はぴテク相談室:大切なギフトがポジティブ感情を想起させる効果
最近、友達へのプレゼント選びが難しくて悩んでいます。せっかくあげるなら本当に喜んでもらいたいんですけど、何を贈ればいいのかわからなくて…。
プレゼント選び、悩みますよね!実はそのお悩み、研究でヒントが見つかっているんですよ。東洋大学の石田実先生が2025年に発表した研究なんですが、「どんなプレゼントが相手を幸せにしやすいか」について、とても興味深いことが分かっているんです。少しお話しできますか?
ぜひ聞きたいです!どんなプレゼントが喜ばれるんですか?
ポイントは「思い出と結びつきやすいプレゼント」なんです。研究では「自伝的記憶」という言葉が使われているんですが、難しく考えなくて大丈夫。要は「その人の人生の大事な場面や体験と結びついた記憶」のことです。プレゼントをもらった体験がこの自伝的記憶になると、後からそのプレゼントを見るたびに贈ってくれた人のことや、もらった時のポジティブな気持ちを思い出しやすくなる、ということが分かったんです。
なるほど!つまり、ただ「いいもの」をあげるより、その人の思い出や体験に関係するものをあげた方がいいということですか?
まさにそうです!研究によると、「もらった相手や状況がその人にとって大切であるほど」、そのプレゼント体験が思い出として残りやすいことが示されています。つまり、モノの値段や豪華さより、「この人との関係や、この場面が大事だ」という文脈が大切だということですね。たとえば、一緒に行った旅行にちなんだものや、その友達の好きなことに関係するものなどが思い出と結びつきやすいかもしれません。
確かに!私も昔もらったプレゼントで今でも覚えているのって、高価なものより「あの時のこと」を思い出せるものが多い気がします。でも、どうやってそういうプレゼントを選べばいいんでしょう?
それはとてもいい気づきですね!研究のもう一つのポイントに「情動知能」というものがあります。これも難しく聞こえますが、「自分の気持ちをよく理解する力」「相手の気持ちに敏感な力」のことです。この力が高い人ほど、プレゼントをもらった体験が思い出として刻まれやすいという結果が出ているんです。
えっ、それはもらう側の話ですよね?贈る側がどうこうというより、受け取る人の性質で変わってくるということ?
鋭いですね!そうなんです、これは受け取る側の特性についての話です。ただ、贈る側の視点で考えると、「相手がどんな気持ちを大事にしているか」「何に感動しやすいか」を知ろうとすること自体が、相手の気持ちへの理解を深めることになりますよね。そういう気持ちで選んだプレゼントは、相手にとっての「大切な状況」にも自然とマッチしやすくなるかもしれません。ただし、研究は相関を見たものなので、これで必ず幸せになるとは言い切れないのでご注意を。
なるほど〜。じゃあ、友達のことをよく知って、その子の思い出や体験に関係するものを選ぶと、喜んでもらいやすいかもということですね。具体的にどう考えればいいんでしょう?
例えば、「最近その友達が話していた好きなこと」「一緒に経験したこと」「その人が大切にしていること」を思い浮かべてみてください。その文脈に合ったプレゼントは、もらった時の体験が思い出になりやすく、後々もポジティブな気持ちを呼び起こしやすいと研究は示しています。「あの時のこと思い出した!」ってなるようなプレゼント、そういうイメージです。
すごく参考になります!値段より「意味」を大事にするってことですね。なんかプレゼント選びが楽しくなってきました!
その感覚、大事ですよ!まとめると、①その人にとって大切な関係・場面と結びついたプレゼントが思い出になりやすい、②思い出になったプレゼントは後からもポジティブな感情を呼び起こしやすい、③相手のことをよく理解しようとする姿勢がプレゼント選びの質を高めるかもしれない、ということですね。ぜひ友達のことをじっくり思い浮かべながら選んでみてください!
■ 今日のまとめ
- その人にとって大切な関係や体験と結びついたプレゼントほど、思い出として記憶に残りやすいことが研究で示されています。
- 思い出として残ったプレゼント体験は、後からもポジティブな感情や贈ってくれた人を想起させやすくなります。
- 「情動知能(自分や相手の気持ちを理解する力)」が高い人ほど、プレゼント体験が思い出として刻まれやすい傾向が見られました(これは受け取る側の特性についての知見です)。
■ 出典・注意事項
- 石田実「大切なギフトがポジティブ感情を想起させる効果(How Meaningful Gifts Evoke Positive Emotions)」東洋大学紀要論文, 2025年4月 https://toyo.repo.nii.ac.jp/record/2001289/files/keieironshu104_027-041.pdf
- 【注意事項】本研究は変数間の相関関係を分析したものであり、因果関係(〜すれば必ず幸せになる)を示すものではありません。
- 【注意事項】研究の対象集団や調査方法の詳細によっては、結果の一般化に限界がある場合があります。個人差も大きいため、あくまで参考として捉えてください。
研究自体の紹介はこちら😊
大切なギフトがポジティブ感情を想起させる効果
https://wellbeing-archive.pages.dev/posts/2025-04-29-1745969679/