東京23区の住民で過去1年間に森林を訪れたのは3人に1人
—森林空間利用を促すには何が必要なのか?—
森林はさまざまな側面から幸福度を高めますが、
では、どのくらい森林を訪れているか、どういう人は森林を訪れやすいか、を東京都民を対象として調査頂いた研究😍
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※論文
森林への関心と訪問を形作る主要な要因の解明:持続可能な森林利用のための効果的な戦略に向けて
Unveiling Key Factors Shaping Forest Interest and Visits: Toward Effective Strategies for Sustainable Forest Use
Forests,2025
小田龍聖(森林総合研究所)、八巻一成、宮本麻子、大塚啓太、神宮翔真、平野悠一郎、井上真理子、松浦俊也、齋藤和彦、高山範理
本研究では、都市住民の森林への関心と訪問に影響を与える要因を調査し、森林空間の利用を促進するための戦略を模索する。世界でも有数の人口密度を誇る都市部である東京23区の住民5000人を対象に、オンラインアンケートを用いて調査を実施した。収集されたデータは、最小絶対収縮、選択演算子(LASSO)ロジスティック回帰、および区分構造方程式モデリング(pSEM)を用いて分析された。分析の結果、現在の旅行先での自然体験、特に景色の良い散歩は、森林への関心(標準化パス係数 = 0.19)と森林訪問(0.30)の両方に有意な正の影響を与えていることが明らかになった。これらの経験は、幼少期の自然体験や頻繁な地元の散歩からも有意な影響を受けていた。一方、森林訪問にマイナスの影響を与える要因としては、自家用車の所有不足(-0.13)と加齢(-0.21)が挙げられた。先行研究では高齢者の方が自然地域をより頻繁に訪れる傾向があることが示唆されているが、本研究の結果は逆の傾向を示している。考えられる理由の一つは、東京住民の自動車保有率が低いことが挙げられます。これが森林へのアクセスを制限している可能性があります。これらの研究結果は、特に都市住民の森林へのアクセスと森林への関与を高めるための戦略に関して、政策立案に貴重な知見をもたらします。