2024.06.10

自然をじっくり見ると、幸せになる。

というイスラエルの研究。

都市部を45分、アイトラッキングを着けながら散歩してもらう。

樹木などの緑に注目してね、灰色の人工物に注目してね、緑や灰色に注目してね、

と3グループに分けた。

ところ、

樹木などの緑に注目するグループは、ポジティブ感情が増えて、ネガティブ感情や不安が減って、知覚的回復力が高まることが分かった。

とのこと。

ーー

面白いのは、同じくらい緑のある所を散歩しても、

何に注意を向けるかで幸せ効果が出たり出なかったりするということ。

オフィスに自然を取り入れるとか、街に自然を取り入れる、

という活動は多く出てきていますが、

その上で、自然をよく見る。という+アルファが大事だね。と言えそうです😊

ーーー

自然へのまなざし:視線追跡実験により、自然の要素に視覚的注意を向けることで幸福感が得られることが明らかになった。

The nature gaze: Eye-tracking experiment reveals well-being benefits derived from directing visual attention towards elements of nature

2024/6/10,People and Nature

https://besjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/pan3.10648

①都市のライフスタイルは精神衛生に大きな影響を及ぼし、都市部に住む人々が直面する課題に大きく寄与している。こうしたメンタルヘルスの負担を軽減する自然の可能性が、経験則に基づく証拠によって強調されつつある。しかし、具体的にどのような自然の要素がこのような効果をもたらすのかについては、まだ理解が不十分である。

②アイトラッキング技術を用いて、都市部における自然(緑)と人工(灰色)の要素に対する意図的な視覚的注意と、幸福度測定値との関連性を実験的に探索した。参加者は、通勤・通学を想定した45分間の屋外ウォーキングを行い、その前後で認知、感情、不安、回復感の知覚を測定した。参加者は、緑、灰色、または両方の要素の混合物に注意を向けるよう促された。参加者の眼球運動とパターンを分析することで、実験条件の順守と自然要素への視覚的注意の関連性を判定した。

③緑色、灰色、または両者の混合物に視覚的注意を向けるよう指示された実験グループは、都市環境での散歩後、否定的・肯定的感情、不安、知覚的回復力に違いを示したが、認知には違いを示さなかった。

④自然の要素を見るのに費やした時間の割合から、緑色の特徴により多くの時間を費やした人は、不安が減少し、回復性の知覚が高くなることが示された。対照的に、灰色の要素を見ることに多くの時間を費やした人は、不安が増加し、回復性の知覚が低下したと報告した。自然の要素を見る時間の割合は、感情や認知とは関連していなかった。樹木を見ることは、他の自然要素と比較して、幸福度測定と最も強い関連を示した。

⑤これらの結果を総合すると、単純な行動変容(灰色の要素ではなく自然の要素に視覚的注意を向ける)が、都市部に住む人々の不安や知覚的回復を軽減するという形で、精神衛生上の利益をもたらす可能性があることが示された。したがって、自然、特に樹木を都市部に統合し、都市生活者が日常生活の中で視覚的に自然と触れ合うことを促進する努力は、都市生活と関連した精神的問題を改善することができる。

論文紹介 なんとかなる 自然・環境とウェルビーイング感情・レジリエンス

← 検索にもどる