2024.05.26

経済学とウェルビーイング

と言えば、アジア初のノーベル経済学賞のアマルティア・セン先生。

についての論説。

(後半は、その考え方を応用した考え方についての話。面白いですが、あまり著名な話ではないかも。。)

↓こちらでも、アマルティア・セン先生の話は取り上げられていますね。

経済学の観点からウェルビーイングを論じる時は、わりと出てきます😊

「日本における『ウェルビーイング』の捉え方-なぜWell-beingを『幸せ』と訳すのでは足りないか?-」

3:アマルティア・センのケイパビリティ概念と、労働政策への示唆

https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1607363480074344/

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アマルティア・センの潜在能力論とその発展的応用

2018,明治学院大学機関リポジトリ

https://meigaku.repo.nii.ac.jp/record/2727/files/Repository%20%20Okabe+5.pdf

主流派経済学において前提される人間は、利己主義的かつ合理的に行動するという単純な 人間像であるが、人間の本性はもっと多面的である。このため、人間の一面だけに焦点を当 てつつ社会を理解しょうとする主流派経済学は、社会科学として本質的な問題を抱えている。 経済学のこうした状況を手厳しく批判するとともに、新しい研究方向を提示したのが経済学 者・哲学者アマルティア・センである(1998 年にノーベル経済学賞を受賞)。本稿では、人 間の幸福と社会のあり方を理解するために彼が提示した潜在能力論(capabilities approach)という枠組みを概観した。次いで、その人間観を発展的に応用したものとして位 置づけることが可能な一つの人間論ないし実践哲学を紹介するとともに、それが持つ社会的 含意を論じた。

主な論点は次のとおり:(1)人間の幸福あるいは善い生活(well-being)を捉える方法と して従来、効用(utility)を基礎とする主観的アプローチ、財産(resource)を基礎とする 客観的アプローチが標準的なものとして存在した、(2)それらの欠陥を補正するためにセン が開発したのが潜在能力アプローチでありそれは主観的要素と客観的要素の両方を含む、(3) 人間の潜在能力の開放を重視するその思想は自己実現を重視する現代の一つの実践哲学と重 なる面がある、(4)その実践哲学は、普遍性、現代性、社会性、そして実証性を備えている ので今後の展開が注目される。

図表1 良い生活(well-being)に対する三つのアプローチ | | 効用(utility)を基礎とするアプローチ | 財産(resource)を基礎とするアプローチ | 潜在能力(capability)アプローチ | |---|---|---|---| | 基本的な考え方 | ・主観的アプローチ。・欲望の充足(効用)という主観的な幸福に焦点をあわせる効用主義(utilitarianism)。 | ・客観的アプローチ。・良い生活をするための手段(所得・財産)の獲得状況を重視する物的幸福論(resourceism)。 | ・主観的要素と客観的要素の両方を取り込んだアプローチ。・幸福をもたらす「機能」の実現とそれを可能にする潜在的な要因を重視。 | | その発想に基づく代表的な統計尺度 | 一人あたりGDP | 一人あたり資産額 | 国連の人間開発指標※ | | 長所と短所 | ・幸福をもたらすフロー の経済指標(所得)で把握するので簡便。・ただ幸福の理解が一面的に過ぎる。また視点が極端に個人主義的。 | ・幸福を各種ストック指標(資産)も含めて把握する点である程度多面的。・幸福を経済的側面だけから理解する点では限界がある。 | ・経済的な尺度だけでなく、より幅広い側面(寿命、知識へのアクセス等)をも考慮。・どの潜在能力をどう組み合わせるかなどの理論化が不十分。 | ※健康、教育、所得の3要素を同一ウェイトで合成した指標。 (出所)Robeyns(2016)、Wells(2017)、Wikipedia(2017)、岡部(2017a:6章)を踏まえて筆者が作成。
投稿者によるコメント・補足(1件)
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本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:経済学とウェルビーイング
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-05-26-1716760495/

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