごく大事な気づきですね。この研究でも、低価格広告を見た人たちはお金よりも時間に価値を感じやすくなるという結果が出ていました。経済的なゆとり感が生まれると、「時間をどう使うか」という視点にシフトしやすくなるのかもしれません。もちろん、これも相関の話ですが、日々の中で「今日の時間をどう使いたいか」を少し意識してみるきっかけになりそうですよね。

相談者

なんだか、スーパーのチラシとかを見るのも悪くないかもしれませんね(笑)。あと、困っている友人を助けたくなるというのも面白いと思いました。

はぴテクさん
はぴテクさん

そうなんです(笑)。自分が「ゆとりがある」と感じると、他の人にも目が向きやすくなるのかもしれませんね。友人を助けることって、実は自分の幸福感にも良い影響があると言われていますし、このあたりはつながっているのかもしれません。ちなみにこの効果は、スウェーデンの実験では幸福感以外にも複数の変数で確認されましたが、米国の実験では幸福感への影響は再現されたものの、他の変数には同じ効果が見られなかったという違いもありました。

相談者

国によって違いが出るんですね。それも興味深いです。今日の話を聞いて、なんだか少し気が楽になりました。日常の小さなことが気持ちに影響するんだと思うと、意識の向け方を変えるだけでも違うかもしれないですね。

はぴテクさん
はぴテクさん

そう感じてもらえてよかったです!科学の知見って、難しく聞こえても実は日常にすごく近いところにあるんですよね。「安い価格のものを見る」という小さなことが、気持ちのゆとりにつながる可能性があるというのは、覚えておく価値がある発見だと思います。引き続き、一緒に日常の中の幸せのヒントを見つけていきましょう!

■ 今日のまとめ

  • 低価格の広告を見ると「経済的にゆとりがある」と感じやすくなり、幸福感が高まる傾向があることが研究で示されました(ただし相関であり、因果は断定できません)。
  • 低価格広告への接触は、お金より時間を大切にしようという意識や、困っている人を助けたいという気持ちとも関連していることがわかりました(主にスウェーデンでの実験結果)。
  • 広告は商品を売る目的で作られますが、価格という要素が人の心理的・経済的な自己評価に意図せず影響を与えうるという新しい視点が示されました。

■ 出典・注意事項

  • 出典:Eklund, J. et al. (2024). How does advertising price affect consumers' financial well-being and happiness? Psychology & Marketing. https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/mar.22026

  • 【注意事項①】本研究は実験的手法による相関・関連の研究であり、「低価格広告を見ること」が幸福感を「引き起こす」という因果関係を直接証明したものではありません。

  • 【注意事項②】研究1はスウェーデン国民、研究2は米国のオンラインサンプル(Prolific)を対象としており、他の国や文化、年齢層にそのまま当てはまるとは限りません。

  • 【注意事項③】研究2では幸福感への影響は再現されましたが、時間・お金の評価や向社会的行動など他の変数への効果は再現されませんでした。効果の一般性には限界がある点に留意が必要です。

投稿者によるコメント・補足(1件)
コメント 1

研究自体の紹介はこちら😊
価格の低い広告を見ると幸福度が高まる
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-05-20-1716242410/

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