先日、専修大学上田先生の
個人と職場のWell-Being構成要因というレビューを紹介しましたが、
そのレジリエンス版。も公開頂きました😊
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レジリエンスとは様々なリスク発生により個 人や企業が逆境にめげず元の状態に復元し、成長していく力。
幸せにも効いてくる項目です😍
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こちらも、
企業におけるレジリエンス要因と、
個人におけるレジリエンス要因と、
その共通点についてまとめて頂いています。
そして、それを踏まえて、Well-Being経営を推進するには?について。
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企業と個人のレジリエンス構築要因の 共通要素に関する研究
専修大学 社会科学研究所 社会科学年報、2024/3
https://scholar.google.co.jp/scholar_url?url=https://senshu-u.repo.nii.ac.jp/record/2000653/files/3012_0058_07.pdf&hl=ja&sa=X&d=322387181471810908&ei=XExAZuXyL-2q6rQPwMehqAs&scisig=AFWwaeYU8JpkO7q6tQpzB71XHYrB&oi=scholaralrt&hist=JYszmnUAAAAJ:18172772414144558156:AFWwaeZRUo8nOGxKZqcPZnlMcYO6&html=&pos=6&folt=kw
企業の行動意思決定に重要な影響を与える要 因は第一に経営者の意思決定であろう。会社の 規模にもよるが経営者自身の強い影響で一定の 知識や経験そして性格他の要因に基づき、取締 役会等の組織での意見交換を経て会社レベルで の経営意思決定が行われる。したがって様々な リスクや危機を踏まえた意思決定時には経営者 自身の思考や価値観などが色濃く反映される。
レジリエンスとは様々なリスク発生により個 人や企業が逆境にめげず元の状態に復元し、成 長していく力である。これまでの筆者のレジリ エンスに関する事例研究でも、レジリエンス力 の源泉には経営者自身の強い思いや価値観、経 験などからの影響を受けている。経営者のそう した要因が企業経営に及ぼす影響は何もリスク や危機からの復元(レジリエンス)にかかわる 問題だけではなく、他の様々な領域(例えば不 正などの倫理リスクに関する問題など)に関 わっていることについてもわかっている1 。
ただ、企業の逆境からの復元に関する最終意 思決定が誰から影響を受けるかの問題を経営者、 社員その他の利害関係者と分けるのもあまり意 味がなく、複数の利害関係者からの相互影響の 中から生まれることが多いであろう。また経営 者の多くは社員個々人の価値観や経験などから 影響を受け、経営者と社員間での意見交換があるとすれば双方の意見のキャッチボールの中で、 影響力が強い経営者は自分の色を多く出し、そ うでない経営者は部下である社員個々人からの 影響をより多く受けるのが現実であろう。
そういう意味でも企業のレジリエンス構築要 因を検討するには、企業レベルから見たレジリ エンス構成要因と経営者を含む個人レベルから 見たレジリエンス構成要因の双方の視点から検 討するのが望ましい。
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本稿では第1にリスク発生により個人や企業 が逆境にめげず元の状態に復元し、成長してい く過程において、企業レベルのレジリエンスの 構成要因としてどういう要因が共通して重要な のかを、いくつかの事例他から検討する。
第2に、個人ベース(経営者自身、社員その 他の利害関係者など)ではどういう要因がリス クや危機からの復元力には重要なのかを最近の 拙稿を参考に検討する。
第3に第1と第2の検討を統合し、 企業ベー スでも個人ベースでもレジリエンス構成要因の 中で共通の最も重要な要因は何かを抽出する。
そして最後にその最重要要因としてのレジリ エンス要因と関係者と国社員の幸福感(Wellbeing)を企業レベルで醸成するには企業がそ の経営管理プロセスにおいてどういう要因を考 慮しておくべきかについて若干の提言を行う。
図表2 事例にみるレジリエンスの構成要因 社名/復元力の要素 ①企業ビジョン・使命の持続化 ②リスク直視(逆境を招いたリスク) ③柔軟思考と戦略 ④経営者の背中を押した要因(ステークホルダーとのつながり、支援) 池内タオル ・最大限の安全と最小限の環境負荷 ・OEM企業から自社ブランドを売るビジネスモデルへ(連鎖倒産) ・自社ブランドによる高価格化戦略 ・コンピューターによる生産工程のシステム化 ・国際マーケットへの進出 ・ネット販売重視 ・タオルの機能や商品特徴の分布図作成 ・食べられるオーガニック・タオルの開発 ・エンドユーザーからの励まし 酔仙酒造 ・酒づくりの技術と文化の伝承 ・被災時、地域への貢献として何ができるかの想定と訓練 ・人間力に関する社員教育 ・災害リスクの事前想定と対応(東日本大震災) ・自社ブランド製品のしっかり込み ・被災地応援ファンドの活用 ・同業他社からの工場使用の協力 ・瓦葺から出てきた酒樽との目に見えない会話 イーグルバス ・仕事を通じての社会貢献 ・運行の見える化:GPS と乗降センサーによるバスデータ取得 ・顧客ニーズの見える化:車内アンケート、住民意識調査 ・コストの見える化(過疎化というソーシャル・リスク) ・顧客ニーズに基づいた運行の改善 ・「ハブバス停」設置 ・過疎地域にはデマンド方式による運行 ・地域住民の熱望 出典:注1の文献のp.17の図表序-6を参考に一部修正。 図表5 4人の分析におけるレジリエンス構築要因の類似性 上田事例分析 上田RMプロセス分析 水野分析 ボールマン他分析 2)企業ビジョン、使命 5-③企業ビジョン・使 9)状況や現実を正確に 17)バーバラ主導(存在 の存在と共有化 命の再確認 把握して転機の意味付け 意義の理解とそれに治った 6-②企業ビジョンと商 行動、使命を軸に) 品、個人ビジョンとの連 動、企業ビジョンに合う 人材の採用 3)柔軟思考 7-④代替的なチャネル 12)実現するプロセスで 14)財務の柔軟性 構築と柔軟性 の柔軟性 15)ポートフォリオの多 様性 4)経営者の背中を押す 7-②ソーシャル・サ 13)ステークホルダーを 19)ステークホルダーと 力、「人とのつながり」。 ポート力 うまく巻き込む のより良い関係 (エンドユーザーからの 8-③同業他社とのリス 声援、同業他社からの支 ク情報の共有 援、地域住民の熱望) 出典:筆者作成。 注:表の横軸ごとに類似要因が示されている。 図表6 事例にみる個人のレジリエンス構成要因に関する見解 ビクトール・フランクルの体験13 (1942~45年) 西川一三の体験14 (1943年~50年) がんのリスク (医師の見解と研究成果)15 (2010年~20年頃) サンドバーグ・グランドの体験・見解16 (2017年頃) 米国心理学会の見解17 (2008年) ①未来への希望 ②使命を失わない(創造価値、体験価値を含む) ③何かとのあいはい人とのつながり ④逆境時の精神性の高さ・豊かさ ⑤理念、ビジョンの持続性(至誠の心) ⑥目標の変化に意義を見出す ⑦職命に働く、人に好かれ、信頼を得る ⑧感謝の心 ⑨楽観性 ⑩触発性: ⑪恐怖と向き合う ⑫道徳の指針や信仰 ⑬社会的のサポート ⑭人間の強さの自覚 ⑮感謝の心 ⑯人とのつながり ⑰人生により多くの意味を見出す ⑱新たな可能性を見出す ⑲人とのつながり ⑳ポジティブさ(機会と捉える) ㉑目標に向かう ㉒変化の受容 ㉓嫌なこと向き合い決断して行動を起こす 他 注:各欄注に示した参考文献ともとに筆者作成。米国心理学会の見解については、表中では一部関係性の強い因子である5つの要因を記載している。実線による四角(―)と点線による四角(・・・・)は互いに類似の関係を示す。 出典:上田将男(2023)「事例による個人のレジリエンス構成要因の共通要素に関する研究-レジリエンス要因はリスク、人、時により変化するのか-」『修大学商学研究所報』、第55巻第1号、p.14を照に一部修正。 図表7 企業と個人のレジリエンスの共通要因 企業のレジリエンス共通要因 ① 「企業ビジョン・使命」 ② 「柔軟性」 個人のレジリエンス共通要因 ① 「感謝の心」 ② 「楽観性」 ③ 「人とのわながり」 図表8 Well-being経営のマネジメント・プロセス ①Well-being 醸成の土壌 の分析現 ②Well-being 醸成力の 評価 ③Well-being 醸成手段の 実行 ④Well-being 醸成の情報 の共有 ①社員のWell-being ファーストの理念・ ビジョンの有無 と共有 ②企業目標と社員 のWell-beingの 関係の明確化 ③社員への心理的 安全の付与 ④オープンな組織 か ⑤顔の見える仲間 の存在の存在他 ①経営者のビジョン、 企業ビジョンそして 個人のビジョンとの 連動 ②企業ビジョンに合 う人材 ③会社の強みの理解 ④社員の夢の理解 ⑤商品は社会的価値 の創造に寄与して いるか ⑥福利厚生面の評価 ⑦時間外労働への評 価他 ①目標とスキルのバ ランス ②客観的で公正な評 価、明確なフィー ドバック ③ワークライフ・バ ランス ④プレッシャーレベ ルの確認 ⑤ストレス・マネジ メント ⑥社員の自由と責任 ⑦内発的な報酬の獲 得に結びつく用意 ⑧心理的安全の醸成 プログラム他 ①経営者と社員、 その家族との経 験領域の共有 ②企業ビジョン・ 強みの情報共有 ③社目の成長のため の研修・情報 共有 ④地域の人々との 情報共有 ⑤ソーシャル・リ スクと企業リス クの情報共有他 ⑥同業他社とのリス ク情報の共有他 注:筆者作成
個人と職場のWell-being構成要因
https://www.facebook.com/groups/wellbeinginfo/permalink/1661199104690781/
本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:企業と個人のレジリエンス構成要因
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2024-05-15-1715814818/