2024.03.25
主観的ウェルビーイングの規定因と政策形成に向けた考察
福岡アジア都市研究所さんのレポート、いつも面白いなぁ。
最後の重み付けの表での取り組みも面白いんですよね。(横軸:ウェルビーイングとの相関、縦軸:スコア)
右上領域が強みにもなるので、そこをさらに高めていくのも良かったりします。
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主観的ウェルビーイングの規定因と政策形成に向けた考察
都市政策研究 第 25 号(2024 年3月)
https://urc.or.jp/wp-content/uploads/2024/03/ups25_kikusawa_yamada.pdf
■要旨:ウェルビーイングは、善き生、快適、健康、幸福、福祉など多様な定義がなされ、文脈によって使い分けられてきた。何をもってウェルビーイングと捉えるかは人それぞれであることから、その定義も含め、個々人が主観的に評価するという特性を持つ。しかし、有効な指標設定や政策の評価が確立されておらず、主観的評価を軸にしたウェルビーイングの概念を政策的に応用していくには課題が多く残る。そこで、本研究では、福岡市においてウェルビーイングに関するアンケート調査を実施し、ウェルビーイング実感の評価および規定因の特定を行い、分析結果を政策的展開へと結びつけていくプロセスについて考察を行った。その結果、ウェルビーイングの政策的な展開において、施策の「指標」「対象」「優先順位」の設定に主観的評価の分析結果を活かすことが有効であることがわかった。
表5 ウェルビーイング評価と生活における実感の相関 項目 現在WB 5年後WB 余暇時間は十分 .174** .107** 相談相手がいる .343** .308** 楽観的な性格 .218** .246** 健康である .301** .292** 住まいは快適 .278** .244** 必要な収入がある .314** .245** 日常の主活動に満足 .435** .317** チャレンジしている .191** .184** 機会・選択肢があある .240** .276** 居場所がある .365** .305** 地域とつながりがある .206** .115** 価値観や意見を尊重する .126** .141** 困っている人を助ける .099** .115** 現在 ps < .005, 5年後 ps < .001 日常の主活動に満足 相談相手がいる 居場所がある 必要な収入がある 健康である 健康である 日常の主活動に満足 相談相手がいる 機会・選択肢がある 楽観的な性格 居場所がある .251** .143** .131** .100* .096* .126** .125** .125* .098* .094** .093* 現在 ウェルビーイング 5年後 ウェルビーイング * p < .005 ** p < .001 * p < .05 ** p < .01 図6 ウェルビーイングの規定因(現在と5年後) 表6 年代別ウェルビーイングの規定因 | | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | 70代 | 80代以上 | |---|---|---|---|---|---|---|---|---| | 余暇時間は十分 | | | | | | 0.257 | | | | 相談相手がいる | 0.355 | 0.233 | | 0.147 | | 0.267 | | | | 健康である | | | 0.176 | | 0.251 | | | | | 住まいは快適 | | | | -0.24 | | | 0.443 | | | 必要な収入がある | | 0.177 | | | | | | | | 日常の主活動に満足 | | 0.254 | 0.263 | 0.382 | 0.287 | 0.326 | | | | チャレンジしている | | | | | | | 0.383 | | | 居場所がある | 0.458 | | 0.219 | 0.283 | | | | 0.513 | | 地域とつながりがある | | | | | 0.250 | | | | | 価値観や意見を尊重する | | | | | | | | 0.560 | p < 0.05 表7 スコア別ウェルビーイングの規定因 ウェルビーイング スコア | 0-3 | 4-6 | 7-10 ---|---|---|--- WB(幸福度) | 現在 | 5年後 | 現在 | 5年後 | 現在 | 5年後 相談相手がいる | | 0.328 | | | | 0.092 楽観的な性格 | 0.294 | | | | | 0.124 健康である | | | | 0.165 | | 住まいは快適 | | | | 0.144 | | 主活動に満足 | | | | | 0.205 | 0.095 チャレンジしている | | | 0.191 | 0.156 | | 機会・選択肢がある | | 0.291 | | | | 居場所がある | | | | | 0.159 | 0.113 困っている人を助ける | | | 0.16 | | | p=0.05* WBとの相関 平均値 (n=909~912) 1.50 人を助ける価値観 高 い 1.00 ① 健康 住まい快適 居場所 相談相手 機会・選択肢 0.50 関心車 チャレンジ 日常生活動 満足度 平均値 収入 満 0.00 余暇時間 楽観的な性格 足 度 -0.50 ② 地域とのつながり ③ -1.00 ④ 低 い 0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 ←弱い相関 重要度(ウェルビーイングとの相関) 強い相関→ 図8 生活実感の満足度と重要度 (ウェルビーイング相関)
以前紹介した、福岡アジア都市研究所さんのレポート
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1519460475531312/