2025.12.28
「仕合わせ」 と地域ウェルビーイング
小値賀島における “よそ者” 受入の実践から
長崎県小値賀島の事例を通じてウェルビーイングと
日本古来の偶然や縁を重んじる「仕合わせ」を接合頂いている最新研究😍
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「幸せ:為合せ」の語源は、「物事の成り行きがうまく合うこと」「巡り合わせがよいこと」という意味。
平安時代には「仕合せ」「為合せ」と書かれ、必ずしも「幸福」だけを意味せず、結果「運命」「成之」という幅広い意味を持っていた。
そう考えると、今日の「幸せ」はどうだろう。英語のハッピーに近い、明るくて、前向きで、肯定的な響きに満ちている。
だが、「仕合わせ」は違う。そこには偶然や環境、どうにもならない力が絡みついている。
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また、今年流行語大賞にもノミネートされた
「おてつたび」というサービスがあるのですが、
まさに今回の事例のような体験を味わえるので、是非😊❗
友人が想いを持ってやっているのですが、めっちゃオススメです❗❗
おてつたび
https://otetsutabi.com/
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「仕合わせ」 と地域ウェルビーイング 小値賀島における “よそ者” 受入の実践から
村上 昂音先生
長崎県立大学研究紀要,2025/12/22
https://reposit.sun.ac.jp/dspace/handle/10561/2186
小値賀島に学ぶ「仕合わせ」の地域づくり ウェルビーイング (Well-being) 数値で測れる豊かさ 測定可能な満足度 数値化できない豊かさ 儒然の出逢い、人との縁 仕合わせ (Shiawase) 数字で見る小値賀島の現状 約5分の1に減少 昭和30年頃:>10,000人 現在:約2,000人 高齢化率 50.8% 全国2位 人口はピーク時の約5分の1に減少 高齢化率50.8% 高齢者人口が全数総、全国均や全地上回る 「仕合わせ」を含む小値賀の観光モデル 目指すのは「幸福」より「仕合わせ」 測定可能な政府の幸福度指標ではなく、価値の出逢いで生まれる関係性の豊かさを追求 1. 量より質 2. 縁の制度化 3. 住民の望む速度 1日1組 限定 交流の密度を重視 あえて限度をいく働く 一度の出会いを 継続的な関わりに 体験プログラムを 社組み化 急激な開発を避ける 鳥の鳴きしのぺースに 合わせた地域づくり @NoteBookLab 「仕合わせ」と地域ウェルビーイング 小値賀島における"よそ者"受入の実践から 村上昂音|長崎県立大学 国際社会学部 All NotebookLM なぜ「幸せ」ではなく、「仕合わせ」なのか? 幸せ 仕合わせ ある偶然の読書体験で、清水幾太郎が自らの提唱を「幸せ」ではなく「仕合わせ」と記していた。この小さな疑問が、本研究の出発点となった。 「幸せ(為合せ)」の語源は、「物事の成り行きがまく合うこと」「巡り合わせがよいこと」。偶然や環境、どうにもならない力が絡みついている。 今日の「幸せ」は、明るく前向きな幸福(Happiness)を指す。しかし「仕合わせ」は、それとは異なる、関係性や偶然性を含んだ言かさを示唆しているのではないか。 一つ目の世界:「ウェルビーイング」という測れる幸福 近代的なウェルビーイング論は、客観的な指標による「測定可能な幸福」へと収束する傾向がある。 起源 ギリシャ哲学の快楽主義(Hedonic)と、成長や意味を重視するユーダイモニック(Eudaimonic)思想。 特徴 主体はあくまで「個人」。QOL(生活の質)として数値化され、政策指標として用いられる。 現代的定義 OECDは「人々の生活状況と生活の質を指す多次元的概念」と定義。所得、雇用、医療、環境など客観的指標と、満足度といった主観的指標で構成される。 課題 個人の状態の集計であり、人との出あいや結いった「関係性」や「関係性」の重みを捉えきていない。 もう一つの世界:「仕合わせ」という測れない豊かさ 「仕合わせ」とは、数値では捉えられない、人と人とのつながりが積み重ねられて生まれる仕組みを説明する概念である。 語源 為合せ」「仕せ」。 物事の成り行きがまく合うこと、 逢い合わせの良さ。 本質 個人の意思を超えた、 偶然の出会い、遇い合わせ、 縁の積み重ね重ね。 プロセス 生活の物語に織り込まれる、 関係性の質と機縁の力。 役割 近代的なウェルビーイングが 見落とした、関係性の重みや 偶然がもたらす意味の空白を補う。 二つの世界を結びつけることは可能か? 数量化して測ろうとする「ウェルビーイング」と、偶然性や関係性を含む「仕合わせ」を、どう結びつけることができるのか。 その問いを解く鍵は、長崎県五島列島の北端に位置する小値賀(おちか)町にある。 特に、地域住民と"せぞ者"との関係の中に、新たな「仕合わせ」を生み出す契機と、地域ウェルビーイングの可能性を探る。 野子島 小値賀島 大島島 福岡空港 福岡空港 小値賀島 小値賀港 有川港 フェリーのり 5時間 佐世保港 1.5時間 長崎空港 有川港 フェリー古古 5時間 福岡空港 小値賀が直面する、避けられない現実 小値賀は、深刻な人口減少と高齢化という課題を抱えている。これは理想郷の物語ではなく、現実の地域社会における実践である。 ・人口減少:平成27年から令和2年へ -10.6% 減少。 ・生産年齢人口の縮小:同期間で -20.2% の大幅減。 ・深刻な高齢化:令和2年時点で高齢化率は 50.8%(長崎県平均 33.0%)。 ・基幹産業の衰退:漁業・農業は後継者不足から縮小傾向。 小値賀町人口動向 25000 20000 15000 10000 5000 0 大正 大正 大正 大正 大正 昭和 昭和 昭和 昭和 昭和 昭和 昭和 昭和 9 10 11 12 17 18 27 28 29 30 元 2 3 4 5 6 7 ■実績値 ―人口 年代別人口構成比推移 100% 80% 60% 40% 20% 0% 65歳以上 50.8% 15-64 31.5% 0-14 13.4% 平成22年 65歳以上 63.8% 15-64 33.7% 0-14 13.3% 平成27年 65歳以上 50.8% 15-64 40.6% 0-14 8.6% 令和2年 🔲 Notebook🔲 「仕合わせ」を育む、小値賀の三つの実践 小値賀では、抽象的な「仕合わせ」を、観察・記述可能な具体的な実践へと落とし込む『作業定義』が存在する。それは以下の三つの柱から構成される。 1. 量より質 求訪者数を追うのではなく、滞在の密度と関係の深さを重視する。 2. 縁の制度化 偶然の出会いを一度きりにせず、継続的な関わりへと繋げる仕組み。 3. 住民の望む速度 地域の暮らしのリズムに合わせ、急激な変化を避ける。 Theoretical Anchor: この三つの視点は、高橋正也(1979)の言う、抽象的な「概念」と観察可能な「データ」を繋ぐ「作業定義」として機能する。 🔗 NoteBookLM Pillar 1: 量より質 顔の見える密度を守る設計 意図的に受入規模を制御し、住民の生活の質(QOL)と観光客の良質な体験を両立させる。 古民家ステイ ・一棟一組貸し切り、定員2~6名。 ・連泊を促す割引制度(A期で最大40%割引)により、短期の大量回転を避ける。 ・環境負荷の低いアメニティ採用など、保全を優先。 民泊 ・1日1組限定を原則とし、ホストと宿泊者が親密な関係を築く。 ・夕食の共同調理など、島の暮らしそのものを共有するホームステイ型。 Key Insight: Carmichael(2006)が指摘するように、住民の幸福感が確保されて初めて、観光客にとっての良質な体験が成り立つ。小値賀の実践は、この「住民のウェルビーイング」と「観光者の仕合わせ」を同時に成り立たせる仕組みである。 古民家ステイの内観(Kominka Stay Interior) 民泊での交流(Minpaku Interaction) (R) NotebookLM Pillar 2: 縁の制度化 偶然を、持続する関係へ 一時的な交流を、再再や役割づくりを通じて継続的な関わりへとつなげていく工夫。 偶然から生まれた観光制度 移住・高収樹皮氏との偶然の出会い 制度の背後には常に人がいて、その出会いの偶然がある。 町の主導で始まった「故郷留学」事業 民泊という仕組みの礎 計画的に作られた教育制度 継続的な関係を前提とする形態として定着(累計12名受入)。 専用施設「ちわまる寮」竣工 Key Insight: 小値賀で
本研究のウェルビーイング小話はこちら😊
はぴテク相談室:「仕合わせ」 と地域ウェルビーイング
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-12-28-1766913957/